風変わりな夏休み


二つに一つと思っていた。
おととい受けた血液検査の結果である。
なんということもないか、すごく悪いか。
結果すごく悪くて、即大病院への紹介状をくださり、
普通だと即日ではやってもらえぬ検査を数時間で完了。
柔和なN先生に「入院だね」と結論を出された。



ホーチミン出張のときに暴れ出した胆嚢の細かい砂が
どうやら本格的にゲリラ活動を始めたらしい。
そう言えば出張に出かける前から背中に鈍痛を感じていた。
今夜は宴会の予定があった。
検査結果を聞きに行くのを翌日にして
みんなとドンチャンやっていたら
いまごろ救急車に乗っていたかもしれない。



同居人はこうした「事件」を
どうしても面白がってしまうたちである。
「絶食してやせたら
 着られなくなったスーツがまた着られていいかもね」
が報告したときの第一声。



いまのところ幸い痛みはおさまっているので
自分で入院手続きをすませた後、一階の売店に行く。
パジャマ、下着、シャンプー、ティッシュ
ミネラルウォーター、文庫本。
当座必要な買い物を済ませた。


週末から夏休みを取ろうと思っていたので、
タイミングとしてラッキーと言えばラッキーである。
海外で最悪の状態になっていたことを思えば
本当についている。


そんな訳で今年は
ちょっと風変わりな夏休みになりそうです。
みなさまにおかれましては、
酷暑の折、くれぐれもご自愛ください。