クリッピングから
讀賣新聞2019年10月7日朝刊
カフェ店員ロボ 私の分身
難病患者らが遠隔操作 「人の役にたてる」喜び
障害や難病で寝たきりなどの人がロボットを遠隔操作して接客する
「分身ロボットカフェ」が7日、千代田区大手町にオープンする。
ロボットはベンチャー企業「オリィ研究所」(港区)代表の
吉藤(よしふじ)健太朗さん(31)が中心となって開発。
ロボットを操る「パイロット」役の患者の一人は、
「私も人の役にたてる」と喜んでいる。
カフェのオープンは昨年11〜12月に続き2回目で、
今回は23日までの期間限定。
カフェで活躍するのは全長120センチのロボット
「OriHime-D」で、オリィ研究所が開発した。
パイロットは専用ソフトをインストールしたタブレット端末やパソコンで、
ロボットの内蔵カメラから送られてくる映像を見ながら、
進行方向などを遠隔操作。
注文を受けてコーヒーなどの飲み物の提供を行う。
例えば全身の筋肉が衰える難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の人の場合、
目の動きでロボットを動かし、文字を選んで発声させることも可能。
お客さんと会話もできる。
吉藤さんは「テクノロジーを使えば重い障害があっても
接客のような肉体労働が可能になる。
これまで労働者として認められてこなかった人が働けるようになり、
社会参加のハードルは大きくさがる」と語り、
カフェの常設化を目指している。
関東や九州、オーストラリアなどで暮らす10〜50歳代の男女約30人が
パイロットとして参加する予定。
ALSや脊椎損傷などで自力歩行が困難な人がほとんどで、
働く人は交代制で時給1000円が支払われる。
カフェは大手町タワー・JXビル1階にできる。
チケットは事前のクラウドファンディングでほぼ売り切れたが、
キャンセルが出た場合は当日券を販売する。
生まれつき右肺がない「先天性右肺無形成症」で
電動車いすを使って暮らす埼玉県所沢市の
白鬚(しらひげ)萌さん(22)は今回、パイロットしてカフェで働く。
(略)
「このカフェで私も人の役にたてる」。
そう思うだけで、体の中に灯がともったような気がした。
この数年間で、人と接することなく生きることはできないと痛感した。
「同じような境遇の仲間には死を望んでしまう人もいる。
『生きることは素晴らしい』と伝えたい」
自宅に横たわったまま、
約30キロ離れたカフェのロボットを操る練習に打ち込んでいる。
ロボットを遠隔操作することで、
自力歩行が困難な人たちが「パイロット」としてカフェで接客できる。
時給1,000円が労働の対価として支払われる。
カフェを支援する人たちはクラウドファンディングでチケットを事前に購入し、
それが既に売り切れている。
このニュースを知って、僕の体の中にも灯がともった気がしました。
世の中、まだまだ捨てたもんじゃないなって。
無署名記事だったのでどなたが書いたのかは分かりませんが、
読売記者のいい仕事でしたね。
知らせてくれて、ありがとう。