スクラップブックから
朝日新聞2018年2月26日朝刊
折々のことば 1033 鷲田清一選
病気になっても病人にはならない
田部井淳子(登山家)
女性として
世界初のエベレスト登頂をなしとげた登山家は、
抗がん剤治療を受ける中、
夫とこう言い続けたという。
「つらいのを忘れちゃって
いい気分だけが残るから」
と点滴の合間をぬって山小屋に通い、
東北の高校生たちを富士登山に招待した。
人生、「すり足でも一歩一歩前に」進めと。
NHKのドキュメンタリー番組
「田部井淳子 人生のしまいかた」
(昨年12月16日)から。
病気でないのに病人になる人もいて、
病気でも病人にならない人がいるんだなぁ。
メンタルの強さ、しなやかさなんでしょうか。
見習いたい境地です。