小さい子に顔を覚えてもらいたい(松坂大輔)


松坂投手が勝ちました!
この3年間、ソフトバンクで結果を出せず、
苦しみ続け、中日にテスト入団。
一時は打者に転向してでもプロ球界に残りたいと
覚悟を決めていました。
日刊スポーツ2018年5月1日から。



      —逆境と闘う姿に勇気づけられた人が多い。
  松坂 僕の年齢か、上の人は分かると思うけど、
     小さい子は僕が誰か分からないと思う。
     ヒーローインタビューとかを多く受けて、
     顔を覚えてもらいたい。


朝日新聞2018年5月1日朝刊から。


   中日入りした今年3月、
   球場での表情は明るかった。
   「全体を10として、昨年は体の心配が8、野球が2。
   それが今年は逆になっている。


   昨年だったら、試合中、捕手と話していても
   『肩が痛い』って思っていたと思う」。
   ようやく、自分でなく、
   打者と勝負する段階まできていた。
                   (遠田寛生)



判官びいきとは思うけれど、
絶頂期の松坂より
逆境を乗り越えてきた松坂の方が僕は好きだ。
1勝上げたとは言え、
故障続きだったベテランが順風満帆で勝てるほど
プロの世界はきっと甘くはないだろう。


でも、0勝と1勝ではまるで違うんだ。
ソフトバンクで年俸に見合う活躍ができなかった3年は
針のむしろに座る思いだったはずだ。


松坂投手、カムバック、おめでとう!
この日、64歳の誕生日だった母親の由美子さんも
ホッと一息つけていたらいいな。