本
ワシーリー・グロスマン/齋藤紘一訳『人生と運命 1』 (みすず書房、2012)を読む。 人生と運命 1【新装版】作者:ワシーリー・グロスマンみすず書房Amazon 腰巻の言葉から引用する。 「200年、出版不可。」 ソ連時代に抹殺され甦った、戦後ロシア文学の最高…
クリッピングから 讀賣新聞2024年3月19日朝刊 書籍広告 『五木寛之セレクション III』【異国ロマンス集】 「霧のカレリア」「ソフィアの秋」他 対談解説(45頁)四方田犬彦 五木寛之セレクションIII【異国ロマンス集】作者:五木 寛之,四方田 犬彦東京書籍Ama…
恩田陸『灰の劇場』(河出文庫、2024/河出書房新社、2021)を読む。 灰の劇場 (河出文庫)作者:恩田陸河出書房新社Amazon 「文庫版 あとがき」から引用する。 『灰の劇場』は、雑誌「文藝」に、 2014年から2020年にかけて、六年にわたり連載したものだ。 フ…
ファン・ボルム/牧野美加訳『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』 ク・ビョンモ/小山田園子訳『破果(はか)』『四隣人の食卓』と読み進み、 僕にとって韓国現代文学への扉が開いた。 チョ・ナムジュ/斎藤真理子訳『82年生まれ、キム・ジヨン』 (ちくま文庫、2…
書評サイト AllReviews が毎月会員向けに無料で提供する 月刊 AllReviews(非会員は有料で視聴可能)。 ノンフィクション担当・鹿島茂さんが2月のゲストで迎えたのは 柳瀬博一(やなせ・ひろいち)さん(2024年2月10日収録)。 カワセミ都市トーキョー 【電…
コロナ禍でよくなったことのひとつは オンライン配信イベントが定着したことだ。 自分の興味関心を辿って予約すれば 自宅がキャンパス、レクチャールームになる。 九段理江さん、柴田元幸さんの特別対談を 有料(税込 1,650円)で購入した。 (2024年3月2日…
クリッピングから 集英社PR誌「青春と読書」2024年3月号(No.572) 「本を読む」 内田樹 頭より先に、身体に浸み込んでくる言葉 『鈴木邦男の愛国問答』鈴木邦男 著 /マガジン9編集部 編/白井聡 解説(集英社新書) 鈴木邦男の愛国問答 (集英社新書)作者:…
クリッピングから 讀賣新聞2024年2月19日朝刊 読売文学賞 75回を迎えて 「思い出の読売文学賞アンケート」から抜き書きする。 【小説賞】 安部公房『砂の女』 「いま読んでも作家の想像力と知性に圧倒される」(須永紀子) 和田芳恵『接木の台』 「こんな地…
神保町の貸棚共同書店 PASSAGE(パサージュ)で借りている 「大王グループ」本棚のプチメンテに行ってきました。 陳列している本には手書きの腰巻を付けます。 購入を検討する際になにかの参考になれば、と一冊ずつ書きます。 ときどき誉めてくれる方がいま…
クリッピングから 朝日新聞2024年2月17日朝刊 読書欄「ひもとく」冬に読みたくなる本 作曲家 新実徳英 冷たいからっ風に吹きさらされるのは勘弁願いたいが、 良く晴れた日の朝、 キリッと冷えた空気の中に身を置くと、 感性が引き締まり思考が深まる本が読み…
『破果』が素晴らしい作品だったので同じ著者・訳者による小説 ク・ビョンモ/小山内園子訳『四隣人の食卓』(書肆侃々房、2019)を読む。 四隣人の食卓 Woman's Best 韓国女性文学シリーズ作者:ク・ビョンモ書肆侃侃房Amazon チョ・ナムジュ(小説家・『82…
俵万智『短歌をよむ』(岩波新書、1993)を読む。 短歌をよむ (岩波新書 新赤版 304)作者:俵 万智岩波書店Amazon さよふくるままにみぎはやこほるらむ 遠ざかりゆく志賀の浦波 快覚(『後拾遺集』冬) 志賀の浦は、琵琶湖の湖岸で、現在の大津市があるところ…
クリッピングから 毎日新聞2024年2月3日朝刊 「今週の本棚」養老孟司 評(解剖学者) 『老いをみつめる脳科学』森望著 (メディカル・サイエンス・インターナショナル・2970円) 老いをみつめる脳科学作者:森 望メディカル・サイエンス・インターナショナルA…
中学2年生のミナトとナギサは 不思議な図書館「ともしび」のロダン先生から 3日間の特別授業を受けることになる…… 佐藤優『正しさってなんだろうーー14歳からの正義と格差の授業』 (Gakken、2023)を読む。 正しさってなんだろう 14歳からの正義と格差の授…
クリッピングから 岩波書店PR誌「図書」2024年2月号 ヘルメス神が導く名著選びーー大江健三郎と『へるめす』の知 秋満吉彦(あきみつ よしひこ・テレビプロデューサー) 「100分de名著」という教養番組のプロデューサーになって、 今年で十一年目を迎えた。 …
高坂正堯『歴史としての二十世紀』(新潮選書、2023)を読む。 歴史としての二十世紀(新潮選書)作者:高坂正堯新潮社Amazon 「解題ーー高坂正堯が我々に託したもの」 (細谷雄一/慶應義塾大学教授)から引用する。 本書は、高坂正堯京都大学教授が 1990年1…
北村滋『外事警察秘録』(文藝春秋、2023)を読む。 「あとがき」より引用する。 外事警察秘録 (文春e-book)作者:北村 滋文藝春秋Amazon(装丁/番 洋樹、装丁写真/黒田 寛(「東京タワー」より) 四〇年以上に及ぶ公務員生活の中で、 外事警察及びインテリ…
「#85 読んでいいとも! ガイブンの輪」@本屋B&B(2023年12月23日配信)で 出席者のひとり、岩波書店の女性編集者が激推ししていて読みたくなった。 (司会進行:豊崎由美 <書評家>) ク・ビョンモ/小山田園子訳『破果(はか)』(岩波書店、2022)を読む…
極私的ベスト2023 <書籍篇> を発表します。 なんの権威もない、独断と偏見のみのランキングです。 みなさまの読書生活のなにかの参考になればうれしいです。 ご笑納ください。 第1位 小川哲『地図と拳』(集英社、2022) 地図と拳 (集英社文芸単行本)作者:…
クリッピングから 毎日新聞2023年12月23日朝刊 「今週の本棚/2023 この3冊」 佐藤優(作家、元外務省主任分析官) ① 街とその不確かな壁 村上春樹著(新潮社・2970円) 街とその不確かな壁作者:村上春樹新潮社Amazon 神学でこんなにわかる「村上春樹」作者:…
クリッピングから 讀賣新聞2023年12月25日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週の好きな歌3首、抜き書きします。 あやとりはやっぱ赤色ジグザグの 東京タワー建てて壊して 豊中市 葉村 直 【評】やっぱ赤色という勢いのある断言に、 下の句で大いに納得させられる…
クリッピングから 毎日新聞2023年12月16日朝刊 「今週の本棚/2023 この3冊」 池澤夏樹(作家) 白鶴亮翅作者:多和田 葉子朝日新聞出版Amazon ② 今のベルリンに住む日本人の女性が語る日常の話。 彼女の周囲にいるのは出身地を異にする多様な人々で、 当然い…
クリッピングから 毎日新聞2023年12月16日朝刊 「今週の本棚/2023 この3冊(上) 鹿島茂(仏文学者) ① パリ日記 特派員が見た現代史記録 1990-2021 第5巻 山口昌子著(藤原書店・5280円) パリ日記―特派員が見た現代史記録1990-2021 第5巻 オランド、マク…
今週、神保町の貸棚共同書店 PASSAGE(パサージュ)で購入した 3冊。 1. 俵万智『アボカドの種』 (KADOKAWA、2023) 2. 豊崎由美『時評書評ーー忖度なしのブックガイド』 (教育評論社、2023) 3. 内田洋子『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』 …
エマニュエル・トッド/石崎晴己訳 『帝国以後ーーアメリカ・システムの崩壊』(藤原書店、2003)を読む。 2002年の原著、いま読んでも得るものが多かった。 帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕作者:エマニュエル トッド藤原書店Amazon 目次は以下の通り…
近所のK郵便局に 予約していた切手シートを取りに行きました。 絵本の世界シリーズ第7集 ヒグチユウコさんの「せかいいちのねこシリーズ」です。 以下、「大人もハマる、児童文学の世界 ことことブログ」を参照しました。 このシリーズは2017年12月20日発行…
クリッピングから 新潮社PR誌「波」2023年12月号(No.648) 「但し書き」の精神 高坂正堯『歴史としての二十世紀』(新潮新書) 中西寛(なかにし・ひろし/京都大学教授) 歴史としての二十世紀(新潮選書)作者:高坂正堯新潮社Amazon 本書の著者高坂正堯が…
神保町の貸棚共同書店 PASSAGE(パサージュ)が 地下鉄地上出口から徒歩30秒の好地に3号店を出す運びだ。 2024年1月オープン予定で貸棚数500。 月5,500円から棚主になれる(入会金13,200円別途必要)。 僕は屋号「大王グループ」で2022年3月1号店開店当初か…
NHK出版 note 連載「マイナーノートで」に上野さんが自著を紹介していた。 上野千鶴子『ひとりの午後に』(文春文庫、2013)を読む。 ひとりの午後に (文春文庫)作者:上野 千鶴子文藝春秋Amazon 「(単行本)あとがき」から引用する。 編集者がやってきて、…
奈倉有里/逢坂冬馬『文学キョーダイ !!』(文藝春秋、2023)を読む。 それぞれの著作に注目してきたのでどんな対談になるのか読んでみたかった。 文学キョーダイ‼ (文春e-book)作者:奈倉 有里,逢坂 冬馬文藝春秋Amazon NHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」の…