廣岡正久『ロシア正教の千年—聖と俗のはざまで』(1993)


無神論を標榜していたソ連
ロシア正教が生き延びたのはなぜか。
プーチン政権下で宗教はどんな位置づけか。


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廣岡正久『ロシア正教の千年—聖と俗のはざまで』
(1993、NHKブックス)を読む。


ロシア正教の千年―聖と俗のはざまで (NHKブックス)

ロシア正教の千年―聖と俗のはざまで (NHKブックス)


目次は以下の通り。


   序章
   第一章 受洗千年祭を祝ったロシア正教会
   第二章 生き方としてのキリスト教信仰
   第三章 ロシア愛国主義の源流
   第四章 第三のローマ=モスクワ
   第五章 正統と異端
   第六章 国家による教会支配
   第七章 ロシア革命と”無神論”体制の誕生
   第八章 ソヴィエト体制下のロシア正教会
   第九章 宗教ルネッサンスと内部分裂のジレンマ
   結章  ソ連崩壊後のロシア正教会東方正教世界



千年生き延びる間に権力から弾圧を受け、
あるときは妥協を迫られたロシア正教
ソ連崩壊後のキリスト教勢力地図の書き替えの中で
ロシア正教に期待する人々に応えられるのか。
本書はロシア正教を巡るキリスト教世界を理解する
「基本書」として役立つ。


wikipedia:廣岡正久
(文中一部敬称略)