2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

All Things Must Pass

きょう2012年1月31日は 秘湯会にとって記憶に残る一日であった。 10年間借りていた区民農園の契約がきょうで終わった。 15,6年は通ったであろう井戸水銭湯E湯が きょうで50年の歴史を閉じた。 All Things Must Pass. ジョージ・ハリスンが独立後に発表したア…

高峰秀子『わたしの渡世日記(上)』(1976/2012文庫版)

高峰秀子『わたしの渡世日記(上)』を読む。 いやぁ、べらぼうに面白い。 既に定評のある著書ではあったが、 なぜかこれまで手にする機会がなかった。 新潮文庫に入った今回、ようやく読むことができた。 わたしの渡世日記〈上〉 (新潮文庫)作者: 高峰秀子…

落合博満『コーチングー言葉と信念の魔術』(2001)

落合博満『コーチングー言葉と信念の魔術』を読む。 近著『采配』がよく読まれているが、 その勢いで10年前のこの著書も増刷平積みになっていた。 落合の野球に対する姿勢、群れをつくらない生き方には かねがね共鳴していた。 この本は素朴な文章ながら落合…

年賀状とシメサバ

我が家の年賀状のイラストレーションは 毎年Tくんに頼んでいる。 Tくんは以前借家に住んでいたときの大家の息子である。 いまは中高一貫教育の私立校で国語の先生をしている。 謝礼として町内のどこの店でも希望の場所を選んでもらい 酒付きメシをおごる。 …

夜なべと逃避

きょうは残業である。 部のみなさんも先ほど最後のひとりが帰ったので 僕だけが残っている。 昼間は訪ねてくる人がいたり会議があったりで 個人の仕事にはなかなか手が付けられない。 珍しくマクドナルドで残業食を仕入れ、 少々腹ごしらえしてから取りかか…

会社と異なる生態系にて

ひとりで立ち飲みで呑んでいると なんとなく見えてくる人間模様が面白い。 渋谷「冨士屋本店」は巨大カウンターが真ん中にあり その周囲の壁際にもカウンターがある二重構造。 小劇場にいるかのように目の当たりに人間模様が見えるのだ。 となりのおっさんは…

よりによってアンゲロプロスか

小鍋立て第二弾は湯豆腐鍋。 O百貨店地下で総菜を買って早めに帰る。 読みさしの本をめくりながら「獺祭」を呑む。 そうこうしているうちに アンゲロプロス監督が撮影中に交通事故で亡くなったことを 同居人が僕に知らせる。 なんということだ。 世界にはい…

問題を抱えているときどうしてます?

いま抱えている問題がどうも解決しがたいなぁ と感じたとき、みなさんならどうしていますか? 僕はまず日頃お世話になっている Macintoshを閉じてお休みします。 昔ながらのわら半紙と鉛筆を用意して 問題の全貌を書き出してみます。 手を動かして整理してい…

小鍋立て雪見ご飯

週末台所仕事をしていて この小鍋の存在に気づいた。 はて、これは。誰がいつ買ったものだったか。 とんと記憶にない。 (この薄さがなんともよろしい) (上から眺めるとこんな感じ) 牛肉。焼き豆腐。下仁田ネギ。しらたき。白菜。 池波正太郎先生にあやか…

夕暮れ空に見とれる冬

買い物、洗濯、 家の用事をする手をひととき休めて 夕暮れ空に見とれる冬。

上杉隆『国家の恥ー一億総洗脳化の真実』(2011)

上杉隆『国家の恥ー一億総洗脳化の真実』を読む。 僕は上杉の考え、意見に常に同感する訳では無論ない。 しかし、現代日本のジャーナリズムに上杉の存在は大きい。 本書はダイヤモンド・オンライン連載 「週刊・上杉隆」から抜粋編集。 3.11以降、原発問題に…

巨大ポスターを貼り替える朝

通勤途中にいつも目を楽しませてくれる 資生堂の巨大ポスター。 はがすのも貼るのもなかなか手間暇かかります。 我が家の障子貼りとは訳が違うな。 現場のみなさん、今朝もご苦労さまです。

鈴木智彦『ヤクザと原発ー福島第一潜入記』(2011)

鈴木智彦『ヤクザと原発ー福島第一潜入記』を読む。 著者はヤクザ専門誌「実話時代BULL」編集長を経て フリージャーナリスト。 暴力団幹部らに協力してもらい福島第一原発作業員として 内部に入り込む。現場からの迫真ルポである。 ヤクザと原発 福島第一潜…

獺(かわうそ)と祭りを愉しむ日々

先週末にかけて四日ほど家を空けていたので 昨日今日は我が家のTora's Barで一杯やる。 日本酒の常備酒は「獺祭(だっさい)」である。 僕は常温もお燗も普及品で充分。それが一番おいしい。 「獺祭」はすべて純米大吟醸だが 僕の常備酒はどちらも3,000円で…

ROMA-NEKONBUを「だいびんじょう」で

ユーモアを感じるツボは人によって違うものである。 ある人がクククッと笑うことが 別の人にはなんで面白いのかさっぱり分からない。 したがって笑いを共有できると 人と人の距離はグググッと縮まります。 で、きょうはネーミングのツボのお話。 焼酎専門店…

「唐木屋のなか」でブクブクを呑む

仕事が終わった。今宵は図書館に寄ろう。 渋谷・東横のれん街、三軒茶屋・東急ストアでおつまみを買う。 東急世田谷線で一駅、西太子堂で下車。 僕の図書館「唐木屋のなか」である。 酒の求道者である親父のブログで、 いまが「超活性にごり」の時期であるこ…

高峰秀子『にんげんのおへそ』(1998/2012文庫版)

高峰秀子『にんげんのおへそ』を読む。 名文家の誉れ高い女優が70代に書いた 最後の随筆三冊のうちの一冊。 テンポのいいキビキビした文章を愉しんだ。 にんげんのおへそ (新潮文庫)作者: 高峰秀子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/12/24メディア: 文庫 …

障子破れてハエタロウあり

この方(ハエタロウ)は 僕の留守中にも年末に張り替えた障子を 一枚また一枚と破いてくれています。 家猫修行中のくせに 自分が外に出たいときに出してもらえないと 腹いせに破るのです。 おかげでこちらは 障子貼りがどんどんうまくなってしまいそうで怖い…

京都から鎌倉へ

京都からトンボ返りで鎌倉入り。 飛行機でなく電車でも長距離移動を続けるだけで 身体に疲労がたまるものだ。 30代の連中との合宿で 彼らからエネルギーをもらおう。

「おっちゃん」にお別れをしてくる

このところ毎年一月になると 大切な人が亡くなる。 同居人と僕がとてもとても大切にしてきた猫も 昨年一月にこの世を去った。 今年はどうかと内心心配しながら過ごしていたら Tさんの訃報が届いた。 みんなに「おっちゃん」と親しまれていた重役だ。 重役な…

上海の友人を月島に連れていく

上海から旧い友人が来ている。 仕事が終わったら熱燗と肴でもてなそう。 月島「魚仁」に連れていく。 親父のおまかせ七点盛がこの迫力で2,000円! ウニだって箱でやってくるから遠慮は無用だ。 友人もすっかり満足してくれた。 いまはうまくて値段も手頃な店…

ああ勘違い

なんだかまっすぐ帰る気がしなくて 四ッ谷「鈴傳」に寄る。 スタンディングバーは21時閉店。 それなのに20時が近づくと おばちゃん二人がせっせと店仕舞いを始める。 さては一時間勘違いしてるかなと思うが、 今夜は早仕舞いかもしれない。 常連の若い医者が…

大坪弘道『勾留百二十日ー特捜部長はなぜ逮捕されたか』(2011)

大坪弘道『勾留百二十日ー特捜部長はなぜ逮捕されたか』(2011)を読む。 大阪地検特捜部・証拠改ざん事件は その後どうなっているのか気になっていた。 まさに絶好のタイミングの出版であった。 勾留百二十日 特捜部長はなぜ逮捕されたか作者: 大坪弘道出版社…

宮崎市定『雍正帝』(1950,1957初出/1996文庫版)

宮崎市定『雍正帝ー中国の独裁君主』を読む。 本文はもちろんのことながら 併載論文「雍正硃批諭旨(ようせいしゅひゆし)解題 ーその史料的価値」が面白い。 解説を書いている宮崎の高弟・礪波護の発案で併載が実現した。 康煕帝、乾隆帝にはさまれ 中国史…

佐藤栄佐久『福島原発の真実』(2011)『知事抹殺』(2009)

佐藤栄佐久『福島原発の真実』(2011)、 『知事抹殺ーつくられた福島県汚職事件』(2009)を読む。 前著は3.11以後、後著は3.11以前の出版である。 福島原発の真実 (平凡社新書)作者: 佐藤栄佐久出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/06/22メディア: 新書購入: …

エンジンをかけ直す初日

例年より一日遅く2012年初出社。 この後三連休が控えているだけあって 職場にもまだのんびりムードが漂っている。 とは言え昨年から持ち越した懸案がいくつもあるので エンジンをかけ直す初日でもある。 時間内にきょうの仕事がうまく片付いたので 四ツ木の…

盗難自転車が帰ってきた

2枚の年賀状と一緒にハガキが入っていた。 「E自転車集積場まで自転車を取りに来い」と書いてある。 2011年9月5日未明、 家の前から盗まれた自転車(ママチャリ)だった。 我が家の最寄りから3駅先のK駅前に放置され 12月9日に集積場に回収されている。 自転…

宮崎市定『隋の煬帝』(1965, 1959初出/1987文庫版)

宮崎市定『隋の煬帝』を読む。 中国史上で悪名高い煬帝の生涯を独自の視点で読み解く。 隋の煬帝 (中公文庫BIBLIO)作者: 宮崎市定出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/03/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (9件) を見る …

畑の最後の贈りもの

2002年から10年間秘湯会が借りてきた 区民農園の畑を片付ける。 区画41番、57番。各5坪。 1月いっぱいで貸借期間が終了するのだ。 残菜、雑草、枯れ木。 そして大根、ジャガイモが少々収穫できて 45リットルのビニール袋が全部で8袋になった。 区民農園は年…

ポケットマグとウォーキング

お参りは毎年地元の神明社。 それも元旦は避けることが多いから 俄然空いております。 イラストレーターであり文筆家の 沢野ひとしさんの厳寒北京散歩を真似しましょう。 (そこまで寒くないけどね) 1合入り魔法瓶、ポケットマグを買いました。 白湯を入れ…