テレビが消えるとどうなるか


アナログテレビ放送終了が7月14日。
以来4ヶ月弱、我が家には機能するテレビ受像機が一台もなくなった。
NHK受信契約もひとまず休止した。
紙の新聞を取らなくなって久しいから、
テレビ、新聞の二大マスメディアが自宅から消える。
持ち前の無精も無論あるのだが、
いったいどんな変化が起きるか、我が身で実験してみたかった。
こんなチャンスはめったにない。



予測の範囲であったが
テレビが消えて困ることも寂しくなることもほぼなかった。
ニュースはネットで読めるし、
Twitterで最新トピックスを拾うこともできる。
友人知人同僚のクチコミはちゃんと機能するし、
必要とあらば会社にはテレビも新聞もある。


本日、実験期間を終了し
我が家のデジタル放送受信工事を果たした。
商売柄これ以上長期間テレビと離れているのもどうかと思うし、
僕は Now or never. の気性である。
思い立ったときに復活しなければ
3年や5年くらいは平気で過ぎてしまう。



近くのY電気まで自転車で行き、
展示・在庫のみのT社R19インチテレビを買う。
5年保証を付けて24,990円。
工事日程が迫っていたから自転車でそのまま持ち帰る。
地元のケーブルテレビジョンJ社で
地上デジタル、BS、CSをすべて見られるようにし、
インターネット接続をこれまでの12Mから160Mにアップグレード。
月々9,855円で2年契約。
NHK衛星受信年間契約料23,100円は別)


2年単位で考えれば
テレビ価格の10倍をJ社に払う勘定だ。
なるほど電機各社が主力製品であるテレビを売るほど赤字になり、
コンテンツのプラットフォームを押さえた会社が
ビジネスを伸ばす構造が肌と財布で実感できる。



さて、それにしても
人間の持ち時間は誰でも一日24時間。
持ち時間にひとまず貧富の差はない。
どのメディアを使ってどんな情報を入手し、
どんな情報を発信するか。
時間の使い方に創意工夫がいっそう求められますね。