クリッピングから
朝日新聞2026年9月20日朝刊 <be>
読者と記者のbe会議<自分に甘いですか?>
(回答者数:2332人)

「自分に甘い」と思う人が約7割。この結果には驚いた!
beモニターの皆さんがお答えくださるアンケートには
花も嵐も踏み越えてこその金玉良言が輝いて、
さぞや己を厳しく律してこられた方が多いのだろうと、
勝手に想像していたものだから。
(略)
そして、いるものですね、
全てに恵まれているからこそ、己に甘くいられる方も!
「子どもの頃から努力しなくても成績トップ、見た目も良かった。
学校でも職場でも注目され、自分に厳しくある必要がなかった」
(東京・66歳女性)。
この方のスゴいのは、ここからです!
「年齢を重ね仕事もリタイアした今では、
頭の良さを評価される機会がなく見た目も老けてイマイチに。
その状況が新鮮で、これもまた楽しい」。
究極のポジティブシンキング!
ちなみに人生で幸せなのは甘い人か厳しい人か、
との問いには彼女を含め65%が「甘い人」と回答。
順境も逆境も前向きに、
これぞ「甘くて幸せ」な人生の極意かもしれません。
(略)
埼玉の女性(68)は
「自分に厳しく他人には優しく、頑張ってきた。
親に虐待されて育ち、それでやっと自分は生きていていい、
と許しをもらっていた」と振り返ります。
親が亡くなり年齢も重ね、むなしさを抱いた彼女はある日、
「生まれて初めて」お弁当を買いました。
「こんなことしてと自分を責めながら一口食べたら、
不覚にも涙がポロポロこぼれた。こんな世界もあるんだ、と」。
心の「鎧(よろい)」が崩れるのを感じ
「自分が鎧を脱がなかっただけだった」と気付き、
「これからは少しずつ自分を許してあげようと思いました」。
この3人は「他人にも厳しいか」との問いに
「いいえ」と答えました。
厳しさを刃に人生を切り開いてきた人は、
その鋭い痛みを知るが故、他者には優しく寛容になれる。
しみじみそう思います。
<記者から>
自分に甘い私ですが、己に厳しい姉がいます。
大病をすると生活を律し好物も絶ち心身を鍛えて
克服した姿に感服しました。
同じ家で育ち、なぜこうも違うのか。
でもこうした例、実は多いのかもしれません。
「妹は子供の頃から勉強を頑張り、仕事でも出世。
私は頑張っているつもりだったが今思えば妹の半分以下、
仕事も嫌になりやめた」と兵庫の女性(52)。
「でも姉妹の仲は良い」。ほっこりしました。
私も、厳しい姉と仲良しなんですよ。
凸と凹があるから世界はうまくいく、
だから私は、このままでいい。
あ、また甘くなっちゃった!
(西本ゆか)

この4月から別刷りだった土曜版beが
日曜本紙に組み込まれました。
気のせいか、自由で伸び伸びしている感じが
ちょっと減ったかなあと気になっていました。
さて治外法権だったbeが朝日の型に嵌められたか。
でも、この記事の担当・西本ゆか記者は大丈夫でした。
相変わらずマイペースの自由闊達な感じが文章から伝わってきます。
西本さんは中川いさみさんのbe連載マンガ「コロコロ毛玉日記」も担当
(ときどきマンガにも登場する)。
僕は西本&中川ファンです。