人が一生に一度だけ、
自分の情熱を傾ける対象について書ける本があるのか。
この著作はまさしくそんなカテゴリーに属する書物だと思えた。
村上篤直『評伝 小室直樹(上)ー学問と酒と猫を愛した過激な天才』
(ミネルヴァ書房、2018)を読む。
- 作者: 村上篤直
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2018/09/18
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
佐藤優さんが同志社講座で
「キリスト教神学の予定調和説を説明する絶好の本を見つけた」
と僕たち受講生に紹介したのがきっかけだった。
上巻『評伝 小室直樹(下)ー現実はやがて私に追いつくであろう』
(ミネルヴァ書房、2018)だ。
- 作者: 小室直樹
- 出版社/メーカー: ワック
- 発売日: 2018/01/27
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
その後、紀伊国屋書店本店の書棚で手にした
『数学を使わない数学の講義』(ワック、2018)が大変面白かったので
二巻本の評伝もぜひ読みたいと思った。
村上は「小室直樹文献目録」サイトを自主的に立ち上げ、
今も更新している。
存命の関係者たちを丹念に取材し、
小室全著作を読み込み、記録として後まで役立つように記述していった。
一生に一冊だけ書ける評伝として、
斎藤秀三郎、関口存男、井筒俊彦の生涯と業績を記した三冊が頭に浮かぶ。
村上の著作をその書棚の一角に加えたい。
- 作者: 大村喜吉
- 出版社/メーカー: 吾妻書房
- 発売日: 1960
- メディア: ?
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 関口存男,荒木茂雄,真鍋良一,藤田栄
- 出版社/メーカー: 三修社
- 発売日: 2006/09/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 30回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: 若松英輔
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2011/05/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (13件) を見る