木曜朝イチ、セカクリ90分

yukionakayama2007-07-06

毎週木曜朝9時30分から90分間は
世界クリエーティブ塾(セカクリ)の時間です。
新入社員7人に、30代社員4人、
塾長の僕と合わせて全部で12人。
僕が仲間たちと書いた本「最新CMプランナー入門」(電通刊/2007.3)を
テキストブックに輪番制で発表します。
「逆転する」「比較する」「擬人化する」などのキーワードを使って
発表者は世界中から広告作品を集めてきます。
「どこがアイデアの核か」、自分の考え・視点を発表しながら
全員でディスカッションします。
大学を卒業して会社に入って三ヶ月。
現場で先輩たちに叱られたり、自分の価値を見失いかけている塾生たちが
セカクリではりっぱな発表をして議論をリードします。
90分のクラスをリードするには責任もプレッシャーもありますから
仕事と並行して充分準備をしておく必要があります。
パワーポイント、DVDプレイヤーなどフル動員です。
30代社員の事務局長Yさん、副塾長に指名したHさん、Kさんが
新人たちを助けてあげる仕組みにしてあります。
作品を選ぶアーカイブは僕の出向元Dの情報開発部の女性たちに
お願いをして、Yさんを窓口にDVDをお借りします。
塾生たちは世界中のアーカイブからそれぞれの視点、
指定されたキーワードで広告作品を選ぶことができるのです。
たくさん見ること、そこから視点を決めて選ぶことは
あらゆるクリエーティブの仕事で基本になる技術のひとつです。
僕も世界のあちこちで学んだこと、世界中の友人たちから教わったことを
このセカクリでお話して、塾生の発表に厚みをつけます。
単に僕の知識を伝えるだけでも、本に書いてあることをなぞるのでも
ありません。ですから、塾長の僕も毎回塾生たちから学ぶことがあります。
2005年11月から始め、現在のセカクリで三期目。
今週までで45回開催してきました。
日々の仕事で流されてしまうことも多い僕たちにとって
90分、クリエーティブとアイデアに集中できる時間は貴重です。
塾生たちの反響、アンケートでも
「普段とまったく違う時間をチームで確保できることの良さ」が
一番になっていることでも分かります。
ですから僕は、水曜日の夜は深酒せず、
睡眠をきちんと取ることにしています。
寝ぼけた頭じゃ、集中できないですもんね。