ボリス・エリツィン『ボリス・エリツィン 最後の証言』(NSコミュニケーションズ、2004)

エリツィン三冊目の著書。
原題英訳は、"Midnight Diaries" (真夜中の日記)だ。
ボリス・エリツィンボリス・エリツィン 最後の証言』
(NSコミュニケーションズ、2004/網屋慎哉・桃井健司訳)を読む。


ボリス・エリツィン最後の証言

ボリス・エリツィン最後の証言


僕が一番面白かったのはプーチンに大統領のバトンを渡すことを決心し、
周囲に本心を漏らさず任期前に辞職を発表するくだりだった。
大国における権力移行がこうして行われるのかと
興味津々で読み進んだ。


594頁の大著だが意外に読みやすい。
訳者の力か、もともとの文章が明晰なのか。
強面のイメージしかなかったエリツィンの人間像が
本書を読むことで修正されたのが収穫だった。


告白

告白

エリツィンの手記―崩壊・対決の舞台裏〈上〉

エリツィンの手記―崩壊・対決の舞台裏〈上〉

エリツィンの前著二冊)