カンヌ

カンヌでせっせと小セッションに通った

今年のカンヌライオンズでは 小会場でのセッション、プレゼンテーションに通った。 (スタートアップCEOは全員女性。顧客をつかむ、15分真剣勝負) 審査の内幕を教えてくれるInside The Jury Room、 Amazon主催ハッカソン(マニラ・東京の若者合同チームが見…

カンヌのベースキャンプに陣取る

カンヌでは大イベントが開催されるときは 宿泊費が高騰する。 稼げるときに稼げるだけ稼ぐビジネスモデルなのだ。 ずいぶん前にカンヌに来たとき、 街を散歩していてGホテルを見つけた。 小ぶりのホテルで、小さな庭は樹木でおおわれている。 フロントで料金…

カンヌライオンズに2年ぶりにやってきた

羽田からフランクフルト、ニースと乗り継ぎ、 カンヌライオンズにやってきた。 2016年以来2年ぶり、17回目のカンヌだ。 この2年、カンヌに戻ってくることを目標のひとつにして 自分にできる仕事を精いっぱいやってきた。 上司のHさん、Mさんが快く送り出して…

THIS SLEEP IS POWER(この眠りが力になる)

普段は夜中にトイレに起きても朝まで眠れるのに 暑さと湿気のせいか、5時前後に一度目が覚める。 7時過ぎまで寝床で横になっているけれど、 やっぱり睡眠が不足するのかなぁ。 日中、身体が重くなる。頭も重たい。 そんなとき、地下鉄でこの広告が目に止まり…

カンヌライオンズ2016報告会(第一日)

社で実施するカンヌライオンズ2016報告会(第一日)に出る。 例年人気のあるセミナーだ。 今週は夏休みにぶつかった社員も多いだろうから 普段よりは参加者が少ない。 広告会社の壁を越え、審査を担当した各社代表が 現場での議論など貴重な話を聞かせてくれ…

『ハウス・オブ・カード』(シーズン1)(2014/放映2013)

今年のカンヌ・ライオンズで Netflixがこの作品を展開したキャンペーンで インテグレイテッド部門グランプリを受賞した(企画制作:BBH New York)。 11月に決まる米国大統領選をモチーフにしたことは理解できたが 授賞理由が僕はもう一つピンと来なかった。…

カンヌの「こみやげ」を届ける

いつも仕事を助けてくれる裏方女性スタッフ7名に カンヌの「こみやげ」を買ってきました。 通称お総菜通り専門店のサーディン缶です。 デザインが一つ一つ異なり、味付けが違います。 お一人ずつの顔を思い浮かべ ひとつひとつ封筒に入れて差し上げたところ …

カンヌ16余話ーフィナーレ

Gホテルからニース空港まで行くタクシーでの 24歳フランス人男性運転手との会話。 ーお客さんはフェスティバルに来てたの? そうだよ ーフェスティバルはどう? どうって、今年のこと、それとも全般ってこと? ー全般 友だちにたくさん会えたし、よかったと…

インド料理店でひとり打ち上げる

最終日6月25日のチタニウム/フィルム等の授賞式が終わるのは 21時を回るはずだから始まる前に何か少しお腹に入れておく必要がある。 サンヨーTabigarasu(旅ガラス)に再び登場願って湯を沸かし、 日清のどん兵衛・生そば食感を茹でる。 近所の八百屋で一人…

カンヌ16を大急ぎで総括してみる

難民・格差・差別などの社会問題が深刻になっている現実を フェスティバル・オブ・クリエティビティの鏡は 例年以上に映し出してていたかもしれない。 世界に落とす影に人間の意志で立ち向かう といった傾向のフィルム作品が上位で目立った。 画像は暗く、音楽…

近所の買い物と英国EU離脱

連日ぎっしりのカンヌ・プログラム、 歩くたびに知り合いに出会うことに ちょっと疲れたなぁ、と感じたら 部屋で休んで近所に買い物に行く。 もちろん短パン、サンダルです。 野菜果物食品全般を扱う店。 パン、ケーキ、飲み物を商う店。 カプチーノ大3.5ユ…

カンヌで質素に暮らすコツ

9泊10日のカンヌ出張中は 無理せず楽しみながら質素に暮らしている。 二年連続自費でやってきている後輩Tさんとは スーパーマーケットMonoprix食品売り場で出会った。 ホテルで常備する水を買いに来ていた。 (南仏は野菜、果物が豊富で新鮮。でも安いとは言…

カンヌで偶有性を楽しむ

カンヌ初心者は時間と体力の許す限り見続け、 中上級者は予定を入れすぎずに取り組むのがいいと僕は思う。 その方が偶有性を楽しむことができる。 偶有性こそ本来クリエティビティの仲良しの友人だ。 パレと呼ばれるメイン会場裏に今年はパレIIができていて …

鎮痛剤のおかげで痛みが遠のいた

フランスが朝になり、 日本が午後の診察時間に入った頃を見計らって いつも診てくれている西新橋M歯科に国際電話をかけた。 受付の女性がM院長に取り次いでくれたので 状況を伝えて助言をもらった。 ささいなことでも専門家に意見をもらうことで ムダな心配…

カンヌに小さな定宿がある

僕のカンヌでの定宿は小ぶりなGホテルだ。 カンヌは映画祭、広告祭(正式にはフェスティバル・オブ・クリエティビティ)など フェスティバルで食べている街だ。 期間中は宿代がグンと跳ね上がる。 (二本の通りにはさまれていて、入り口も二ヶ所。 メイン通り…

カンヌ派遣に(たぶん)下位当選!

トップ当選のようには目立たないけれど、 選挙のたびにいつも下位できっちり当選する候補者がいるでしょう。 いまの僕はたぶんそんな感じだと思います。 カンヌ・ライオンズ16に参加できることになりました。 シニア契約社員/クリエーティブ・アドバイザーに…

お総菜通りの端にある店

運がよければ一年に一回やってきて、 一週間ほどの間に一二回寄るだけのことだから 行きつけの店と言ったら笑われるだろう。 それでも、カンヌに通って好きになる店がある。 我が家では「お総菜通り」と呼ぶ裏通りの、 あと十数メートル進めば旧市街に入る端…

うぬぼれと嫉妬がカンヌの混沌を拡張する

2015年のカンヌの新カテゴリーについて 意見を聴く会に呼ばれた。 僕を含めて5人。 昼休みの1時間、会場奥の会議室で話し合う。 カンヌについてはいつも賛否両論ある。 カンヌに一週間通い詰めても、 なにか明快な結論を持ち帰れる訳ではない。 ひとつだけ言…

The Augmented Human - 日本のイノベーション

フェスティバル5日目。 木曜夕方は2001年から続いている弊社セミナー14年目。 今年は同僚・佐々木康晴さんがモデレーター。 テーマは、"The Augmented Human (能力を拡張された人類)- The Fusion of Creative and Technological Innovation in Sport" 。 A…

Mega Faces - ロシアのイノベーション

さて、イノベーション・ライオン、 ショートリスト・プレゼンテーション二日目。 午後一番には同僚のYoriが、大学教授Tomoとともに Kirobo Robot Projectを発表する。 僕の採点で7+となったのは以下の三点。 ●Drinkable Book(アメリカ)7.5 ●Mega Faces(ロ…

虫の耳の放送局 - インドのイノベーション

カンヌ・フェスティバル・オブ・クリエティビティ、 第三日、第四日はイノベーション・ライオンの ショートリスト・プレゼンテーションに通う。 5階のEsterel。150-200人くらいは収容できそうな中規模ホールだ。 イノベーション・ライオンは2013年に新設され…

#CHANGE - The Power of Photography

初日、二日目はセミナーに通う。 ほとんどが45分間。 人間が集中していられる時間が 年々短くなっているのかもしれない。 最初の二日間で僕が一番高いスコア8.0を付けたのが National Geographicのセミナー、 "#CHANGE - The Power of Photography" だ。 同…

2024年のエージェンシーモデル

会場でレジストレーションを済ませる。 初日は友人の木村健太郎さん、長谷部守彦さんが 一番大きい会場Grand Audiでプレゼンテーションをする。 1,000人を優に越える観客を相手に45分間。 プレッシャーはいかばかりかと想像するが、 二人で見事に舞台を務め…

15回目のカンヌにやってきた

カンヌにやってきた。 フェスティバル・オブ・クリエティビティに参加するためだ。 1991年の初参加から15回目になる。 毎年組織改編になり、毎年変わる上司に、 自分の役割、どう社に貢献できるかをプレゼンテーションし、 積み上げてきた数字だ。 毎年、こ…

カンヌの全貌を確かめる会

午後からカンヌ報告会(第1日)に参加。 現地に行っていても、 個人の力でもはやカンヌの全貌はつかめない。 質量ともに年々拡大を続け、巨大ビジネスに成長したカンヌ。 そのカタチをみんなで確かめ合う会なのだ。 各カテゴリー審査員の一次情報、洞察を聴…

世界でもっともアホな死に方

メルボルン地下鉄事故防止キャンペーンが 今年のカンヌ・フェスティバル・オブ・クリエティビティで グランプリを5つ獲得した。 広告史上もっとも話題になった公共広告と持ちきりだ。 さて、我が国では如何? 伝えようとしていることは同じだと居直っては、 世…

内藤湖南『東洋文化史』(2004)

カンヌのクリエティビティ・フェスティバルに通いながら ずっと読んでいたのはこの本である。 今年12,000人参加していようが この本を彼の地で読んでいたのは僕だけである自信がある。 内藤湖南『東洋文化史』(礪波護責任編集)(2004) を読む。 東洋文化史 (…

訳知り顔は6月の梅雨空

東京に帰る日は手持ちぶさたである。 朝ご飯を食べた後は荷造りを完了し、 13時30分にタクシーが迎えに来るまで本を読む。 ニースからカンヌまで行きは130€、帰りは90€。 いくら行きは同乗者を別のホテルまで送ったからと言って 40€分も遠回りはしていまい。…

もうひとつの、静寂の、カンヌ

やや遅めのランチョンミーティング。 会場からクルマで10分もかからぬ距離だが、 別にやってくるホストは30分以上タクシーが拾えず遅刻。 帰りも10分で来るはずだったタクシーが 30分以上かかってようやくレストランに到着。 まぁ、来ただけましだ。 もとも…

カンヌ時間をどう使うか

10時、カンヌの定番人気セミナー、 サーチ&サーチ・ニューディクレターズ・ショーケース。 冒頭に『利己的な遺伝子』著者Richard Dawkinsを登場させ、 今年も鮮やかな演出で始まった。 サーチが世界中から選りすぐった映像作品を見せるシリーズ。 クリエー…