桝野浩一『一人で始める短歌入門』を読む。
とあるところで桝野さんのセッションを受ける機会があった。
短歌の持つ、俳句や川柳とはまた違う表現力に興味を覚えた。
自分でも詠んでみたいと思えた。
- 作者: 枡野浩一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 76回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
CHINTAIの広告キャンペーンコンテストに寄せられた
8709首から百人一首を選定。
一首ずつ解説しながら
10週に渡って桝野さんの短歌入門講義が続くという構成である。
僕の気に入った歌をいくつか挙げてみる。
朝露に靴を濡らして散歩する 越したばかりの家の周りを
(北海道 女盛り花盛り)
この町はあすから遠い町になる 小学校からチャイムがきこえる
(千葉県 丹波凜)
父親と引っ越す前に一度だけゆっくり食べた定食がある
(大阪府 瀧口康嗣)
球場のどよめく風に乗ってくる部屋からふたり始まりました
(東京都 秋野道子)
鎌倉で猫と誰かと暮らしたい 誰かでいいしあなたでもいい
(佐藤真由美『プライベート』集英社文庫より)
家や引っ越しなどにまつわる短歌が集まっているのは
CHINTAIがスポンサーだからである。
五七五七七のリズムに言葉を閉じ込めることで
風景が広がったり、時間が伸び縮みするのがとても面白い。
文庫本書き下ろし。
- 作者: 佐藤真由美
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/10/20
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (20件) を見る