仲正昌樹『悪と全体主義—ハンナ・アーレントから考える』(NHK出版新書、2018)

NHK Eテレ「100分de名著」は教養を深めるための森のような存在だ。 既に100本を超えた番組のアーカイブ周辺に関連書籍が多数出版され、 興味を持った著作とその周辺を、自分のペースで自在に散策できる。 ハンナ・アーレント『全体主義の起原』の回(未見)…

エロスを、たとえば、古文書に向けてもいいわけです(河合隼雄)

河合隼雄さんに興味を持って、 そうそう、村上春樹さんと対談した本が出ていたなと思い出した。 河合隼雄/村上春樹『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』 (新潮文庫、1999)を読む。 村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)作者:隼雄, 河合,春樹, 村上発…

孤立と自立は違うと思う(吉川由希子)

クリッピングから 朝日新聞2020年9月16日朝刊 読者投稿欄「声」 どう思いますか 好きなことどこまで 朝日の読者投稿欄「声」は 読者同士で双方向の意見交換を試みている。 編集担当が選んだ投稿の要旨を再掲載し、 それに対し5点の読者投稿を掲載。 賛否も含…

辻村深月『ツナグ 想い人の心得』(新潮社、2019)

『かがみの孤城』を読んで、遅ればせのファンになった。 とっくに愛読者になっている人たちが大勢いるから、 図書館で予約を入れてもいつ借りられるか分からない。 でも、”ご縁”ができたとき、思いがけず手にするのも楽しいものだ。 辻村深月『ツナグ 想い人…

佐藤優『世界のエリートが学んでいる哲学・宗教の授業』(PHP文庫、2020)

なんだか面白そうなニオイがするから、 筑波大学での講義を「盗み聞き」してこよう。 佐藤優『世界のエリートが学んでいる哲学・宗教の授業』 (PHP文庫、2020)を読む。 世界のエリートが学んでいる哲学・宗教の授業 (PHP文庫)作者:佐藤 優発売日: 2020/08/…

先崎彰容『ナショナリズムの復権』(ちくま新書、2013)

NHK Eテレ「100分de名著」サイトを見ていたら 番組プロデューサーAの「こぼれ話」に目が止まった。 7月放送・吉本隆明『共同幻想論』の舞台裏エピソードだ。 引用する。 (略) ただ、いったい誰を解説者に据えるかということについては悩みました。 古くか…

同志社講座秋学期「カフカ『城』を読む」に応募した

定年後5年間通っている同志社社会人講座。 4月からコロナ禍で休講が続いていたが、 10月の秋学期から再開されることになった。 感染防止対策を徹底し、定員をこれまでの100名から36名に減らす。 申し込み開始初日にホームページのニュースに気付いて手続きし…

初沢亜利『Baghdad2003』(碧天社、2003)

2003年、イラク戦争直前にひょんなきっかけからバクダッドに出掛け、 戦後、今度は自分の意志で再訪した日本人カメラマンがいた。 初沢亜利の写真集『Baghdad2003』(碧天社、2003)を見る。 Baghdad2003―初沢亜利写真集メディア: 大型本 巻末に掲載されたエ…

吉本隆明『改訂新版 共同幻想論』(角川ソフィア文庫、1982/2020)

シェルパに恵まれると難解と言われている書物も最後まで読めるものだ。 吉本隆明『改訂新版 共同幻想論』(角川ソフィア文庫、2020)を読む。 道案内をしてくれたのはNHK Eテレ「100分de名著」7月講師・先崎彰容さんだ。 改訂新版 共同幻想論 (角川ソフィア…

岡本学『アウア・エイジ』(講談社、2020/装幀・川名潤)

クリッピングから 毎日新聞2020年8月15日朝刊 今週の本棚「COVER DESIGN」(菊池信義・選) かつて丸谷才一が刷新し、 丸谷の指名で池澤夏樹が引き継いだ毎日新聞「今週の本棚」。 新聞の書評欄における革命だったと僕は思う。 以来、ときどきおじゃましては…

『ビジュアルマップ大図鑑 世界史』(東京書籍、2020)

60歳になってシニア社員として再雇用で働くことになったとき やめたことと、始めたことがある。 始めたことのひとつは、「猫の目家計簿」を付けること。 自分の暮らしに関わるお金の動きを 「猫の目」をクルクル回転させるように観察して、日々の改善に役立…

佐藤優・山口二郎『長期政権のあと』(祥伝社新書、2020)

「面白い組み合わせだな」と思い、書店で手に取った。 佐藤優・山口二郎『長期政権のあと』(祥伝社新書、2020)を読む。 長期政権のあと (祥伝社新書)作者:佐藤 優,山口 二郎発売日: 2020/08/01メディア: 新書 山口「おわりに—われわれが選択を迫られた二つ…

手嶋龍一『スギハラ・サバイバル』(新潮文庫、2012/単行本、2010)

前作『ウルトラ・ダラー』(新潮文庫、2007)に続いて連読。 手嶋龍一『スギハラ・サバイバル』(新潮文庫、2012)を読む。 スギハラ・サバイバル (新潮文庫)作者:手嶋 龍一発売日: 2012/07/28メディア: 文庫(『スギハラ・ダラー』、新潮社、2010を改訂・改…

100番目の名著は『モモ』でした

Eテレ「100分de名著」、 7月の吉本隆明『共同幻想論』(講師:先崎彰容/全4回)がとても楽しかったので、 8月も続けて視聴することにしました。 今月の名著はミヒャエル・エンデ『モモ』です。 2011年4月に番組が始まり、今回で100作品を迎えました。 講師…

池上彰/山里亮太/MBS報道局『知らないと恥をかく東アジアの大問題』(角川新書、2020)

漫才コンビ「南海キャンディーズ」のツッコミ担当、 山ちゃんこと山里亮太さん。 自称押しかけ弟子が、師匠・池上彰さんに疑問、質問をぶつける。 池上彰/山里亮太/MBS報道局『知らないと恥をかく東アジアの大問題』 (角川新書、2020)を読む。 知らない…

100分de名著/吉本隆明『共同幻想論』(講師:先崎彰容/全4回)

NHK Eテレ「100分de名著」7月に放送した 吉本隆明『共同幻想論』(講師:先崎彰容)全4回(計100分)を見る。 NHK 100分 de 名著 吉本隆明『共同幻想論』 2020年 7月 [雑誌] (NHKテキスト)発売日: 2020/06/25メディア: Kindle版 テキストブックか…

手嶋龍一『ウルトラ・ダラー』(新潮文庫2007/単行本2006)

手嶋龍一・佐藤優『公安調査庁—情報コミュニティの新たな地殻変動』 (中公新書ラクレ、2020)にこんな一節があった。 公安調査庁-情報コミュニティーの新たな地殻変動 (中公新書ラクレ)作者:手嶋 龍一,佐藤 優発売日: 2020/07/08メディア: 新書 手嶋 金正男…

手嶋龍一・佐藤優『公安調査庁』(中公新書ラクレ、2020)

佐藤優さんが会員制有料メルマガ「インテリジェンスの教室」 (Vol.184、2020年7月8日配信)でこう書いている。 外交ジャーナリストの手嶋龍一氏と 中公新書ラクレ『公安調査庁』を上梓しました。 一般によく知られていないこのインテリジェンス機関に関する…

石井妙子『女帝 小池百合子』(文藝春秋、2020)

7月5日は東京都知事選投開票日。 小池百合子再選に番狂わせは起きないだろう。 盛り上がりに欠ける選挙なので投票率は50%そこそこと言ったところか。 石井妙子『女帝 小池百合子』(文藝春秋、2020)を読む。 緻密な取材に基づく、力のこもったノンフィクシ…

多和田葉子『星に仄(ほの)めかされて』(講談社、2020)

三部作の心づもりで書かれ始めた多和田葉子の長編小説。 著者によればもっと長い物語になるらしい。 第二部『星に仄(ほの)めかされて』(講談社、2020)を読む。 星に仄めかされて作者:多和田葉子発売日: 2020/05/19メディア: Kindle版地球にちりばめられ…

おづまりこ『おづまりこの ゆるっとたのしいおうち飲み』(永岡書店、2019)

ほっこりするタッチの絵と すぐに取り入れたくなる実用情報満載でファンになりました。 シリーズ第4作、おづまりこ『おづまりこの ゆるっとたのしいおうち飲み 〜おかずにもなる! カンタン節約おつまみレシピ〜』(永岡書店、2019)。 おづまりこの ゆるっ…

池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題 11』(角川新書、2020)

一年にほぼ一冊のペースで、 池上さんが世界の大問題を地域別に再整理して解説してくれる。 池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題 11 グローバリズムのその先』 (角川新書、2020)を読む。 知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 (…

佐藤優・香山リカ『不条理を生きるチカラ』(ビジネス社、2020)

議論が噛み合っているようでいて、 噛み合っていないところがあちこちで見つかる。 「不条理」に立ち向かう対論だから 案外それも著者たちの狙いだったのかもしれない。 佐藤優・香山リカ『不条理を生きるチカラ—コロナ禍が気づかせた幻想の社会』 (ビジネ…

大王食堂賄い担々麺に化けました

同居人が肉じゃがを作ると言って頼まれて買ってきた 合い挽きが一パック余ったようです。 (どうやら使い忘れたらしい) さっそくいただいて常備菜・肉味噌を作りましょう。 オリーブオイルで肉を炒め、 甜麺醤・豆板醤をからめてパラパラッとするまでさらに…

松岡正剛『千夜千冊エディション 大アジア』(角川ソフィア文庫、2020)

2000年2月、中谷宇吉郎『雪』で第一夜が始まった 前人未踏の読書人のためのウェブ「松岡正剛千夜千冊」(6/11現在1,744夜まで掲載)。 2006年10月に1,144冊を収めた全8巻(求龍堂)が刊行。 (6/30まで「生活応援フェア」で半額で購入できる。お見逃しなく)…

梅酒を二瓶仕込んだ

今年は梅酒を作ることにしました。 梅2kg購入。 左はホワイトリカー35度。 スタンダードな梅酒用のお酒です。 右はネットのレシピでおすすめだった黒糖焼酎25度。 なじみのある銘柄「れんと」を使ってみました。 (左隅に見えているブルーのボトル。奄美大島…

中村うさぎ/佐藤優『聖書を読む』(文藝春秋、2013)

素朴な疑問、自分なりの仮説、遠慮のない反論。 作家・中村うさぎが、作家であり神学者でもある佐藤優に 自由奔放にぶつける「つぶて」の連続によって 普段縁遠い感じのする聖書の中味が立ち上がってくるような気がした。 中村うさぎ/佐藤優『聖書を読む』…

池上彰/佐藤優『宗教の現在地—資本主義、暴力、生命、国家』(角川新書、2020)

本書は2017年から2018年にかけて角川財団が主催した宗教シンポジウム(全3回) (朝日新聞社/KADOKAWA共催)から池上彰、佐藤優の対談を抜粋・再構成。 あらたに対談(2019年11月)を一本付け加え、編集した(構成:佐藤美奈子)。 池上彰/佐藤優『宗教の…

松岡正剛『千夜千冊』(全8巻/求龍堂、2006)、来る!

ある夜「日本の古本屋」サイトを覗いていたら、 なんとなんと松岡正剛さんの『千夜千冊』(全8巻)が 定価の半額以下で出品されているではないですか。 もうずっと前から出物があればと狙ってきましたが、 定価の25%引きが精々。 とても手が出ません。 半額…

富岡幸一郎『聖書をひらく』(編書房、2004)

『<危機>の正体』(佐藤優と共著)、『使徒的人間 カール・バルト』 『悦ばしき神学—カール・バルト「ローマ書講解」を読む』と富岡作品を連読。 富岡幸一郎『聖書をひらく』(編(あむ)書房/星雲社、2004)を読む。 聖書をひらく作者:富岡 幸一郎発売日…