ナショナリズムと格闘するクリスマス・イブ

同居人は今年最後の
Tokyo Copywriters' Street (TCS) 収録に出掛ける。
2006年10月にラジオ番組として始まり、
現在は予算ゼロ円でネット配信している。
制作スタッフも、原稿を書くコピーライターも、
出演するナレーター、役者もすべてギャラ、ゼロ円。
同居人の会社を休日、スタジオとして使って収録している。
スタートから11年目を迎えた「奇蹟のコンテンツ」だ。
(下線部クリックでお楽しみください)


留守番役の僕は洗濯、読書、英語の勉強。
紀ノ國屋の黒パンをベースに
前夜小宴のつまみを載せて遅めのランチ。
ビジネスクラスの前菜のようで悪くないね。



同志社講座「キリスト教とナショナリズム」で課題図書に使っている
『ネイションとエスニシティ—歴史社会学的考察』を読み進める。
アントニー・D・スミスが自らライフワークと認めた代表作。
東大修士課程レベルと言われる内容だ。


僕にはとても歯が立たないなぁと苦戦を続けていたが、
佐藤優講師が月一回渾身のチューターを務めてくれるおかげで
このところ突然のように霧が晴れ、視界が広がった。
やはりインターネットや新聞、雑誌だけでは「理解」まではいけない。
特に宗教、民族、ナショナリズムのような現代の難問を理解するには
「ネタ本」と言われる基本書と格闘する孤独の時間が必要だ。



TCS忘年会で帰宅が遅くなる同居人に小弁当制作。
ちりめんじゃこ。ほうれん草おかか和え。炒り卵。
レンコンときんぴらのゴルゴンソース(同居人謹製)。
野焼き竹輪。燻製たくわん(風のしわざ)。



アントニー・D・スミスは
2016年7月19日逝去。享年76。
ご冥福を祈ります。
wikipedia:en: Anthony D Smith