年末である、つかだである


年末である。つかだである。
買い出し係主任である僕は朝目覚めたら吉祥寺に向かう。
ハモニカ横丁をすり抜けて、そこにつかだ水産がある。



15人は行列している。
晦日でなくてよかった。
脳の買い物中枢が刺激され、アドレナリンが体内を駆け巡る。
やがて順番がやってきて欲しい物を注文する。



日々の食糧確保に苦労した我が親たちの世代に比べて、
これ以上の至福があるか。
並んでお金を払えば欲しい物が買えるのだ。



買い物を終えアドレナリンを鎮めて
ハモニカ横丁「みんみん」に向かう。
きょうで年内は店じまい。



餃子定食、白菜入りスープ・搾菜付き、700円。
なんたる、ほどのよさ。
庶民の、年の瀬の、至福である。