生活資金とコピーの神様


シニア生活に入り「猫の目家計簿」を付けるようになって
変化したことのひとつは銀行の通帳記入をこまめにする習慣だ。
お金の出入り、特に支出をきちんと観察しておかないと
シニア生活の経済は立ち行かない。
以前は通帳記入などめったにしたことがなく、
「未記帳分合算」ばかりで
自分のお金の動きを精確にはつかんでいなかった。



昼休みに郵便局に寄り記帳。
この口座で母のデイケア費用を管理して、
弟と折半することにしたのだ。
月末月初には支払い金額が記入されている。
以前も見かけたポスターが気になった。
「老後の生活資金」のデータを簡易にまとめた
かんぽ生命のポスターだ。


60~69歳二人暮らしで生活費平均月額は、295,955円
国民年金と厚生年金の平均受給額は、221507円。
毎月74,000円の自助努力が必要だと伝えている。
定年退職して1年9ヶ月。
「猫の目家計簿」でその期間切り盛りしてみると、
この三つの数字は以前よりずっと身に沁みた。


月に74,000円の自助努力は、
日本で暮らす60代にとってかなり高いハードルだ。
広告賞を受賞する類いのポスターではないが、
対象者にはメッセージがちゃんと伝わっている。



昼食後、アド・ミュージアム東京で開催中の
「TCC(東京コピーライターズクラブ)広告賞展2016」を覗く。
樹木希林さんがコピーの神様に扮し、
今年どのコピーライターのところに降臨したかを
一望で見せてくれる展示が楽しい。



入場無料。9月24日まで。
詳細は下線部をクリックしてお確かめください。