<時をかけるテレビ /手塚治虫 創作の秘密>(NHK、2025)

<時をかけるテレビ 〜今こそ見たい! この1本〜 手塚治虫 創作の秘密>
(NHK、2025.1.31 初回放送)を見る。
(ナビゲーター: 池上彰/ゲスト:中田敦彦)



番組ホームページから引用する(写真上も同じ)。


  妻以外は誰も入れないという秘密の仕事場に
  週に5日は泊まり込み執筆に取り組む手塚治虫。
  そこに映し出されたのは、レコードを大音量にし、
  3本の連載マンガを同時に書き進め、
  眠気に襲われながらも時には逆立ちしてアイデアを振り絞り、
  原稿と格闘する姿だった。


  番組放送の3年後に手塚治虫は亡くなった。
  マンガへの思いを語る貴重な番組。
  ゲストは火の鳥の大ファンという中田敦彦さん。


    ※2025年1月放送回のアンコール放送。
    (初回放送日 2025年1月31日(金))

    放送日NHK総合テレビジョン 8月10日(月) 午前0:20
    配信期限8月17日(月) 午前1:17


www.web.nhk


tezukaosamu.net

特集ドラマ <手塚治虫の戦争>(NHK、2026)

特集ドラマ <手塚治虫の戦争>(NHK、2026.8.12初回放送)を見る。
NHK番組ホームページから引用する。



  【主演】高良健吾 原田琥之佑
  【作】桑原亮子
  【原作】手塚治虫『紙の砦』『ゴッドファーザーの息子』より


  1970年代の東京、漫画家としてどん底にあった手塚治虫は、
  自身の戦争体験をもとにした漫画『紙の砦』を描き始める。
  少年誌の連載は打ち切られ、会社も倒産――
  すべてを失いかけたその時、なぜ手塚は“戦争”を描こうとしたのか。
  執筆に挑む1970年代の手塚治虫と、戦時下を生きる彼の分身・大寒鉄郎。
  漫画を描くことに生を見出した二人の物語が、時代を越えて重なり合う。


8月19日までNHKプラスで無料配信中。
8月30日にEテレで再放送。


www.nhk.jp


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紙の砦

紙の砦

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ゴッドファーザーの息子

ゴッドファーザーの息子

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さくらんぼ色のコップを愛用す(時任未知子)

クリッピングから
讀賣新聞2026年8月10日朝刊
読売歌壇(栗木京子選)
今週の好きな歌3首、抜き書きします。


  さくらんぼ色のコップを愛用す
  術後間もない水だけの日々

      宮崎市 時任未知子


    【評】まだ水しか飲めない日々。
      点滴で栄養を摂取しているのかもしれない。
      不安な気持ちをコップの「さくらんぼ色」が
      励ましてくれる。
      色彩が及ぼす力を再認識する一首。


  飲み会の会費の紙幣に挟まりいし
  おみくじ返す大吉なれば

        東京都 伊藤直司


    【評】大吉のおみくじを札(さつ)の間に入れていた人。
      お守りのつもりだったのか。
      うっかりしておみくじごと支払ってしまった。
      幸運の受け渡しをするようで楽しい歌になった。


  吾は蜘蛛が姉は百足が苦手だと
  言ひつつ見上ぐる実家の解体

       熊本市 甲賀亨子


    【評】蜘蛛(くも)や百足(むかで)が
      よく出現する家だったのだろう。
      そのたびに恐(こわ)がった日々がなつかしい。
      実家は解体されても記憶は消えない。


今週のもう1首。


  駅前のマックは青春真盛り
  その片隅に老生が憩う

      東京都 青山 繁





㊗️ コロナ禍明け、太極拳と健康体操の会に300回参加しました

2023年春にほぼコロナ禍が明けて以来再開した
太極拳と健康体操の会の参加がちょうど300回になりました。
2015年、定年直後から始めて
2020年のコロナ禍までに200〜250回ほど参加。
せっかく習慣になったのにコロナで止めてしまうのは
もったいないし、なんだか悔しい。
新たな教室を見つけて扉を叩きました。


ほどなく以前地元サークルで一緒だった方が
サークル解散後に新たにメンバーを募り
太極拳と健康体操の会をスタート。
お声がかかったので加わることにしました。
いまは週2回のペースで二つの会で運動を続けています。


加齢にしたがってメンバーのみなさんと同じように
あちこちに不具合は出てきますが、
低空飛行のときもそれなりにやれればよし、
と目標低めに設定しています。
楽しく続けられているのがなによりです。



(写真は記事とは関係なく、単独昼寝中の楽浪<ささなみ>さん)


終わった後はほどよい疲労が全身にあって心地よく、
猫との昼寝が極楽。
参加回数にこだわることなく(でも誇りは少々持ちつつ)
長く続けられればと願っています。

われも蚯蚓(みみず)も乾涸(ひか)らびてをり(千葉俊彦)

クリッピングから
朝日新聞2026年8月9日朝刊
朝日歌壇(髙野公彦選)
今週の好きな歌3首、抜き書きします。


  地球いま軌道をはづれ日に近し
  われも蚯蚓(みみず)も乾涸(ひか)らびてをり

               (長野県)千葉俊彦


    【評】1首目、地球が太陽に近づいたような錯覚を持つほど
      猛暑の日々が続くことを嘆く。


  推古から始まり女性天皇は
  十代なりき見よ高市首相

     (横浜市)松村千津子


    2首目、初代の神武天皇から
    百二十六代の今上天皇までのあいだに、
    十代の女性天皇が存在した、と。


  母はとても手先が器用それなのに
  断ることがとても不器用

        (富山市)松田わこ


    3首目、不器用に生きる母親のことが大好きな作者。


今週のもう2首。


  入院の夫に丑の日のうなぎ
  冷凍室にて退院を待つ

     (下野市)若島安子


  四十人の一生(ひとよ)の一瞬かがよへり
  歌壇の紙面を開くすずしさ

         (名古屋市)山守美紀


    かがよう【耀う】
    ①きらきらと光かがやく。きらめきゆれる。
    ②見え隠れする。

        (大辞林/ジャパンナレッジ版)






ただいちど使ったきりのシナモンが(鳥さんの瞼)

クリッピングから
讀賣新聞2026年8月10日朝刊
読売歌壇(俵万智選)
今週の好きな歌3首、抜き書きします。


  ただいちど使ったきりのシナモンが
  きみへの希求のようにある棚

        東京都 鳥さんの瞼


    【評】アップルパイ? シナモンティー? 
      君へのもてなしに用いたシナモンが、
      それ以来使われずにいる。
      また使われることを願っているのは、
      シナモンではなく作中主体だろう。
      背景のドラマを喚起する力が素晴らしい。


  膜という薄い重みを沈めつつ
  ミルクを混ぜるあなたの部屋で

       所沢市 里見脩一


    【評】温めすぎたミルクの表面にできた膜。
      それをごまかすように混ぜている。
      その膜が、心に重なることが伝わって、
      不穏な空気だ。


  涼しげな大きな窓のむこうには
  三十九度の街路樹がいる

       東京都 青木公正


    【評】室内から窓越しに見ているのだろう。
      三十九度は外気温だが、
      まるで樹木が発熱しているように表現して、
      暑さが伝わってくる。


今週のもう1首。


  ワイシャツの襟寛がせ今きみが
  夏と思っているものが夏

      大和郡山市 大津穂波





(神保町PASSAGE<俵万智の本棚>でサイン本が出るのを待ってます)

かつて使っていたおくるみの色にも似ている(高山富佐代)

クリッピングから
毎日新聞2026年8月8日朝刊
読者投稿欄 <女の気持ち>
20歳の贈りもの


  誕生日の新聞を記念にプレゼントすることを知ったのは、
  初孫が生まれたときだった。
  お金をかけずに心に残る贈りもの。
  成人のお祝いにしようと大事にしまった。


  20年後の今年夏、孫の帰省が待ちきれず、
  今の新聞と見比べてくて開けてみた。
  2006年8月31日の1面は、
  東京が16年の五輪候補地に決まったことを伝える記事と、
  石原慎太郎都知事の笑顔の写真。
  余録は、クマゼミの増加で地球温暖化を憂うる内容だった。
  2面には「東海地震説30年 成果見えぬ予知研究」とある。


  その後、予想だにしなかったパンデミックに襲われ、
  東京五輪は開催時期が遅れて混乱。
  大地震は東日本で起き、成人年齢は18歳に変わった。
  驚くのは今の新聞だ。
  当時にはない「空爆」「核兵器」などの見出しが並ぶ。
  戦闘の映像がスマートフォンにも流れてくる今、
  やり切れない思いがして、孫には新聞でなく現金でも贈ろうか、
  とためらった。


  だが、初めて出産した日の新聞など見ていなかった娘は
  興味津々で読み始めた。
  時をへた紙面は端から徐々に黄色くなり、
  重ねるとふんわりとして、
  かつて使っていたおくるみの色にも似ている。
  デジタルではない紙は、あの日の光と空気、
  家族の思いまではらんで膨らんでいる。
  活字だけではない何かも渡せる新聞は、
  やはりお得な贈りものかもしれない。

            青森市 高山富佐代 無職・75歳