佐藤昭弘『On Writing—書くチカラをつけるためのヒント』


NHKラジオ講座「実践ビジネス英語」テキストブックに
隔月全10回に亘って連載された
佐藤昭弘『On Writing—書くチカラをつけるためのヒント』が
大変勉強になった(2016年8月号〜2018年2月号所載)。


NHKラジオ実践ビジネス英語 2016年 08 月号 [雑誌]

NHKラジオ実践ビジネス英語 2016年 08 月号 [雑誌]


以下、全回の目次を書き出してみる。


   1. 書くための本の読み方 ①
      (1) 毎日読む
      (2) 口語を習得する


   2. 書くための本の読み方 ②
      (3) いい文章を写す
      (4) 小説を読む
      (5) The Elements of Styleを読む


The Elements of Style, Fourth Edition

The Elements of Style, Fourth Edition


   3. 単語(Words)


   4. 文章(Sentences)①
      (1) 1文を短くする
      (2) 文の中で重要なのは動詞
      (3) なるべく能動態(active voice)の文を書く
      (4) 副詞はできるだけ用いない
      (5) 英語のリズムを身につける
      (6) 自然に書く
      (7) 書き直す
         (E.B. White, The Elements of Style,
          Pearson Education, Inc.刊より)


   5. 文章(Sentences)②
      1▶日本語の文章を読み込む
      2▶日本語の「意味」を自然な英語で表現する
      3▶日本語の長い文は、いくつかの短い英文にする


   6. 文章(Sentences)③
      4▶日本語に適した英語の言葉を選ぶ
      5▶和英辞書の使用に注意する
      6▶英英辞書を使う
      7▶「句動詞」を考える
      8▶「和製英語」に気をつける


   7. 重複(Redundancies)


   8. Cliches(使い古された言葉、決まり文句)


   9. Style and Clarity(文章のスタイルと明確さ)


   10. Summing up 
      (1) 無駄な言葉は省く
      (2) 長い単語より、短い単語を使う
      (3) 文章は簡潔に書く
      (4) 文章はできるだけ能動態で書く
      (5) なるべく動きのあるaction verbを使う
      (6) 気張らない自然な文章で書く



佐藤昭弘講師は同テキストブックで、
『The Writers' Workshop—日本語の文章を、自然な英語で
表現するチカラを磨く』を連載中。
講師が出題する問題文に応えて読者が英文を応募し、
誌上で添削しながら、英文を書くチカラを伸ばすワークショップだ。


『On Writing』(全10回)と
『The Writers' Workshop』ベストセレクションを編集すれば、
英文を書くチカラを向上させる中上級者向けの本ができあがると思う。
NHK出版担当者殿、このアイデアはどうです?


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   佐藤昭弘(さとう・あきひろ)


   「NHKワールド」英語ニュース番組のライター・リライター。
   朝日イブニングニュース社、
   AP通信東京支局で記者として勤務したのち、
   1972年コロンビア大学ジャーナリズム・スクールに留学。


   ワシントン・ポスト外信部デスク、
   UPI通信ニュージャージー州支局記者、
   ダウ・ジョーンズ経済通信ニューヨーク本社記者を経て、
   同経済通信東京支局長、アジア・太平洋地域総局長、
   ダウ・ジョーンズ・ジャパン社長などを務めた。
   翻訳の講師としても豊富な経験を持つ。
          (NHKテキスト『実践ビジネス英語』より引用)


(文中一部敬称略)