松岡正剛監修『増補・情報の歴史』(NTT出版、1996)


なんと面白い年表なのだろう。
松岡正剛監修/編集工学研究所構成
『増補・情報の歴史—象形文字から人工知能まで』
NTT出版、1996)を眺めている。



「増補版に寄せて」に松岡が書いている。


   この『情報の歴史』という風変わりな大年表が評判になった理由は、
   その後の評者の感想や読者からの反響を総合してみると、
   だいたい次の5点にしぼれる。



   第1は、世界史と日本史が完全に混合されていることである。
   (略)


   第2に、随所にヘッドライン(見出し)がついていることだ。
   大小タテヨコ、いくつものヘッドラインがついている。
   (略)


   第3に、情報文化史や情報技術史をテーマにしていながらも、
   一般情報をかなりふんだんに掲載していることである。
   (略)


   第4に、どんな時代も重視しているという評判をもらった。
   (略)


   第5には、この評価の声がいちばん多かったのだが、
   「歴史をおもしろくしてくれた」というものだ。
   ともかく「見ていてあきない」というのである。
                    (pp.448-449)


頁を繰っていると、
上記の5つの評価が過大でないことが分かる。
こうした資料は時々借りて参照するのでなく、手元に置きたい。
サイト「日本の古本屋」で最安価格でも10,000円だ。
Amazon.co.jp古書市場では、最安26,407円。ため息が出るよ)
日々の食事代を節約してでも僕が欲しいなぁと思うのはこんな本だ。