2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

高速度撮影映像のように花開く山芍薬

朝起きて、同居人の庭をぼんやり眺めていました。 山芍薬(やましゃくやく)の花が 高速度撮影の映像のように開いていくのにビックリ。 三日ほどで散ってしまうそうです。 春の景色を見るために 丸一年、虫や雑草と闘っていると同居人は言います。

いとうせいこう『想像ラジオ』(河出文庫、2015)

自分にとって本の「読み頃」というのがあるみたいだ。 気になっていてもその時が来るまではなかなか手が出せない。 3月12日放送「高橋源一郎の飛ぶ教室」(NHKラジオ第一)で 近著『福島モノローグ』が紹介され、 著者自身が二コマ目のセンセイとしていらし…

ミヒャエル・エンデ/大島かおり訳『モモ』(岩波少年文庫、2005)

2020年8月の100分de名著」(講師:河合俊雄)放送をきっかけに 古書店で再度購入しました(以前持っていた単行本は既に手放していた)。 ミヒャエル・エンデ/大島かおり訳『モモ』 (岩波少年文庫、2005)を読む。 モモ (岩波少年文庫)作者:ミヒャエル・エ…

渦巻きカリーヴルストを作ってみた

夕方、小腹が空いたときのために カリーヴルストの材料を用意することにしました。 (1) タマネギをみじん切り。油で炒める。 (2) 火が通ったらトマトケチャップを投入。弱火で炒める。 (3) ほどよいタイミングでカレー粉を投入。 これで基本ソースはできあが…

小池真理子「月夜の森の梟」:藤田宜永『愛さずにはいられない』(新潮文庫、2021)

クリッピングから 朝日新聞2021年3月27日朝刊別刷be 小池真理子「月夜の森の梟(ふくろう)」第39回 隠れた代表作 伝えるのは使命 2020年1月30日、69歳で亡くなった 作家であり、夫であった藤田宜永(よしなが)との日々を 同じく作家であり、妻である小池真…

「週刊文春」の特ダネ連発を屈辱と考えて頑張ってほしい(池上彰)

クリッピングから 朝日新聞2021年3月26日朝刊 池上彰の新聞ななめ読み 「最終回にあたって」 自由に書いた14年間 掲載見送りで中断 改革評価し連載再開 最近は、お行儀よすぎでは 何事にも始まりがあれば、終わりもあります。 14年間にわたって連載してきた…

宇佐見りん『かか』(河出書房新社、2019)

作家が創造した「かか弁」を読むことに少し習熟してくると、 俄然楽しくなって、物語に入って行けた。 宇佐見りん『かか』(河出書房新社、2019)を読む。 かか作者:宇佐見りん発売日: 2019/12/13メディア: Kindle版 「かか弁」について、 作者は小説の中で…

祖父の目で見ていた空を葬って(toron*)

クリッピングから 讀賣新聞2021年3月22日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週も好きな歌3首、抜き書きします。 祖父の目で見ていた空を葬って 眼鏡ケースはちいさき棺 大阪市 toron* 【評】祖父が亡くなったことで、 祖父とともに空を見ていた眼鏡も、 その生涯…

リタイア後もイタリア語の勉強を続けている(大湖節子)

クリッピングから 讀賣新聞2021年3月22日朝刊 テレビラジオ面コラム「放送塔」 リタイア後もイタリア語の勉強を続けている大湖さん。 生徒役の渡辺早織さんに着目する視点も素敵です。 ◆伊語学ぶ渡辺早織さんとてもいい Eテレ月曜深夜の「旅するためのイタリ…

若松英輔「100分de災害を考える」:池田晶子『14歳からの哲学』

Eテレ3月22日放送「100分de災害を考える」第4回(最終回)。 指南役・若松英輔は池田晶子『14歳からの哲学ー考えるための教科書』 (トランスビュー、2003)を取り上げた。 期待通り、力の籠もった講義だった。 100分de災害を考える 2021年3月 (NHK100分de名…

上間陽子、第14回 [池田晶子記念] わたくし、つまりNobody賞受賞

クリッピングから 朝日新聞2021年3月20日朝刊 筑摩書房広告 上間陽子『海をあげる』 第14回 [池田晶子記念] わたくし、つまりNobody賞受賞 「[池田晶子記念] わたくし、つまりNobody賞」ホームページによれば 賞の趣旨は以下の通りだ。 日本語による「哲学エ…

たぶん、他者にはこの「ずれ」がわからない(小池真理子)

クリッピングから 朝日新聞2021年3月20日朝刊別刷be 小池真理子「月夜の森の梟(ふくろう)」第38回 満開の桜の花とずれた時間 言葉になりづらい感覚を 言葉にする技術を持っているのが作家なのだろう。 小池の連載エッセイを読むたび、そう思う。 (略) 私…

エプロンの蝶々結びを終えた時(松本悦子)

クリッピングから 讀賣新聞2021年3月16日朝刊 読売歌壇(俵万智選) さて今週は、どんな歌に出逢えるでしょう。 万智先生が評を書いた3首はどれも好きでしたが、 それ以外に気に入った3首、抜き書きします。 棲み慣れた巣箱のような駅前の ファミレスついに…

手嶋龍一『鳴かずのカッコウ』(小学館、2021)

図書館の新着図書通知サービスを利用している。 本書購入のメールが届いて即予約を入れたが既に一年待ち! とても待ちきれない。 (同志社大学東京オフィスホームページより引用) 折から同志社カフカ講座(講師:佐藤優、中村うさぎ)が コロナ禍で休講して…

春の庭になりました

同居人が世話している庭が 春の庭になりました。 なんでも早く花が咲くと、 早く散ってしまうからイヤなんだそうです。

島田雅彦『空想居酒屋』(NHK出版新書、2021)

料理の腕のレベルは比べるまでもないが、 「たちのみ大王」「大王まかない食堂」店主として気になった本。 島田雅彦『空想居酒屋』(NHK出版新書、2021)を読む。 空想居酒屋 (NHK出版新書)作者:島田 雅彦発売日: 2021/01/12メディア: Kindle版 「はじめ…

大竹まこと『結論、思い出だけを抱いて死ぬのだ』(角川書店、2004)

大竹まこと『俺たちはどう生きるか』(集英社新書、2019)に こんな一節があった。 恥ずかしい話を思いだした。 10年以上前に私は本を書いた。 今読むと赤面する情けない文章が ページをめくるたびに飛びこんでくる。 あろうことか、その本を 小説家の小林信…

タブレット純『黄金の音楽時代レコードガイド』(シンコーミュージック・エンタテイメント、2017)

大竹まこと「ゴールデンラジオ」で名前を覚え、 ラジオ日本の番組「音楽の黄金時代」を聴いてみた。 昭和歌謡についての知識の豊富さと、 曲の内容に合わせたその場での弾き語り、声帯模写が抜群に面白い。 タブレット純『黄金の音楽時代レコードガイド [素…

Eテレ「100分de災害を考える」(若松英輔)

3月のEテレ「100分de名著」は 「100分de災害を考える」と題したプログラム。 批評家/東京工業大学教授の若松英輔が 名著四冊を選書し、読み解いていく。 僕たちが見失いかけている「つながり」を取り戻す試みだ。 NHK 100分 de 名著 100分de災…

インタビュー:坂上泉『インビジブル』(文藝春秋、2020)

クリッピングから 「オール讀物」2021年1月号 第164回直木賞候補作『インビジブル』 「戦後の大阪を駆ける二人の刑事」―坂上 泉 (インタビュー・構成:「オール讀物」編集部) インビジブル (文春e-book)作者:坂上 泉発売日: 2020/08/26メディア: Kindle版 …

ウンチできます(居酒屋の看板)

クリッピングから 朝日新聞2021年3月6日朝刊別刷be 読者投稿欄「いわせてもらお」 ◉一字ちがい 小学1年生の孫と街を散歩中、「おしっこ」と言う。 「困った。ないなあ」と歩き続けると、 「あった!『ウンチできます』とあるよ」 と言って彼は走り出した。 …

佐藤優評:手嶋龍一『鳴かずのカッコウ』(小学館、2021)

クリッピングから 毎日新聞2021年3月6日朝刊 「今週の本棚」佐藤優評(作家、元外務省主任分析官) 『鳴かずのカッコウ』手嶋龍一著(小学館・1870円) 鳴かずのカッコウ作者:手嶋龍一発売日: 2021/02/25メディア: Kindle版(イラストレーション/石原一博、…

やっぱり死んじゃいけないんだ(大竹まこと)

初読ではとりとめのない内容だなと思った。 その後、文化放送「大竹まことのゴールデンラジオ」 (月〜金、13:00〜15:30)を聞くようになり、これが味なんだと気づいた。 俺たちはどう生きるか (集英社新書)作者:大竹 まこと集英社Amazon 大竹まこと『俺たち…

古希となる誕生日にも早起きし(柏屋敏秋)

クリッピングから 讀賣新聞2021年3月8日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週も好きな歌3首、抜き書きします。 朝採りのキャベツを厨(くりや)に切りたれば シャキシャキですよと黄緑の声 匝瑳(そうさ)市 椎名昭雄 「黄緑の声」がうまいなぁ。 朝採り、切り立…

西原理恵子『りえさん手帖 ホントにやせた編』(毎日新聞出版、2018)

毎日新聞月曜朝刊に連載中の『りえさん手帖』。 以前の作品が読みたくて、図書館で借りてきました。 西原理恵子『りえさん手帖 ホントにやせた編』 (毎日新聞出版、2018)を読む。 りえさん手帖 ホントにやせた編 (毎日新聞出版)作者:西原 理恵子発売日: 20…

テントが二張り、出てました

コインランドリーで乾燥機を回している間、 青空書斎Rと呼んでいる都立R公園ベンチで一休み。 天気のいい日でテントが二張り出てました。 手前は子どもだけ、奥は家族連れ。 空間を仕切っただけなのに、 別のスペースが生まれるんだな。

池上彰『これが「日本の民主主義」!』(集英社文庫、2021)

書名を最初見たとき、「なんだか平凡だな」と思った。 日本の民主主義にカッコが付いているのが大事だった! 池上彰『これが「日本の民主主義」!』(集英社文庫、2021)を読む。 これが「日本の民主主義」! (集英社文庫)作者:池上 彰発売日: 2021/02/19メデ…

この気持ちを大切に、立派な大人になってください

クリッピングから 讀賣新聞2021年3月1日朝刊 読者投稿欄「気流」 1日遅れ 紙包みの代金 無職 吉村瑞枝 91(静岡県下田市) こういう大人が身近にいると どんなにいいだろうと思いました。 半世紀前のある方の記憶、ご紹介します。 50年近く前のある朝、 営ん…

駄菓子屋大王、再オープン!(期間限定)

期間限定で駄菓子屋大王を再オープンしました。 今回仕入れたのは二品。 京都伏見・天狗製菓の 本格派カレースナック!!「天狗のピリカレー」。 大阪・前田製菓の大定番「あたり前田のクラッカー」。 在宅Mac仕事に疲れた同居人が さっそくピリカレーをつまん…

カエルくん、再びあらわる

東京の最高気温19.8℃に誘われたか、 我が家の庭にカエルくんが再びあらわれた。 先日、家の近所で絶命していたカエルを見つけ、 庭の柚子の木の下に葬った。 家に棲みついたカエルくんでなく、 同種の別カエルだったらしい。 どこかで冬眠していたのか、 冬…