池上彰 x 佐藤優『希望の資本論』(朝日新聞出版、2015)(再読)

マルクス『資本論』を読む現代的意義を読者に伝えようと、 論客ふたりががっつり取り組んだ一冊。 池上彰 x 佐藤優『希望の資本論—私たちは資本主義の限界に どう向き合うか』(朝日新聞出版、2015)を再読する。 希望の資本論 ― 私たちは資本主義の限界にど…

朱野帰子『真実への盗聴』(講談社、2012)

朱野帰子の作品が気に入って連読している。 頁を繰るうちにぐいぐい引き込まれていく作品だった。 『真実への盗聴』(講談社、2012)を読む。 真実への盗聴作者: 朱野帰子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/03メディア: 単行本(ソフトカバー) クリッ…

佐藤優・片山杜秀『平成史』(小学館文庫、2019)

二人の相性がよほどいいのだろう。 読み進むほどに楽しくなってくる一冊だ。 佐藤優・片山杜秀『平成史』(小学館文庫、2019)を読む。 平成史 (小学館文庫)作者: 佐藤優,片山杜秀出版社/メーカー: 小学館発売日: 2019/05/02メディア: 文庫この商品を含むブ…

荻原博子『年金だけでも暮らせます』(PHP新書、2019)

朝日新聞のインタビュー記事を読んで興味を持った。 以来、新作が出ると注意している。 荻原博子『年金だけでも暮らせます—決定版・老後資産の守り方』 (PHP新書、2019)を読む。 年金だけでも暮らせます 決定版・老後資産の守り方 (PHP新書)作者: 荻原博子…

おづまりこ『おひとりさまのあったか1カ月食費2万円生活』(KADOKAWA、2016)

本屋で見かけ、パラパラと立ち読み。 お、これはシニア生活にも役立ちそうだと思い、図書館サイトで検索。 なんとなんと多数の予約が入っていて、しばらく待機と相成りました。 知る人ぞ知る本なんだねぇ。 おづまりこ『おひとりさまのあったか1カ月食費2万…

朱野帰子『会社を綴る人』(双葉社、2018)

地味な物語である。 それでも最後まで読ませる力がある。 朱野帰子『会社を綴る人』(双葉社、2018)を読む。 会社を綴る人作者: 朱野帰子出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2018/11/21メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 主人公の紙…

朱野帰子『海に降る』(幻冬舎、2012)

2009年、『マタタビ潔子の猫魂』でデビュー。 第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞第一作。 まったく異なるジャンルに挑戦した創作意欲に驚く。 朱野帰子『海に降る』(幻冬舎、2012)を読む。 海に降る作者: 朱野帰子出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/01/1…

佐藤優『君たちが忘れてはいけないこと—未来のエリートとの対話』(新潮社、2019)

聞き手の設定する質問のレベルが高く、熱意が備わると、 対話はこんなに面白くなるんだと思った。 『君たちが忘れてはいけないこと—未来のエリートとの対話』 (新潮社、2019)を読む。 君たちが忘れてはいけないこと: 未来のエリートとの対話作者: 佐藤優出…

村上春樹編訳『ある作家の夕刻—フィッツジェラルド後期作品集』(中央公論新社、2019)

スクラップブックから 朝日新聞2019年6月11日朝刊 中央公論新社6月の新刊・話題書(書籍広告) 村上春樹編訳『ある作家の夕刻—フィッツジェラルド後期作品集』 短篇小説のバラエティと、秀逸なエッセイ。 揺るぎなく美しいその筆致を、心ゆくまで味わう— 最…

150年前に言っていたなんて、すげえなあ(池上彰)

『資本論』を集中して勉強していた時期に もっとも役に立つ参考書の一冊だった。 文庫になると知って発売日に書店に買いに走った。 池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」作者: 池上彰出版社/メーカー: ホーム社発売日: 2009/06/26メディア: 単行本…

朱野帰子『真壁家の相続』(双葉社、2015)

何冊か読むうちに、「ああ、この人はうまい人なんだなぁ」と分かった。 『わたし、定時で帰ります』一作で消えてしまう作家ではない、と。 朱野帰子『真壁家の相続』(双葉社、2015)を読む。 真壁家の相続作者: 朱野帰子出版社/メーカー: 双葉社発売日: 201…

佐藤優&片山杜秀トークライブ@紀伊國屋ホール

仕事を終えて紀伊國屋書店に向かう。 キノチケットセンターで予約していたチケットを受け取りに行く。 佐藤優さん、片山杜秀さんのトークライブ「令和時代を生き抜くために」、 6月24日、紀伊國屋ホールで開催される。 平成史 (小学館文庫 さ 11-2)作者: 佐…

朱野帰子『対岸の家事』(講談社、2018)

いまの日本社会では子どもができたり、 親が認知症や要介護状態になったとたん、 一気に社会的弱者に追い込まれる可能性が誰にでもある。 自分が弱者になるまではそうした苦境も他人事に過ぎない。 朱野帰子『対岸の家事』(講談社、2018)を読む。 「火事」…

池上彰『おとなの教養2—私たちはいま、どこにいるのか?』(NHK出版新書、2019)

世の中で起きている大切なことを分かりやすく解説してくれる ジャーナリスト・池上彰さん。 その本質は硬派である。ヤワでない。 好評だった『おとなの教養』(NHK出版新書、2014)続編、 『おとなの教養2—私たちはいま、どこにいるのか?』 (NHK出版新書、…

朱野帰子『わたし、定時で帰ります』(新潮社、2018/新潮文庫、2019)

世を挙げての「働き方改革」の時流に乗っかった作品と思いきや、 人物描写にリアリティがあって最後まで一気に読ませてしまう力がある。 朱野帰子(あけの かえるこ)『わたし、定時で帰ります』 (新潮社、2018/新潮文庫、2019)を読む。 わたし、定時で帰…

小室直樹『奇蹟の今上天皇』(PHP研究所、1985)

社会学者・橋爪大三郎が『小室直樹の世界—社会科学の復興をめざして』 (ミネルヴァ書房、2013)に書いている。 橋爪は小室の愛弟子のひとりである。 小室博士の関心を惹きつけた人物が、戦後日本に三人いる。 昭和天皇、田中角栄、そして三島由紀夫である。…

小室直樹/山本七平『日本教の社会学』(ビジネス社、2016/講談社、1981)

「戦後日本は民主主義国家ではない」と言われたら、 「何を言っているんだろう」と思うだろう。 さらに「戦前日本は軍国主義国家ではない」と続けられたら、どうだろう。 小室直樹/山本七平『日本教の社会学—戦後日本は民主主義国家にあらず』 (ビジネス社…

村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋、2013)(再読)

自分にとって本の読み頃というのは 他人とは一切関係ないんだなと実感する。 村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 (文藝春秋、2013)を再読。 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: …

朱野帰子『マタタビ潔子の猫魂』(メディアファクトリー、2010)

「わたし、定時で帰ります—ハイパー」が期待以上に面白かった。 朱野帰子のデビュー作『マタタビ潔子(きよこ)の猫魂(ねこだま)』 (メディアファクトリー、2010)を読む。 マタタビ潔子の猫魂(ねこだま) (ダ・ヴィンチブックス)作者: 朱野帰子出版社/メ…

篠山紀信『ATOKATA』(日経BP社、2011)

日常生活を突然破壊されることがどんなものか。 収録された写真一枚一枚が静かに丁寧に伝えてくれる。 篠山紀信『ATOKATA』(日経BP社、2011)を見る。 2011年3月の東日本大震災直後に篠山が現地を訪れ フィルムに収めた作品集。 朝日新聞連載インタビュー記…

朱野帰子『わたし、定時で帰ります—ハイパー』(新潮社、2019)

夜が更けてくると、哲学書や思想書より 肩の凝らない小説がいいな、と思う。 朱野帰子『わたし、定時で帰ります—ハイパー』(新潮社、2019)を読む。 わたし、定時で帰ります。 :ハイバー作者: 朱野帰子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2019/03/29メディア: …

藤井箕吉『風のほとりに』(風力舎、2017)

久しぶりに箕吉さんの句集『風のほとりに』を読み返す。 代表作であり、箕吉さんが本の題名に選んだ句は 僕も大好きな一句だ。 五月来る 風のほとりに 椅子を置く 「あとがきにかえて」から引用する。 プラトンのイデア論は、こう言います。 例えば母という…

小室直樹『親子関係は親分と子分だ』(KKベストセラーズ、1984)

小室直樹さんの本はどれを読んでも、 いまに通じる視点・論点があって明快だ。 小室直樹『親子関係は親分と子分だ—息子(娘)に脅える親に告ぐ』 (KKベストセラーズ、1984)を読む。 親子関係は親分と子分だ―息子(娘)に脅える親に告ぐ (ベストセラーシリー…

佐藤優『友情について—僕と豊島昭彦君の44年』(講談社、2019)

佐藤優さんのメルマガ「インテリジェンスの教室」で 本書の生まれる経過を逐一読み、関心を持っていた。 発売日に書店で注文した(その書店には翌日入荷した)。 佐藤優(執筆協力:豊島昭彦)『友情について—僕と豊島昭彦君の44年』 (講談社、2019)を読む…

斎藤哲也『試験に出る哲学』(NHK出版新書、2018)

多くの作家に信頼される名編集者の、 初めての一般読者向け単著。 斎藤哲也『試験に出る哲学—「センター試験」で西洋思想に入門する』 (NHK出版新書、2018)を読む。 試験に出る哲学―「センター試験」で西洋思想に入門する (NHK出版新書 563)作者: 斎藤哲也…

村上春樹『騎士団長殺し 第2部遷ろうメタファー編(下)』(新潮文庫、2019)

村上春樹『騎士団長殺し』、文庫4冊で再読しました。 今度は図書館で借りた本ではないので、 自分が気に入った文章、気になった文章に シャープペンシルで線を引いて読みました。 作者や登場人物と対話しているようでとても新鮮です。 騎士団長殺し 第2部: …

池上彰『わかりやすさの罠』(集英社新書、2019)

ニュース等のわかりやすい解説で第一人者の池上彰さん。 「あれ、このタイトルは?」と書店で気になり、購入した。 池上彰『わかりやすさの罠—池上流「知る力」の鍛え方』 (集英社新書、2019)を読む。 わかりやすさの罠 池上流「知る力」の鍛え方 (集英社…

村上春樹『騎士団長殺し 第2部遷ろうメタファー編(上)』(新潮文庫、2019)

例えそれが小説であっても、 自分が気になった箇所、気に入った箇所に線を引くのは、 物語に深く入っていくのにいい方法だと思った。 村上春樹『騎士団長殺し 第2部遷ろうメタファー編(上)』 (新潮文庫、2019)を読む 騎士団長殺し 第2部: 遷ろうメタフ…

佐藤優・副島隆彦『激変する世界を先読みする』(日本文芸社、2019)

小室直樹博士がこの二人をつなぐ 補助線になっているのが面白い。 佐藤優・副島隆彦『激変する世界を先読みする —沸き起こるファシズム』(日本文芸社、2019)を読む。 激変する世界を先読みする作者: 副島隆彦,佐藤優出版社/メーカー: 日本文芸社発売日: 20…

「本屋大賞」超発掘本! 神山裕石『サスツルギの亡霊』

スクラップブックから 朝日新聞2019年4月12日朝刊 書店員の粘り 埋もれた本に光 本屋大賞「超発掘本」に「サスツルギの亡霊」 サスツルギの亡霊 (講談社文庫)作者: 神山裕右出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/09/12メディア: 文庫 クリック: 2回この商品…