松岡正剛『千夜千冊』(求龍堂、2006)


いまは平均して週に2回は図書館に行く。
都内3区にそれぞれ行きつけがあって(区によって得意分野が異なる)、
年間200〜250冊くらいは借りてくる。
僕の読書ペースでは
精読するのは一年でせいぜい50冊が限度。
図書館で借りて、これは身近に置いておこうと思う本は
古書店サイトで探したり、文庫になっているものを購入している。



(一冊が大型辞書のボリュームだ)


松岡正剛『千夜千冊』シリーズから2冊借りてきて、
拾い読みしている。
太っ腹なことにサイトでも無料公開しているが、
印刷された紙の重量感、充実感に触れると圧倒的だ。
知の水平線が目の前に忽然と現れた気がする。



松岡は名編集者で知られるだけあって、
タイトルの付け方が抜群にいい。
僕が借りたのは第2巻『猫と量子が見ている』、
第4巻『神の戦争・仏法の鬼』。


(宗教シンポジウム第3回の成果がまとまった)


2017年に松岡が企画/ファシリテーターを務めた
連続宗教シンポジウム第1回、第2回に参加して
知性の広さ、奥行きを体験した。
風来坊の「いい加減さ」みたいなものを持っていて、
頑ななアカデミアの人材とは一線画している姿が魅力的だ。



『千夜千冊』の知的蓄積から
文庫シリーズが生まれている。
手を伸ばしてみたいと思う。


松岡正剛千夜千冊

松岡正剛千夜千冊