クリッピングから
朝日新聞2019年9月4日朝刊
ウォーラーステインさん死去
米社会学者 「世界システム論」
近代の世界を一つのシステムとしてとらえる
「世界システム論」を提唱したアメリカの社会学者・歴史学者の
イマニュエル・ウォーラーステインさんが8月31日死去した。88歳だった。
(略)
1930年、米ニューヨーク生まれ。
アフリカ研究から出発し、大航海時代以後の世界で
銀や砂糖、綿花などの交易によって
オランダ、英国、米国という「覇権(ヘゲモニー)国」を中心にした
資本主義経済のシステムが形成されたと主張した。
冷戦終結で権威が落ちたマルクス主義に代わり
巨視的な歴史理論として大きな影響力を持った。
日本では高校世界史の教科書でも紹介されている。
1974年から刊行が始まった主著「近代世界システム」は
1450年から現代までの歴史を描く計画だったが、
2011年の第4巻は1914年までの内容で完結していない。
(略)
(大内悟史、編集委員・村山正司)
ウォーラーステインらの共著
『資本主義に未来はあるか—歴史社会学からのアプローチ』を
拾い読みしていたところだった。
「世界システム論」についてはこれまで深く勉強したことがなかったので、
今後取り組むテーマのひとつにしてみようと思う。
どうぞ安らかにお休みください。
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近代世界システム?―中道自由主義の勝利 1789-1914―
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