2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

身体に浸み込み、身体に叩き込まれるような言葉を書く

クリッピングから 集英社PR誌「青春と読書」2024年3月号(No.572) 「本を読む」 内田樹 頭より先に、身体に浸み込んでくる言葉 『鈴木邦男の愛国問答』鈴木邦男 著 /マガジン9編集部 編/白井聡 解説(集英社新書) 鈴木邦男の愛国問答 (集英社新書)作者:…

私は、この原稿を書きたかった。紙の上に書きたかった。孤独な言葉を書きたかった(最果タヒ)

クリッピングから 筑摩書房PR誌「ちくま」2024年3月号(No.636) 最果タヒ「最果からお届けします」95 真夏の夜以外も常にある夢 (表紙絵 市川春子/表紙・本文デザイン 名久井直子) 夢と言っても、演じるとか嘘をつくのではなくて、 人は長くても100年し…

クロスケだより 022724

昨年大晦日夜、我が家に忽然と現れ ごはんを催促したクロスケ。 以来、日に1~3回くらいのペースで不定期に現れます。 (昼夜で瞳孔の大きさが変わり、別猫のようになります) 誰に噛まれたのか首の右側を怪我してやってきたときがありました。 栄養をつけさ…

コンテンポラリー・ダンスを踊るレジ袋(鎌田如水)

クリッピングから 讀賣新聞2024年2月26日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週の好きな歌3首、抜き書きします。 空っぽのわたしがさみしそうだから 造花みたいな予定で埋める 越谷市 あきやま 【評】空っぽ→花瓶→造花という連想だが、 花瓶と言わないところが工夫…

夜 布団の上でふみふみしていると性格が変わる

クリッピングから 朝日新聞2024年2月24日朝刊別刷be 「コロコロ毛玉日記」161 (中川いさみ) 中川家では今夜も、 (シャッ シャッ シャッ シャッ) テツのふみふみマッサージが続いている……

政治資金収支報告書を調べ直し、東京地検に刑事告発した人

クリッピングから 朝日新聞2024年2月24日朝刊別刷be 「フロントランナー」公権力の暴走を止める 上脇博之(かみわき ひろし)さん(65歳)神戸学院大学教授 トレードマークのバンダナは大学浪人の頃から。法廷でも外さなかった。 「職員は注意したけど、裁判…

思い出の読売文学賞アンケートから

クリッピングから 讀賣新聞2024年2月19日朝刊 読売文学賞 75回を迎えて 「思い出の読売文学賞アンケート」から抜き書きする。 【小説賞】 安部公房『砂の女』 「いま読んでも作家の想像力と知性に圧倒される」(須永紀子) 和田芳恵『接木の台』 「こんな地…

PASSAGEで買った本を3F bis! で読む

神保町の貸棚共同書店 PASSAGE(パサージュ)で借りている 「大王グループ」本棚のプチメンテに行ってきました。 陳列している本には手書きの腰巻を付けます。 購入を検討する際になにかの参考になれば、と一冊ずつ書きます。 ときどき誉めてくれる方がいま…

僕の脳君が指令を出して、口をオフにしているんだよ

クリッピングから 朝日新聞2024年2月17日朝刊 読者投稿欄「いわせてもらお」 ◉制御中 7歳の孫が遊びに来た。 冗舌な孫が、この日に限って口数が少ない。 「今日は何でしゃべらないの?」と聞くと、 「僕の脳君が指令を出して、 口をオフにしているんだよ」。…

「みちのくフェア」でお菓子に惹かれる

駅前のスーパーSで「みちのくフェア」開催中。 お菓子のコーナーにフラフラと惹かれてしまいました。 もち入 力あんぱん (オリオンベーカリー)、 りんごどら焼(回進堂)は岩手、 くるみゆべし、ごまゆべし(甘仙堂)は宮城。 みちのくのお菓子は奥深いで…

まだ慣れてゐないだけだよ靴擦れに(小金森まき)

クリッピングから 讀賣新聞2024年2月19日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週の好きな歌3首、抜き書きします。 銀紙がきみに折らせた鶴三羽 翼にミントの香りを残す 大和郡山市 大津穂波 【評】まるで銀紙が望んで転生し、 前世の香りを残す鶴になった物語のよう…

ロシアという大地の重さやそこに潜む「狂気」(新実徳英)

クリッピングから 朝日新聞2024年2月17日朝刊 読書欄「ひもとく」冬に読みたくなる本 作曲家 新実徳英 冷たいからっ風に吹きさらされるのは勘弁願いたいが、 良く晴れた日の朝、 キリッと冷えた空気の中に身を置くと、 感性が引き締まり思考が深まる本が読み…

珈琲豆焙煎店Mが新作を発表する

駅向こうの珈琲豆焙煎店Mに出掛けます。 普段は500g 2,150円の定番「ハウス」を買います。 マスターCさんに教えてもらった方法で 丁寧に抽出すると抜群に美味しい。 味にうるさい同居人も納得しているようです。 (新作には「NEW」の目印が付けられる) 季節…

毎週金曜日はフライデー!!

近所のコンビニFに メッセージポスターが貼ってあります。 「毎週金曜日は フライデー !!」 あたりまえじゃん、と思った後で ハッと気づきました。 フライの特売があるんだ、きっと。 そう思ってみると、なかなか味わい深いコピーです。 掛け声ばかりでち…

マティス 自由なフォルム@国立新美術館

クリッピングから 讀賣新聞2024年2月12日朝刊 「マティス 自由なフォルム」14日から国立新美術館で (「ダンス」制作中のマティス) マティスの晩年の作品、 ニース近郊ヴァンス礼拝堂内面が再現されると聞いて 行ってみたくなった。 少し落ち着いた頃を見計…

新キャラクター、シロブチマル登場

大晦日から我が家にご飯を食べに来るクロスケ。 相変わらず毎日通ってきます。 新キャラクター、シロブチマルが登場しました。 これまでも数度目撃したことがありますが、 こんなに真正面から見たのは初めてです。 シロブチマルも人慣れしている感じです。 …

古希越えし吾に復職依頼書が(岡本雅子)

クリッピングから 讀賣新聞2024年2月12日朝刊 読売歌壇(栗木京子選) 好きな歌3首、抜き書きします。 電線がびぃーんと唸る曇天に 雪の降り積む能登の記事読む 鹿嶋市 大熊佳世子 【評】被災地の天候が 穏やかでありますように、と祈る日々。 電線の鳴る「…

鍵盤でトランポリンをするように(田中澄子)

クリッピングから 讀賣新聞2024年2月12日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週の好きな歌3首、抜き書きします。 一枚の葉もなきいちやうの並木道 遠近感が夏とは違ふ 匝瑳市 椎名昭雄 【評】葉が繁っていれば、 光や風が伝えてくる情報も多い。 遠近感という語が…

どんだけ貧乏性なのか…

クリッピングから 朝日新聞2024年2月10日朝刊別刷be 「コロコロ毛玉日記」159 (中川いさみ) 我が家でも大王、楽浪(ささなみ)の陣取り合戦が 日々活発に繰り広げられています。

近所の「強豪」店には負けません

クリッピングから 朝日新聞2024年2月10日朝刊別刷be 読者投稿欄「いわせてもらお」 ◉店主の思い、如実に テレビで、いろいろ工夫して健闘するスーパーが紹介された。 店主の言葉にかぶせて、 近所の「強豪」店には負けませんとのテロップが。 意味はわかるが…

ク・ビョンモ/小山内園子訳『四隣人の食卓』(書肆侃々房、2019)

『破果』が素晴らしい作品だったので同じ著者・訳者による小説 ク・ビョンモ/小山内園子訳『四隣人の食卓』(書肆侃々房、2019)を読む。 四隣人の食卓 Woman's Best 韓国女性文学シリーズ作者:ク・ビョンモ書肆侃侃房Amazon チョ・ナムジュ(小説家・『82…

失いしわが日と木の葉とじこめながら(寺山修司)

俵万智『短歌をよむ』(岩波新書、1993)を読む。 短歌をよむ (岩波新書 新赤版 304)作者:俵 万智岩波書店Amazon さよふくるままにみぎはやこほるらむ 遠ざかりゆく志賀の浦波 快覚(『後拾遺集』冬) 志賀の浦は、琵琶湖の湖岸で、現在の大津市があるところ…

合格は君を遠くへ連れてゆく(檜沢さくら)

クリッピングから 讀賣新聞2024年2月5日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週の好きな歌3首、抜き書きします。 合格は君を遠くへ連れてゆく 小児PASMOを切り替える春 横浜市 檜沢さくら 白菊が冬の螢にみえたから あぁ今わたし寂しいんだな 日高市 金沢潤子 日常…

学問の自由とはなにか、なぜか読後に考え込んでしまうことになった(養老孟司)

クリッピングから 毎日新聞2024年2月3日朝刊 「今週の本棚」養老孟司 評(解剖学者) 『老いをみつめる脳科学』森望著 (メディカル・サイエンス・インターナショナル・2970円) 老いをみつめる脳科学作者:森 望メディカル・サイエンス・インターナショナルA…

読みづらい…

クリッピングから 朝日新聞2024年2月3日朝刊別刷be 「コロコロ毛玉日記」158(中川いさみ) 最後のコマのテツと作者。 我が家の大王と筆者の関係でも「あるある」です。 本が読みづらい…

今日の会話はそんだけー

クリッピングから 朝日新聞2024年2月3日朝刊別刷be 読者投稿欄「いわせてもらお」 ◉人類の最古の友 子供が3、4歳の頃、玄関口でアリに向かって、 どうして入ってくるの、入らないで、と会話していた。 今、妻亡き独居じいの我は、 隣の家のイヌがワンワン吠…

直腸がんになると、あなたは便意にコントロールされるようになります

クリッピングから 朝日新聞2024年2月3日朝刊別刷be 「編集部から」 「直腸癌(がん)になると 便意をコントロールできなくなります。 あなたは便意にコントロールされるようになります」 (マンガ、ガンプ著「断腸亭にちじょう」から)。 昨年直腸がんを手術…

佐藤優『正しさってなんだろうーー14歳からの正義と格差の授業』(Gakken、2023)

中学2年生のミナトとナギサは 不思議な図書館「ともしび」のロダン先生から 3日間の特別授業を受けることになる…… 佐藤優『正しさってなんだろうーー14歳からの正義と格差の授業』 (Gakken、2023)を読む。 正しさってなんだろう 14歳からの正義と格差の授…

ヘルメス神が導く名著選びーー大江健三郎と『へるめす』の知(秋満吉彦)

クリッピングから 岩波書店PR誌「図書」2024年2月号 ヘルメス神が導く名著選びーー大江健三郎と『へるめす』の知 秋満吉彦(あきみつ よしひこ・テレビプロデューサー) 「100分de名著」という教養番組のプロデューサーになって、 今年で十一年目を迎えた。 …