2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

バラク・オバマ『約束の地 大統領回顧録 Ⅰ(上・下)』(集英社、2021 )

上下二巻で1,000頁を超える大作になった。 しかも、これはまだ第一部で、続編の執筆が進んでいる。 バラク・オバマ/山田文・三宅康雄他訳 『約束の地 大統領回顧録 I(上・下)』(集英社、2021)。 約束の地 大統領回顧録1 上 (集英社学芸単行本)作者:バ…

あー、ここがちょっと切れてるから入らないですね!(パン屋店員)

クリッピングから 朝日新聞2021年4月24日朝刊別刷be 中川いさみ「コロコロ毛玉日記」(第28回) 今週の本篇には 猫の「毛玉」は登場しませんでした。 パン屋の女性店員の融通の利かなさがおかしい。 「セルフレジ、あるある」ですね。 通りすがりのパン屋の …

両手の薬指に新旧の指輪(大道禎子)

クリッピングから 朝日新聞2021年4月24日朝刊 読者投稿欄「ひととき」 二つの指輪 愛知県岡崎市 大道禎子 無職 49歳 毎朝4時か5時に起きて、 「ひととき」を英訳している89歳の久代京さん。 大道さんの投稿を、 久代さんは英語でどう表現したんだろう。 読ん…

養老孟司/中川恵一『養老先生、病院へ行く』(エクスナレッジ、2021)

クリッピングから 毎日新聞2021年4月26日朝刊 くらしナビ 医療との距離は変わったか Dr.中川のがんのヒミツ 病院へ行くのをグズる養老先生の姿が目に浮かびます。 自分と同じだな、と思えました(苦笑)。 解剖学者の養老孟司先生は、 私の東大医学部時代の…

市外局番03の空(山形さなか)

クリッピングから 讀賣新聞2021年4月26日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週も好きな歌3首、抜き書きします。 どこへでも行けるA5の画用紙に 線を加えて恥ずかしくなる 川崎市 岡奎那 【評】画用紙の持つ可能性。 そこに線を加えることで、 無限ではなくなると…

ウグイスの鳴き声が乱れ飛んでいる(梅津時比古)

クリッピングから 毎日新聞2021年4月24日朝刊 梅津時比古「音のかなたへ」 ウグイスの声 月一回、毎月第4土曜日は、 このコラムを読むのが楽しみ。 音楽のように流れ、変幻自在する文章なのだ。 ウグイスほど、鳴き方が上手(うま)いか下手か分かる 鳥は少…

『杉田敏の現代ビジネス英語/2021年春号』(NHK出版、2021)

2021年3月まで通算33年間、NHKラジオ英語講座講師を務めた 杉田敏先生の新しい講義が始まった。 音声ダウンロードブック『杉田敏の現代ビジネス英語』 (NHK出版、2021)だ。 【音声DL付】杉田敏の 現代ビジネス英語 2021年 春号作者:杉田 敏発売日: 2021/03…

山中季広評:今井むつみ『英語独習法』(岩波新書、2020)

クリッピングから 朝日新聞2021年4月10日朝刊 読書欄「売れてる本」 英語独習法 今井むつみ<著> 英語独習法 (岩波新書)作者:今井 むつみ発売日: 2021/02/25メディア: Kindle版 言語は氷山 水面下こそ学べ milkは「身浮く」。waterは「おわら」。 What do y…

聖地になった町のパン屋

僕がときどき行くパン屋Kに 女性客がたむろしている。 パンを買ってもなかなか引き上げようとしない。 前の道路にもスマホ片手の女性たちがいる。 後でおかみさんに尋ねると、 映画のロケ地になってからファンが聖地巡礼に訪れているらしい。 そう言えば、シ…

小池真理子解説:藤田宜永『愛さずにはいられない』(新潮文庫、2021)

小池真理子が朝日新聞土曜別刷beに連載しているエッセイ 「月夜の森の梟(ふくろう)」でこの作品の存在を知った。 藤田宜永『愛さずにはいられない』 (集英社、2003/新潮文庫、2021)を読む。 愛さずにはいられない(新潮文庫)作者:藤田宜永発売日: 2021…

優しい支配もあるのだろうか(岡奎那)

クリッピングから 讀賣新聞2021年4月19日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週も好きな歌3首、抜き書きします。 バケットに野菜はぎゅっとはさまれて 優しい支配もあるのだろうか 川崎市 岡奎那 「優しい支配」って僕にはちょっと思いつかない。 野菜がはさまれる…

井戸端会議に参加する気分で聴いている

クリッピングから 讀賣新聞2021年4月19日朝刊 文化放送SPECIAL WEEK広告 SPECIAL WEEKは年6回行われるラジオの聴取率調査週間。 この数字を元に広告料が決まるので 各局、ゲストやプレゼント等の企画に力を入れている。 2018年には聴取率業界トップのTBSがSP…

1万人の投稿者に支えられて、1万日英訳を達成したい(久代京)

クリッピングから 朝日デジタル2021年4月18日 「連載 ひととき たどって」 暗闇に指で書いた英語 89歳、 衰え知らずの学ぶ意欲 (朝日デジタル動画より引用) まだ暗い朝の台所で、 届いたばかりの新聞の英訳を続ける89歳の女性が、 岐阜県各務原市にいる。 …

マイナーノートで /#01 不要不急(上野千鶴子)

クリッピングから NHK出版サイト「本がひらく」 2021年4月13日 読者からの人生相談(朝日新聞)でズバッと答えを出す上野さんとは 違う顔が見えた気がした。 新連載のエッセイだ。 (写真:筆者/同上サイトより引用) #01 不要不急 (略) リモートワークで…

小松由佳『人間の土地へ』(集英社インターナショナル、2020)

「高橋源一郎の飛ぶ教室」(NHKラジオ第1)、 「くにまるジャパン極」(文化放送)に著者本人が出演し興味を持った。 小松由佳『人間の土地へ』(集英社インターナショナル、2020)を読む。 人間の土地へ作者:小松 由佳発売日: 2020/09/25メディア: 単行本 …

兄弟と12年間過ごしたランドセル(小林淑子)

クリッピングから 朝日新聞2021年4月13日朝刊 読者投稿欄「ひととき」 兄弟のランドセル (埼玉県蕨市 小林淑子 主婦 74歳) 幼いころ、共働きの娘夫婦が帰ってくるまで預かった 孫息子が3月で小学校を卒業した。 7歳年上の兄から譲り受け、 兄弟の小学校生…

ぽすくま1円切手、入手しました!

朝日新聞2021年1月29日付朝刊に こんな記事が載りました。 1円切手「可愛いデザインも」 「声」に押され新登場 日本郵便のゆるキャラ「ぽすくま」を描いた1円切手が 4月14日から、全国の郵便局で発売される。 1円切手は長く「郵便制度の父」と呼ばれる 前島…

HeySiri, 生まれた意味を教えて(田村幸慈)

クリッピングから 讀賣新聞2021年4月13日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週も好きな歌3首、抜き書きします。 全員で選手宣誓するように 園児の群れがわたる十字路 東京都 カラスノ 【評】横断歩道を渡るとき、そろって手をあげる園児たち。 選手宣誓の比喩が、…

行くところが分かって安心したわ(川田くにゑ)

クリッピングから 朝日新聞2021年3月27日朝刊別刷be それぞれの最終楽章 読者から③ 西山桂子さん(75)兵庫県姫路市 1週間前に「お迎え」の夢を見た こんなふうに旅立たれる方もいるんだなぁ、 と心に深く残って、クリッピングしておきました。 父が腎臓病を…

ランドセルの今後(白井麻奈美)

クリッピングから 朝日新聞2021年4月10日朝刊 読者投稿欄「ひととき」 ランドセルの今後 東京都青梅市 白井麻奈美(主婦 49歳) 3月に小学校を卒業した娘が、 6年間使った淡い紫色のランドセルの絵を 図工の授業の時間で描き、プレゼントしてくれた。 筆ペン…

「70歳を過ぎたから自分は終わった」なんて思っちゃいけないんだ(松本隆)

クリッピングから 朝日新聞2021年4月10日朝刊別刷be フロントランナー 作詞家 松本隆さん(71歳) 生まれ育った青山と麻布、渋谷を結んだ三角形を 「風街」と呼んで懐かしむ。 「変わり続けるのが東京の宿命だけど、壊しすぎだよ。 ここまでくると、もう暴力…

食卓に緑を一品添える

大王食堂の主要仕入れ先のひとつであるK青果。 京都産の芹が一把108円(税込)です。 サッと湯がいて、出汁、日本酒、薄口醤油でお浸しにしておきます。 食卓に緑が一品入ると、なんだかホッとします。

居心地のいい場所を見つける

猫は居心地のいい場所を見つけるのが実に上手。 いつも感心しています。 我が家の大王、楽浪さんは 晴れた日の午前中は窓辺で日向ぼっこが日課です(写真:大王)。 猫が機嫌よくしている場所が特等席なんですね。

葉桜みたいに瑞々しくいる(吉村花緒)

クリッピングから 讀賣新聞2021年4月5日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週も好きな歌3首、抜き書きします。 入学もコロナで遅れた私たち 葉桜みたいに瑞々しくいる 越谷市 吉村花緒 僕も葉桜、好きなんです。 満開のときのように人の口の端に上ることは少ない…

おひたしの腕前が上がった(…らしい)

本日は同居人が出社する日。 大王夜食弁当の発注がありました。 本日のお品書き:黒胡麻ごはんと鮭そぼろごはんハーフ&ハーフ。 菜の花おひたし。崎陽軒シウマイ(3ケ)。赤パプリカ(焼き)。 焼きかまぼこ。炙りたらこ。山椒昆布(自家製)。蕗味噌。 デ…

でも、このタイムでは世界と戦えない(池江璃花子)

クリッピングから 讀賣新聞2021年4月5日朝刊 池江璃花子選手、日本選手権女子バタフライ100m優勝 東京オリンピックメドレー代表内定 東京五輪の代表選考会を兼ねる競泳の日本選手権は4日、 東京アクアティクスセンターで行われ、 白血病から復帰した池江璃…

こころの癒しと時間(河合俊雄)

クリッピングから 岩波書店PR誌「図書」2021年4月号 巻頭言「読む人・書く人・作る人」 こころの癒しと時間 河合俊雄 2020年8月のEテレ「100分de名著」で ミヒャエル・エンデ『モモ』の指南役を務めてくれた 河合俊雄さんのコラムが目に留まった。 昨年テレ…

小川さやか『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019)

行動力があって、生命力があって、文章力がある。 こんな文化人類学者が京都・立命館大学をベースに 活躍していることを知ってうれしくなった。 小川さやか『チョンキンマンションのボスは知っている ーアングラ経済の人類学』(春秋社、2019)を読む。 チョ…

小さな声が聞こえたときは、まず耳を澄ます

どこかでいいことを読んだなぁ、聞いたなぁと 「いいこと」の記憶だけが浮かんでくることがある。 そんなときは後回しにしないで、まず探してみる。 きっと自分にとって大事なメッセージだと思うからだ。 あった、あった、これだ。 先日読み終えた、 いとう…

餃子の皮でひとり包みぬ(芍薬)

クリッピングから 讀賣新聞2021年3月29日朝刊 読売歌壇(俵万智選) 今週も好きな歌3首、抜き書きします。 移動なきこの春節のしずけさを 餃子の皮でひとり包みぬ 千葉市 芍薬 【評】コロナ禍の一場面。 しずけさ「を」としたことで、景が大きくなった。 包…