ほっこりするタッチの絵と
すぐに取り入れたくなる実用情報満載でファンになりました。
シリーズ第4作、おづまりこ『おづまりこの ゆるっとたのしいおうち飲み
〜おかずにもなる! カンタン節約おつまみレシピ〜』(永岡書店、2019)。
- 作者:おづまりこ
- 発売日: 2018/11/15
- メディア: 単行本
おづさんは1ヶ月の食費予算2万円(自炊1万円、外食1万円)でやりくりしています。
ゆるっとたのしく暮らせる生活をめざし、
その成果を作品を通じて読者と共有する漫画家。
作品の向こうに、どんな時代になっても、
なんとか日々の楽しみを見つけて暮らそうとする精神が透けて見え、共感します。
とは言っても、
僕にはとても真似できないことも多い。
おづさんの「私なりの「おうち飲み」ルール」を紹介しましょう。
自宅で飲むときにはいくつかマイルールを決めています。
夕飯ついでに「ちょこっと」飲むのがオススメ!
節約しつつ自分に合った飲み方を楽しみたいです。
私なりの「おうち飲みルール」は4つ!
①おうち飲みの予算はお酒代として
月にだいたい500円ほどを目安としています。
おつまみは自炊費の1万円から出しています
買い出しの時に気になるお酒を見つけたらストック!
コレ 気になる!
月に1、2本なら高めのビールも試せる♫
②1回に飲む量はロング缶1本まで
約500ml コップ2、3杯分
ほろよいぐらいが丁度いい〜
ご飯がメインでお酒は「ついで」程度にしています
ちびちび…
飲み過ぎ防止…
③飲む時間は2時間まで
19時から始めて21時には飲むのをやめる!
STOP
甘い物をつまみつつお茶を飲んで酔いをさまします
だら〜り
お風呂に入る頃にはアルコールが抜けてると◎
④月に2、3回休みの前か いいことがあった時だけにする
SPECIAL DAY
メリハリがつけられてお酒に特別感がもてる
続けているとおつまみになる料理のレパートリーも
だんだん増えてきました
今度はあれを作ってみよう!(おつまみメモ)
やればやるほど奥が深い「おうち飲み」
梅酒つけたい
エスニックおつまみつくりたい
次から次にやりたいことがわいてきて面白い…!!
皆さんも自分なりのルールでゆるくお楽しみくださいね〜
よい「おうち飲みライフ」を…♫
(pp.8-9より引用)
月に500円の予算?
ゼロがひとつ足りないのでは…?
と思ってしまったあなた、僕と同類です。
節酒は心がけたいものの、
月500円の「おうち飲み」生活ではとても辛抱できそうにない……
ま、それはそれとして、
「おづ流おうち飲み」をもっと知りたくなりました。
月500円のアルコール予算しか持たない著者が書く(&描く)おつまみ本って
いったいどんなものになるんだろう……?
読者に親切、懇切丁寧なおづさんだけあって
中味に入る前に「おひとりさま基本の常備品」「冷蔵庫&冷凍庫の常備品」
「自炊ビギナーへ! ラクするポイント」を4頁、図解入りでまとめてくれます。
このあたりが、これまで料理をしたこともないシニアにも役立つ(はず)。
(pp.10-11より引用)
頁を繰ると、さてさて真似したくなるおつまみがめくるめく登場してきます。
見出しだけいくつか紹介してみましょう。
(それぞれコピーになっていて、うまいなぁ、と感心する)
「ビールの箸休めに!無限たたききゅうり」(1食約50円/かかる時間5分)
「いろいろキノコのバターしょうゆ炒め」(1食約40円/かかる時間10分)
「いろんな野菜で応用できる!ピーマンのチーズ焼き(1食約25円/かかる時間10分)
「調味料3つで覚えやすい!なすの南蛮漬け」(1食約50円/かかる時間10分)
「漬けて焼くだけ!絶品チーズタッカルビ」(1食約295円/かかる時間60分)
巻末2頁の「材料別&調理時間別 お料理レシピさくいん」で
本文で紹介した料理が総覧できます。
それぞれのメニューに1食分のおおよその材料費が記されていて参考になります。
ゆるやかだけど、たくましい。
柔らかだけど、しぶとい。
節約だけど、貧乏ではない。
おづさんのシリーズにはそんな楽しさがギュッと詰まっています。
編集の影山さん、大寺さん、編集協力の倉本さんらと
ワイワイガヤガヤやりながら一冊の本にまとめていく、いいチームなんでしょう。
ブログ「おづまりこのゆるりより道ひとり暮らし」で
これまでの著作、最新情報など入手できます。
(おづさんデビュー作。本屋の立ち読みで気になって、図書館で借りてきました!)