佐藤優『神学の思考—キリスト教とは何か』(平凡社、2015)

三連休最終日。
東京も35℃越えの猛暑日が続き、
身体にこたえる日々ですね。
同志社講座2019の教科書の一冊、
佐藤優『神学の思考—キリスト教とは何か』(平凡社、2015)を読み終えました。


神学の思考

神学の思考


こうした基本書(教科書)は
チューターに道案内してもらって読み進めるのが一番です。
まして、今年度は佐藤さんの自著ですから
本書は自家薬籠中の物。


初学者にとって何より有難いのは、
「ここは重要じゃないよ。覚えなくていい」と示してくれること。
そうでないと、大切なことも、そうでないことも、
メリハリなしに取り組んでしまって徒労に終わることが多いのです。
ある学問の基本を学ぶために
最低限必要な領域を限定してくれること。
学ばなくていいことを明快に教えてくれること。
これがチューターと一緒に学ぶ際の、大きな利点です。


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加えて月一回の講義では京都・同志社大学と映像をつなげて、
佐藤さんが鍛えている神学部精鋭数名が
T.A.(ティーチング・アシスタント)を務めてくれます。
シニア学徒にとってこんな楽しいことはないですね。
佐藤さんの鋭い(時折意地悪な)質問に
大学生たちはしばし考えながら回答を返します。
彼らの答えに感心したり、苦笑したり、
キャンパスに戻った気分を毎回90分、フルに味わってます。


本書には章の終わりごとに練習問題があります。
自分の解答を書いて佐藤さんのメルマガ・質疑応答コーナーに送ると、
添削・好評してくれます。
こうした双方向の仕掛けを用意してもらって
60代半ばの書生も、なんだかやる気が涌いてくるんですね。