やりたくないことを、やらずにすませるたくらみを(京極夏彦)

クリッピングから
朝日新聞2019年8月7日夕刊
「語彙は武器 言葉を使いこなそう」
京極夏彦さん、10代に向けた「特別教室」


  ミステリー作家の京極夏彦さんが、
  10代を前に、言葉を使って生きることについて本気で語った。
  「17歳の特別教室」と題した講談社の語りおろしシリーズの講座だ。
  7月27日に東京都で開かれ、一般公募の15〜19歳の男女約50人が参加した。
  (略)


  「言葉は不完全で、多くを捨てている」。
  言葉を受け取る側が、抜け落ちた部分を勝手に解釈して埋めている。
  必要なのは「言葉の数を増やすこと、それを使いこなす技を身につけること」。
  「その二つを使ってやりたくないことをやらずにすませるたくらみをもって、
  人生に勝ち負けを持ち込まなければ、意外と地獄(この世)は楽しい」


  「それでもつらければ本を読もう。
  別な人生を味わうことによって、
  さらに多くの語彙(ごい)という武器を手に入れることができる」


  10代に向けた講座は作家、哲学者、宗教家らを迎えて開かれ、
  「17歳の特別教室」シリーズとして全6冊が刊行される。
  8月末に高橋源一郎さんと佐藤優さん、
  9月に瀬戸内寂聴さん、11月に京極さんの講座が書籍化される予定だ。
                            (興野優平)


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未来を担う世代に直接語りかける講座から
これまでも多くの名著が誕生している。
講談社のこの新シリーズ、楽しみな試みだな。


答えより問いを探して 17歳の特別教室

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人生のサバイバル力 17歳の特別教室

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