2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ひと束にする秋色の風(矢島佳奈)

クリッピングから 讀賣新聞2022年10月31日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週の好きな歌3首、抜き書きします。 露草をポチがなめている 母さんはスカート丈を直せと喚く 松戸市 渡辺理紗 上の句、下の句、 論理的にはつながっていないようなのに なんだか分かっ…

五木寛之/佐藤優『異端の人間学』(幻冬舎新書、2015)

『五木寛之セレクション I 国際ミステリー集』 (東京書籍、2022)の巻末対談に続いて連読。 五木寛之・佐藤優『異端の人間学』(幻冬舎新書、2015)を読む。 異端の人間学 (幻冬舎新書)作者:五木寛之,佐藤優幻冬舎Amazon 「第三部 詩人が尊敬される国」から…

神保町ブックフェスティバル、3年ぶり開催!

僕が参加している貸棚共同書店PASSAGE(パサージュ)が 29日、30日、3年ぶりに開催の神保町ブックフェスティバルに初出店。 (上記2点、PASSAGEスタッフTwitter投稿より引用) 道路沿いにワゴンを出店。 1,500円以上お買い上げの方に 白の特製トートバック進…

読書メモ:垣谷美雨『あなたの人生、片づけます』(双葉社、2013)

読書メモ: 垣谷美雨『あなたの人生、片づけます』(双葉社、2013) あなたの人生、片づけます作者:垣谷美雨双葉社Amazon 社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、 子供に見捨てられた資産家老女、ある一部屋だけを掃除する汚部屋主婦……。 『部屋を片…

直ぐにわかれば直ぐに忘れる(竹村哲男)

クリッピングから 讀賣新聞2022年10月24日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週の好きな歌3首、抜き書きします(迷うなぁ〜)。 カタカナ語わからぬ度に検索し 直ぐにわかれば直ぐに忘れる 大津市 竹村哲男 【評】現代の「あるある」が巧みに切り取られている。 …

佐藤優/副島隆彦『よみがえるロシア帝国』(ビジネス社、2022)

タイトルからは何やらおどろおどろしい感じも伝わるが、 シリーズ7作目、この二人の分析は聴いておきたい。 佐藤優/副島隆彦『欧米の謀略を打ち破り よみがえるロシア帝国』 (ビジネス社、2022)を読む。 欧米の謀略を打ち破り よみがえるロシア帝国作者:…

『五木寛之セレクション I 国際ミステリー集』(東京書籍、2022)

巻末51頁に及ぶ対談解説(佐藤優・五木寛之)が質量ともに圧巻。 『五木寛之セレクション I 国際ミステリー集』(東京書籍、2022)を読む。 五木寛之セレクション I 【国際ミステリー集】作者:五木 寛之東京書籍Amazon 「対談解説」から引用する。 五木 今回…

100分de名著/折口信夫『古代研究』(講師:上野誠)

道案内してくださる方に出会えると、 未知だった森の入り口、全体の見取り図が手に入ったような気持ちになる。 NHKテキスト「100分de名著/折口信夫『古代研究』」 (講師:上野誠)を読む。 NHK 100分 de 名著 折口信夫『古代研究』 2022年 10月 […

武田砂鉄『今日拾った言葉たち』(暮しの手帖社、2022)

クリッピングから 毎日新聞2022年10月22日朝刊 「今週の本棚」著者 武田砂鉄(たけださてつ)さん 『今日拾った言葉たち』暮しの手帖社・1870円 今日拾った言葉たち作者:武田砂鉄暮しの手帖社Amazon 新聞や雑誌、テレビ、ラジオに加え、 近年はSNSの普及で、…

ふいとけ(クーちゃん)

クリッピングから 朝日新聞2022年10月22日朝刊別刷be 「コロコロ毛玉日記」(中川いさみ)98 待ってました! クーちゃん、久々の主演。 顔が平べったいため水をうまく飲めず、 手でかき出してはあたりをべちゃべちゃにしてしまう。 なのに「ふいとけ」と飼い…

菜箸のように机に腕を投げ出す(音羽 凜)

クリッピングから 讀賣新聞2022年10月17日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週の好きな歌3首、抜き書きします。 長過ぎる会議が終わり 菜箸のように机に腕を投げ出す 東京都 音羽 凜 【評】足が棒のようになるという比喩は昔からあるが、 腕が菜箸のようになると…

読書メモ:原田ひ香『口福のレシピ』(小学館、2020)

作家連読三冊目。 原田ひ香『口福のレシピ』(小学館、2020)を読む。 口福のレシピ作者:ひ香, 原田小学館Amazon 「BOOK」データベースから引用する。 *「BOOK」データベースとは、紀伊國屋書店、トーハン、日本出版販売、 日外アソシエーツの4社の共同事業…

「大王グループ」棚が(ちょびっと)動き始めた

屋号「大王グループ」で 神保町・貸棚共同書店PASSAGE(パサージュ)に本棚を二つ借りている。 それぞれの棚にパリの地名が割り振られていて、 当店はアンドレ・マルロー広場5番地&6番地。 (中央二つの棚を「大王グループ」が借りている) 先週14日に8冊搬…

5時のお届け時間が前後左右します

クリッピングから 朝日新聞2022年10月15日朝刊別刷be 読者投稿欄「いわせてもらお」から もう一本。 ◉四字熟語? 我が家はクリスマスなどに ピザ屋さんのデリバリーを頼む。 夕方5時の配達を頼んだある日、 アルバイトらしき女性が「5時のお届け時間が前後左…

この本、とっしんしたい(妹)

クリッピングから 朝日新聞2022年10月15日朝刊別刷be 読者投稿欄「いわせてもらお」 ◉とっしん? 図書館に本をかえそうとしたとき、 妹が「この本、とっしんしたい」と言った。 「何にとっしんしたいの?」と母がきくと、 「あれだよ、あれ、あのこと!」と…

きれいなカタチで寝るもんだなぁ、大王

きれいなカタチで寝るもんだなぁ、大王。 敷いてる座布団とデザインしてる。

32回目の挑戦で優秀賞をいただきました

32回目の挑戦で初めて優秀賞をいただきました。 佐藤昭弘先生の英文ライティング講座 "The Writers' Workshop" (NHKテキスト「ラジオビジネス英語」連載)です。 NHKラジオ ラジオビジネス英語 2022年 11月号 [雑誌] (NHKテキスト)NHK出版Amazon 毎…

PASSAGEからランチョンへ

書棚を借りている神保町の共同書店PASSAGE(パサージュ)に 搬入に行ってきました。 3月に「大王グループ」の屋号で営業開始して以来、 ほぼ月一回の割合で行きます。 (二号店「PASSAGE bis」が3Fに年明けオープン予定。楽しみ!) 今回は8冊。 新機軸とし…

NHK土曜ドラマ「一橋桐子の犯罪日記」

クリッピングから 朝日新聞2022年10月8日朝刊 テレビ欄「新 ・一橋桐子の犯罪日記」 ★NHK 夜10・00 一橋桐子(76)の犯罪日記 (徳間文庫 は 45-1)作者:原田ひ香徳間書店Amazon(ドラマ化が決まり、書店でも文庫が平積みになっていた) 『三千円の使いかた』が…

剥き出しになった吾の名を(紺屋小町)

クリッピングから 讀賣新聞2022年10月10日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週の好きな歌3首、抜き書きします。 傘を打つ雨音のごと「とか」「とか」が かき消してゆくきみの本音を 池田市 寺阪誠記 【評】あいまいな表現をする時に用いられる「とか」を、 雨音…

BERGでギネス樽生2パイント

毎月「猫の目家計簿」でやりくりして 残せたお金を「B&Bファンド」に移しておく。 (と言っても、銀行でもらった紙封筒に入れるだけですが) B&BはBook & Beer。 ビールを飲みながら本を読める店、 下北沢B&Bに敬意を込めて名付けた。 本日は借りていた本7冊…

垣谷美雨『定年オヤジ改造計画』(祥伝社、2018/文庫、2020)

原田ひ香『三千円のつかいかた』(中公文庫)の解説を読み、連読。 垣谷美雨『定年オヤジ改造計画』(祥伝社、2018/文庫、2020)を読む。 定年オヤジ改造計画作者:垣谷美雨祥伝社Amazon(装幀/岡 孝治、装画/横尾智子) あらすじを引用する(Amazon.co.jp…

まだお金は残っているかい?(渥美清)

クリッピングから 朝日新聞2022年10月8日朝刊別刷be 山田洋次「夢をつくる」8 23作目「翔(と)んでる寅次郎」の北海道ロケの時のこと。 ロケ現場に向かうべく僕は渥美さんと肩並べて 白樺(しらかば)の林を歩きながら、つい愚痴をこぼしたのです。 「作品…

今度は米まで値上げするぞ(かよちゃんの夫)

クリッピングから 朝日新聞2022年10月8日朝刊別刷be 読者投稿欄「いわせてもらお」 ◉米値上げ テレビを見ていた夫が「今度は米まで値上げするぞ」。 よく見たら米国の金利引き上げでした。 値上げに敏感になっている老夫婦です。 目も財布も弱ってきたふたり…

五月の芳しい風は、その露地のなかにも満ちている

クリッピングから 岩波書店PR誌「図書」2022年10月号 「本の栞にぶら下がる」22 物語に吹く風 朝鮮短編小説選 斎藤真理子(さいとう まりこ・翻訳家) 図書 2022年 10 月号 [雑誌]岩波書店Amazon 私が「五月の薫風」 (引用者注:『朝鮮短編小説選』(岩波文…

ひと夏をかけて遠泳するように(古谷真利子)

クリッピングから 讀賣新聞2022年10月3日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週の好きな歌3首、抜き書きします。 ひと夏をかけて遠泳するように 小さくなりぬ窓のあさがお 狭山市 古谷真利子 【評】勢いよく咲いていた盛夏のころとは違い、 だんだんと小さくなる朝…

原田ひ香『一橋桐子(76)の犯罪日記』(徳間書店、2020/徳間文庫、2022)

『三千円の使いかた』に続いて連読。 原田ひ香『一橋桐子(76)の犯罪日記』(徳間書店、2020)を読む。 現代的なテーマを肩ひじ張らずに取り上げる文体がいいなと思う。 著者がNHK創作ラジオドラマ大賞出身であることが分かる気がするな。 「上から目線」で…

fuzkue(フヅクエ)初台店再訪

同居人の夜食弁当を早めに作り終え、 かねて計画していたツアーに出掛ける。 本の読める店 fuzkue(フヅクエ)初台店、二度目の訪問。 オペラシティのくまざわ書店で1,500円以上の買い物をし、 fuzkue精算時にレジでレシートを見せると 会計が15%割引になる…

佐藤亜紀『吸血鬼』(角川文庫、2022/講談社、2016)

書評サイト「All Reviews」が企画運営する オンライン対談イベント「月刊All Reviews」。 5月に作家・川本直、書評家・豊崎由美(フィクション担当責任者)が 佐藤亜紀の新刊『喜べ、幸いなる魂よ』(KADOKAWA、2022)を紹介。 後半には客席にいた佐藤も参加…

三浦俊章評:関正生『真・英文法大全』(KADOKAWA、2022)

クリッピングから 朝日新聞2022年10月1日朝刊 読書欄「売れてる本」 真・英文法大全 関正生 真・英文法大全作者:関 正生KADOKAWAAmazon 太い幹から攻略 巧みな説明 英語学習とは厳しい修行の道である。 そう信じた世代に属する評者にとって、 「わかりやすく…