自家製うなぎ弁当を出前する(第二回)


区営ケアハウスに暮らす母に、
自家製うなぎ弁当を届ける。
小ぶりだけど、鹿児島産。
胡瓜塩漬け、青森産スチューベン(ぶどう)、
サントリー黒烏龍茶付き。
山椒、追加タレ別添え。



夕食前だったので半分だけ食べて、
あとでテレビを見ながら残り半分を夜食にするのだと言う。
夏に届けたときより、表情も声も力が出てきている様子だった。
87歳で、まだ自前の歯で食べているのだからたいしたものだ。



このケアハウスでは年に一回、職人さんがやってきて
目の前で鮨を握ってくれるのだそうだ。
きっとみんな、その日を楽しみにしているんだろうなぁ。
出前を終えたら、我が家の夕食の準備だ。



最近独立して自分の会社を創ったNくんが
同居人に送ってくれた、彼の故郷五島列島の五島巻。
さっそく晩ごはんの一品に使ってみる。
いい材料で真面目に作っている。
醤油なしでいける。