西原理恵子/佐藤優『とりあたま炎上』(新潮社、2018)


世の中で起きる怪事件、珍事件を
大好きな二人がバッサリ斬り込みます。
いやぁ、愉快痛快。
西原理恵子佐藤優『とりあたま炎上
—忖度無用のチキンレース!編』(新潮社、2018)を読む。



週刊新潮」で2011年から長期連載中の
本音毒舌マンガコラム。
痛烈な物言いの行間に佐藤さんの猫愛、
西原さんの若い女性への真摯な助言が垣間見えてホッとする。


学校や職場には、
ズバズバ言いながらも愛情細やかな先輩同輩は
いまも存在するのだろうか。
人間関係、仕事のやりとりに一歩踏み込めば
パワハラ、セクハラと文句を言われかねない。
問題になるよりいっそ黙っていた方がマシ……
と思うことが僕も日々ある(ストレスだぁ〜!)。



二人の視点、意見、言葉づかいは
気さくな精神科医の診断を受けているみたいで安らぐ。
一見優しそうな言葉や態度は上っ面だけであることが多いから。


本作品は文庫サイズだと味わい尽くせない。
変形サイズの単行本が内容とピタリ合っている。
既刊シリーズも借りてこよう。