富岡幸一郎『聖書をひらく』(編書房、2004)

『<危機>の正体』(佐藤優と共著)、『使徒的人間 カール・バルト
『悦ばしき神学—カール・バルト「ローマ書講解」を読む』と富岡作品を連読。
富岡幸一郎『聖書をひらく』(編(あむ)書房/星雲社、2004)を読む。


聖書をひらく

聖書をひらく


Amazon.co.jpに掲載されていた「出版社のコメント」がよかった。
引用する。


  本書は「聖書」についてのガイドです。
  著者は文芸評論家の富岡幸一郎さん。
  以前に富岡さんの『使徒的人間―カール・バルト』(講談社)を読んで、
  あまりに素晴らしく、いつかこの著者に書いていただこうと
  密かに心に決めていました。
  それがようやく実現する時がやってきました。


  毎月二度ほど時間をとっていただいて、
  「聖書」について語っていただきました。
  聖書に関する、うんとわかりやすい面白い読み物を書いていただこう、
  という目論見はうまくかなえられたと思います。
  読みやすく、しかも中身の濃い、聖書案内になりました。


  いままでどこから聖書を読んでいけばよいのか、
  そのキッカケをつかめなかった人にも、
  また、ある程度は聖書の知識をもっている人にもピッタリの本だと思います。



著者「あとがき」にこうある。


  今回、編書房の國岡克知子さんの前で、
  旧約聖書から新約聖書まで喋ったものをまとめてこうして一冊にしました。
  一人の編集者との出会いが、
  そのようなかたちで私自身に聖書をひらく機会を与えてくれたことを
  心より感謝しています。


  語りえたことは、それこそ広大な聖書のごく僅かにすぎませんが、
  この小さな本を通して、読者が聖書そのものと出合うことを願ってやみません。
  テープ起こしの原稿を熱心に読んで、
  素晴らしいカットを描いていただいた小野のん子さん、
  そして忍耐強く伴走してくれた國岡さん、有難う。
  聖書を語るという冒険の歩みを一緒にできたことは何よりの喜びです。


ひとりの編集者がある著作に心を動かされ、
その作家の扉を叩くことで次の著作が生まれる。
これこそ奇蹟の連鎖のように僕には思える。
本書は膨大な聖書の世界で迷子にならないためのガイドになる。
富岡は31年ぶりに翻訳された聖書日本語版監修の仕事も手掛けた。


聖書 聖書協会共同訳 引照・注付き SIO43

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