芋づる式に、深みにはまる


芋づる式読書をしていると
ときに思いも寄らなかった世界を垣間見る。
僕が信頼する書評家・狐に
孤高の歴史学者岡田英弘の著作を教えてもらった。


狐の書評 (活字倶楽部)

狐の書評 (活字倶楽部)

世界史の誕生─モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫)

世界史の誕生─モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫)


岡田ライフワークの著作集(全8巻)、
最新の第7巻で田代和生(かずい)の著作を知った。
サイト「日本の古本屋」で在庫を見つけ

最安値の出品を注文し、きょう届いた。
田代和生『近世日朝通交貿易史の研究』(1981)。
(僕が登録している都内4区の図書館は所蔵していなかった)
狐、岡田の手引きがなかったら、
僕は一生手にしなかった書物かもしれない。



鎖国」と言われた徳川時代
日韓通交貿易を続けていた対馬藩の記録だ。
誰も解けなかった歴史の「なぜ?」に
当時新進研究者だった田代が挑む。



田代の画期的な挑戦をその著書で目撃した岡田が
書評に残していたのだ。
錯綜する歴史の解読にワクワクしながら頁を繰る。


(文中敬称略)