2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ハーモニカ横丁で一服

吉祥寺でおでんの種を買うなら「つかだ」である。 うっかり家を出るのが遅くなって あやうく19時の閉店に間に合わなくなるところだった。 あぶない、あぶない。 幸い十種類ほどの種を仕入れることができ、 その後はハーモニカ横丁で一服。 比較的最近開店し…

初秋のリハビリテーション

9月の三つの旅を終え、二日間の代休をもらい、 リハビリテーションに努めている。 と言っても宿題もあり、メールでのやりとりもあるから、 一日数時間は自宅勤務である。 野原状態になっていた秘湯会の畑の雑草を抜きにいった。 「根っこから抜いて土と選り…

年間240日、旅して仕事する人たち

全世界に100前後のオフィスを持つメガ・エージェンシー (複数国で商売する広告会社)のクリエーティブの大親分、 チーフ・クリエーティブ・オフィサー数人に同じ質問をしたことがある。 「あなたは一年間にどれくらいの日数、出張しているのですか?」 期せ…

中国の若手は貪欲に吸収する

中国国際広告祭最終日には 僕の会社が毎年主催するセミナーがある。 今年もベテランのエースYさん、Nさんを投入。 中国語字幕を入れたスライドから会場設営まで 日本人らしくきめ細やかにチームワークで準備する。 お二人の熱を込めた講義に学生、業界若手を…

中国広告界のエネルギー

その昔、 「これでもか、これでもか。としまえん」 というキャッチフレーズがあった。 一方こちらは、 「これでもか、これでもか、これでもか、これでもか、これでもか…… 中国国際広告祭」 である。 メディア関連ブース、世界の広告賞の展示、なぜか名品物産…

なくした携帯の顛末

さて、瀋陽の旅初日に携帯をなくした僕は 同僚たちと別れて部屋に戻ってからどうしたか。 まずは自分の一日の行動をノートに書き出した。 一番あやしいマッサージの施術室は 同僚Eさんが店に連絡して見つからなかったから×に近い△。 もし、他を当たってダメ…

瀋陽初日に携帯をなくす

青森よりやや北、台北よりやや東に その都市は位置する。 人口760万人、1月の平均最低気温-16℃。 中国東北地方最大の都市、瀋陽に初めて来ている。 後金の時代にヌルハチがこの地を首都に定め、 満州事変で関東軍が占領していた時代は奉天と呼ばれていた。 …

闘いすんで、陽が暮れて

黒兵衛が失踪から生還したのも束の間、 この日はハエタロウがお向かいのYさんの庭で 侵入してきたキジトラと一戦を交えた。 その雌叫びに我が家だけでなく 斜め向かいのMさん一家まで様子を見にきたほどである。 よそで虐待されて逃げ出し、 我が家周辺を住…

宮部みゆき『ばんば憑き』(2011)

ほんの数頁読むだけで 読者を江戸の街に引き込む筆力の作家は どの時代でもそう多くはいない。 宮部みゆきは現存する作家でそのひとりである。 『ばんば憑き』を読む。 ばんば憑き 作者: 宮部 みゆき出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)…

19時間30分かかって帰宅する

前夜、台風の針路図を眺めながら 僕たちの乗る飛行機は 成田に着陸できるのだろうかと考えていた。 どう見ても台風と飛行機が同じ頃に東京上空で出会う。 果たして成田着陸を何度かトライして後、 機長は冷静に関西空港への着陸に切り替えた。 関空で機内か…

Close My Eyes、Spikes 2011 終幕

アジア・パシフィックの国際広告祭 Spikes 2011 の公式行事がすべて終了した。 もちろん、まだクロージング・パーティのバーで飲んでいる人は たくさんいる。みんな元気だからね。 今回は4日間4部門の審査、3日間のフェスティバル(セミナーなど)、 贈賞式…

黒兵衛、マイペースで回復中

一週間の放浪から無事生還を果たした黒兵衛は 以前と変わらずマイペースで回復に向かっている。 すべての面倒を看ている同居人が寝込んでしまうのではないか と心配になるほどのマイペースぶりである。 本日も9月19日付ブログ『もるとゆらじお』から その後…

黒兵衛、無事見つかりました!

捜索していた愛猫・黒兵衛が無事見つかりました! 9月10日に行方不明になってちょうど一週間目でした。 以下、ブログ『もるとゆらじお』9月18日付記事から引用します。 ●●● 黒兵衛はやはりトロかった Tokyo Copywriters' Street の収録中に電話があった。 猫…

カンヌを取ってもSpikesで落選

Spikesの審査も大詰めです。 実際に体験してみてなかなか基準が厳しいなと思います。 カンヌで上位のメダルを取った仕事も ダウングレードしたり落選したりします。 受賞候補リストに残っても何度も議論の対象になる作品があり、 提起があり2/3の審査員の賛…

審査するうち他人事でいられなくなる

Spikesには全部で9つの審査チームがあります。 この夜は審査員と一部審査員のパートナーが集まり 全員が一堂に会するウェルカム・ディナー。 日本からも3人の審査員が新たにやってきました。 僕たちのチーム以外は翌日から審査が始まります。 審査初日は「今…

若者の働く姿が美しい

午後からは個別審査。 丁寧に見ていたら、僕が一番最後になってしまった! 全部終わったのが20時。 夕食以降は自由行動だったのでホテルを脱け出して、 フードコートを見つけました。 新装開店3日目の自家製麺の店で 餃子や肉団子のスープ麺を注文してしばし…

プールサイドで氷を溶かす

シンガポールで アジアの国際広告賞 Spikesの審査が翌朝から始まります。 初日は各国からやってきた審査員の顔合わせの ウェルカム・ドリンク。 一週間チームを組む仲間たちなので、 まずは氷を溶かす努力をお互い意識的にやるのです。 ここで距離感をつかみ…

止まり木に止まれぬ渡り鳥

リンツから帰ったのも束の間、 まだ身体に時差が半分残っている感覚のまま 今度はシンガポールに飛ぶことになった。 土日も黒兵衛の捜索と宿題に追われ、 止まり木に止まれない、渡り鳥の身の上である。 流れに身を任せようと思いつつも、 なかなか頭が器用…

黒猫を捜索しています

本日のデジタルノートは 9月13日付「もるとゆらじお」の記事を転載します。 ●●●黒猫を捜索しています。 (注1:名前は「黒兵衛(くろべえ)) 1999年4月2日生まれ。♀、12才半。 黒い肉球、黒い爪、全身真っ黒。長い尻尾。 顔は小さく三角。シャムの血が何分…

9.11から10年たった空

9.11から10年。 あの場で天に召された高校時代のクラスメイト、 T.Kくんの魂が安らかでありますように。 残された家族の心の傷が少しでも癒されていますように。 Kくんは隣のビル攻撃後、無事に脱出したにも関わらず 残されたスタッフを誘導するために再度オ…

リンツ番外篇

よく晴れた日。 昼食を取る店を探してドナウ河沿いを歩いているとき 幼児を連れた幸福そうなカップルに出会った。

「運・鈍・根」と「鈍・鈍・楽」

タイトルのよさに惹かれて 久しぶりに城山三郎のエッセイを手にした。 以下、僕が読んだ順である。 城山三郎『どうせ、あちらへは手ぶらで行く』(2009/2011文庫版) 城山三郎『そうか、もう君はいないのか』(2008/2010文庫版) 井上紀子『父でもなく、城山三…

「はやぶさ」、9.23 復活

出張から帰ってきたら 新宿駅で「はやぶさ」に出会った。 東北新幹線E5系「はやぶさ」は、いつものダイヤへ。 9.23 fri 復活。 つなげよう、日本。 秋がもう少し深まったら奥只見に出かけるか。 僕たちがゴールデンウィークに泊まった温泉旅館は 只見川の氾…

Arsでの対話から着想をもらった

Ars Electronica (アルス・エレクトロニカ)2011の すべてのプログラムが終了し、僕たちも帰国の途につく。 同僚、友人と現地でともに作品を観て対話を続けることで 自分の考えが深まった。来る前の予感通りだ。 今年両方参加することができたCannesとArsの…

Ars11 トライアスロン、完走目前

Ars Electronica 2011 もいよいよ大詰め。 といって華やかなフィナーレがある訳でもない。 同僚Yさんとアニメーションフェスティバルの上映に来ている。 世界中からエントリーされた作品を 審査員が120本ほどのショートリストに絞り 13のカテゴリーに分類し…

Alex Roman "The Third & The Seventh" (2009)

Arsでは会場が10カ所に分かれている。 Brucknerhausのようなクラシック音楽のためのホールもあれば、 Kunstuniversität Linzのように美術大学キャンパスもある。 一週間、さまざまなプログラムを自分の興味関心で追いかけるうちに リンツの街を自然にウォー…

自力でデータを収集する意味、iガイガー

持つべきものは友人である。 以前、オーストリアのEMBAクラス (社会人のための経営学修士講座)が東京にやってきたとき、 僕が一講座を企画し担当した。 そのときリーダーを務めていたDanielaが ウイーンでコミュニケーション会社を経営しているから きっと…

デジタルアートを牽引するART+COMの23年

Ars Electronica Centerのメインホール Deep Spaceが満員になったのは ART+COM代表、Joachim Sauterが登場するからだ。 創設から23年間、 世界のデジタルクリエイティブを牽引してきた代表格がART+COM。 僕はミュンヘンのBMW美術館のために制作した デジタル…

マリエン大聖堂での音響実験

リンツ最大のマリエン大聖堂で Sam AuingerとBruce Odlandが手がけた音響インスタレーションが 「100,000平方m Bewegte Luft」。 20時54分から実験が始まる。 礼拝堂のあちこちで鈴虫が鳴くような音が聞こえる。 堂内では電子機器の使用はもちろん私語も禁止…

森で体験するTheater Hausruck

Arsでは演劇を観るからと言って安心してはいられない。 まずは観客全員が5台のバスに分乗して一時間。 オーストリア最大の森に向かう。 バスを下車するとそこから物語が始まっている。 老人と少女に案内されて森の山道を15分上る。 あたりは照明がなければ真…