落合博満『コーチングー言葉と信念の魔術』を読む。
近著『采配』がよく読まれているが、
その勢いで10年前のこの著書も増刷平積みになっていた。
落合の野球に対する姿勢、群れをつくらない生き方には
かねがね共鳴していた。
この本は素朴な文章ながら落合の考えが率直に述べられている。
よくありがちなゴーストライティングの匂いがしなかった。
- 作者: 落合博満
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/09/01
- メディア: 単行本
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例えばこんなタイトルが並ぶ。
コーチは教えるものではない。見ているだけでいいのだ
最も優秀なコーチこそ、一軍ではなくファームに置きたい
「良いコーチ」と言われたいのか、
それとも「良いコーチ」になりたいのか
部下の専門分野に強くなれ
食事と睡眠。精神的スランプ克服法はごくシンプル
たとえ結果が出なくても、自分がやってきた事実まで否定するな
良き理解者が三人いれば、人生は見誤らない
(本書目次p.8-16から引用)
この本を書いた2001年春、
落合は横浜ベイスターズ森監督に招かれた。
現役を引退して初めて3日間だけ「臨時コーチ」を務めたのだ。
その後、落合が監督としてどれだけの実績を残したかは
僕たちは日本プロ野球史の事実として知っている。
『コーチング』『采配』を同時に読むことで
落合の目標設定、方法論とその結果を比較対象できるのだ。
有言実行の男、落合に学びたい。
- 作者: 落合博満
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/11/17
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(文中敬称略)