無神論を標榜していたソ連で
ロシア正教が生き延びたのはなぜか。
プーチン政権下で宗教はどんな位置づけか。
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「佐藤優直伝・インテリジェンスの教室」では
購読者のすべての質問(特定の個人・組織・国家への誹謗中傷を除く)に
答えてくれる。
さらに勉強するための参考書を質問したところ
佐藤さんが推薦してくれたのがこの本。
廣岡正久『ロシア正教の千年—聖と俗のはざまで』
(1993、NHKブックス)を読む。
- 作者: 広岡正久
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 1993/12
- メディア: 単行本
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目次は以下の通り。
序章
第一章 受洗千年祭を祝ったロシア正教会
第二章 生き方としてのキリスト教信仰
第三章 ロシア愛国主義の源流
第四章 第三のローマ=モスクワ
第五章 正統と異端
第六章 国家による教会支配
第七章 ロシア革命と”無神論”体制の誕生
第八章 ソヴィエト体制下のロシア正教会
第九章 宗教ルネッサンスと内部分裂のジレンマ
結章 ソ連崩壊後のロシア正教会と東方正教世界
千年生き延びる間に権力から弾圧を受け、
あるときは妥協を迫られたロシア正教。
ソ連崩壊後のキリスト教勢力地図の書き替えの中で
ロシア正教に期待する人々に応えられるのか。
本書はロシア正教を巡るキリスト教世界を理解する
「基本書」として役立つ。
wikipedia:廣岡正久
(文中一部敬称略)