地震/津波/原子力発電所

「さくら耳」は大王の目印

この写真は何でしょう? 保護猫、地域猫に不妊去勢手術をした印として付ける 「さくらカット」です。 我が家の大王は、楽浪(ささなみ)と同じく 東日本大震災被災地の福島県浪江町で保護されました。 ボランティアさんにいったん捕獲され、 さくらカットの…

永浦百音を演じる清原果耶が気になる

クリッピングから 讀賣新聞2021年5月26日朝刊 深読み視聴率(17日〜23日)関東地区 NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」が始まり、 17日の初回は19.2%で好発進となった。 みずみずしいヒロイン、永浦百音(ももね)を 清原果耶=写真=が好演。 舞台は東日本…

小さな声が聞こえたときは、まず耳を澄ます

どこかでいいことを読んだなぁ、聞いたなぁと 「いいこと」の記憶だけが浮かんでくることがある。 そんなときは後回しにしないで、まず探してみる。 きっと自分にとって大事なメッセージだと思うからだ。 あった、あった、これだ。 先日読み終えた、 いとう…

いとうせいこう『想像ラジオ』(河出文庫、2015)

自分にとって本の「読み頃」というのがあるみたいだ。 気になっていてもその時が来るまではなかなか手が出せない。 3月12日放送「高橋源一郎の飛ぶ教室」(NHKラジオ第一)で 近著『福島モノローグ』が紹介され、 著者自身が二コマ目のセンセイとしていらし…

Eテレ「100分de災害を考える」(若松英輔)

3月のEテレ「100分de名著」は 「100分de災害を考える」と題したプログラム。 批評家/東京工業大学教授の若松英輔が 名著四冊を選書し、読み解いていく。 僕たちが見失いかけている「つながり」を取り戻す試みだ。 NHK 100分 de 名著 100分de災…

多和田葉子『献灯使』(講談社、2014/文庫 2017)

夜が更けて、「小説が読みたいな」と思えた時間に 少しずつ読み継いできた。 多和田葉子『献灯使(けんとうし)』(講談社、単行本2014/文庫2017)を読み終える。 献灯使 (講談社文庫)作者:多和田葉子発売日: 2017/09/08メディア: Kindle版 表4、本書紹介文…

辻村深月『傲慢と善良』(朝日新聞出版、2019)

物語の中にいったん入ってしまうと 頁をめくる手が止まらない。 秋の夜長とは言え、危険だなぁ、この人の作品は。 辻村深月(つじむら みづき)『傲慢と善良』(朝日新聞出版、2019)を読む。 傲慢と善良作者:辻村 深月発売日: 2019/03/05メディア: Kindle版…

注目すべきは「10回」という具体的な数字です(池上彰)

クリッピングから 朝日新聞2020年7月31日朝刊 池上彰の新聞ななめ読み 特ダネとは何か 埋もれた事実を世の中に 毎月最終金曜日の朝日朝刊が待ち遠しい。 池上彰さんの「新聞ななめ読み」が掲載される日だからです。 さて、7月、あまたあった出来事、報道から…

大王の睡眠力に毎度感心する

2階寝室から1階に降りたと思いきや、 即窓辺でヘソ天。 大王の睡眠力、リラックス力の高さには 毎度のことながら感心させられます。 (人間としてなら僕も睡眠力は高い方だと思うけど) 以前暮らしていた福島県浪江町野良時代だったら、 真っ先にお腹を食べ…

すっかり仲良し、大王&楽浪(ささなみ)

昨年楽浪(ささなみ)さんが我が家にやってきたとき、 あれほど追っかけ回していた先住猫・大王ですが、 いまではこの通り(上:楽浪さん 下:大王)。 あいさつを交わすように お互いの頭や身体をしょっちゅうペロペロなめてます。 時が解決してくれたのか…

どんな判断が働いたのでしょうか(池上彰の新聞ななめ読み)

クリッピングから 朝日新聞2019年9月27日朝刊 池上彰の新聞ななめ読み 東電旧経営陣3人に無罪 裁判用語 伝わったか 今月池上さんが取り上げたのは、 東京電力旧経営陣3人が起訴された裁判の判決報道でした。 裁判に関する新聞記事は、専門用語が多く、 一般…

篠山紀信『ATOKATA』(日経BP社、2011)

日常生活を突然破壊されることがどんなものか。 収録された写真一枚一枚が静かに丁寧に伝えてくれる。 篠山紀信『ATOKATA』(日経BP社、2011)を見る。 2011年3月の東日本大震災直後に篠山が現地を訪れ フィルムに収めた作品集。 朝日新聞連載インタビュー記…

撮って撮って見えることがある(篠山紀信)

スクラップブックから 朝日新聞2019年4月25日朝刊 語る—人生の贈りもの— 写真家 篠山紀信(第15回) 震災を撮って撮って見えたこと 東京の事務所で写真を選んでいるときに、 東日本大震災が起きました。 すごいことになった、怖いことになったと思っていまし…

猫と暮らす幸運の日々

初春のうららかな日差しを受けて 浪さんが窓辺の座布団で居眠りしています。 同居人も僕もそんな姿を見ると とても幸せな気持ちになります。 2018年6月に福島県浪江町のボランティアAさんから譲り受け、 3.11後に生まれ野生暮らしで人間を警戒し続けた浪さん…

3.11から8年経ちました

3.11から8年経ちました。 年々記憶は薄れていきますが、忘却の彼方に行かせてはなりません。 僕たちの日々を支えている基盤が決して盤石ではないことを。 混乱の中でも、隣人を助けようとする気持ちが僕たちにあることを。 一方で、避難した人を差別したり、…

楽浪(ささなみ)さん、豆のサヤのベッドで睡る

6月半ばに福島・浪江町から引き取った楽浪(ささなみ)さん。 人間と暮らしたことがなかった猫なので 猫一倍警戒心が強かったのです。 我が家で3ヶ月半過ごして、少しは安心したんでしょうか。 ケージから出てきて家庭内散歩を試み、 同居人が購入した猫ベッ…

青木美希『地図から消される街』(講談社現代新書、2018)

スクラップブックから 朝日新聞2018年9月19日朝刊 貧困ジャーナリズム大賞 本社 青木記者に 貧困問題の解消に取り組む反貧困ネットワークは18日、 朝日新聞の青木美希記者の「地図から消される街」 (講談社現代新書)など3件を 「貧困ジャーナリズム大賞」…

『60歳からも犬や猫と幸せにくらす本』(評:宮部みゆき)

スクラップブックから 讀賣新聞2018年9月9日朝刊・書評欄 犬と猫とシニアのくらしを考える会 『60歳からも犬や猫と幸せにくらす本』 評・宮部みゆき(作家) 60歳からも犬や猫と幸せにくらす本作者: 犬と猫とシニアのくらしを考える会,ねこまき(ミューズワー…

猫たちと暮らす幸せを(スルメみたいに)噛みしめる

週末は土曜日はコインランドリーで洗濯、 日曜日は分担の掃除。 後は同居人と二人分の賄い飯を作って、 本を読んで、二匹の猫たち(大王、楽浪)と遊んでいる。 6月に福島・浪江町のボランティアから引き取って以来 ケージ暮らしが続く楽浪さんを そろそろタ…

村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』(2000/新潮文庫2002)

2013年から17年にかけて NHKラジオで放送された英語学習番組「英語で読む村上春樹」。 初年度後期(2013〜14年)に沼野充義講師が取り上げた作品が 「かえるくん、東京を救う」だった(英訳:Jay Rubin)。 この作品を含む6作の短編集『神の子どもたちはみな…

なみえ肉食堂で生姜焼定食を食べる

所用があり、一日休暇をいただいて 副会長の運転するクルマで同居人と福島県浪江町に出掛けた。 2011年の東日本大震災で壊滅的被害を受け、 住民が強制避難させられた地域だ。 放射線量を表示する電光掲示板。 車道に沿って積まれた除染土壌のビニール袋。 …

「精神的苦痛」が現金化され、人々を分断する

朝日新聞2018年3月7日朝刊 インタビュー 原発賠償の不条理 十人十色の暮らし 加害者が線引き 無数の分断生んだ 日本原子力発電元理事 北村 俊郎(きたむら としろう)さん 約8万人が強制避難を余儀なくされた 東京電力福島第一原発事故から7年。 東電から被…

吉村萬壱『ボラード病』(文藝春秋、2014)

病に罹患した主人公が全体を物語っていたことが ラストシーンで明らかにされる。 この構造時代は目新しいものではない。 小学生のときに観た怪奇SF映画「マタンゴ」(1963)も この構造だった(怖かったなぁ〜)。 文章、特に会話の細部が圧倒的によくて 最…

福島ごと、引っ越したい(福島の小学生)

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年10月14日朝刊 折々のことば(鷲田清一選)901 福島ごと、引っ越したい。 福島の小学生 福島の小学生の一人がその中(=報道番組)で、 屈託もなくこう言った。 でも屈託がないわけはない。 そんなの無理だと判…

中村うさぎ/佐藤優『聖書を語る』(文藝春秋、2011)

神学的思考を身につけようと読者が考えたとき、 キリスト教の基礎は持ちながら、 歯に衣着せぬ斬り込みができる人物がいてくれると理解が速くなる。 一方通行のレクチャーではなくなるからだろう。 中村うさぎ/佐藤優『聖書を語る—宗教は震災後の日本を救え…

畑さいじりたいだけだ

スクラップブックから。 朝日新聞2017年6月9日(金)朝刊。 鷲田清一「折々のことば」第780回 人様に売れるとか売れないとか、 もう関係ねぇべさ、 畑さいじりたいだけだ 仮設住宅に避難中の老婦人 元のように畑に出たいと願う避難中の老婦に、 今の状況では…

"After 3.11—最後だとわかっていたなら"

ベルリンスクールが東京にやってきた。 2006年から08年まで勤務先の費用で通い MBAを取得した学校のアジア・モジュール最終日だ。 社の業務の一環として事前申請し、 会議室を使い、同僚たちに助けてもらう。 (photo: Yoshinori Fujikawa) オブザーバーを…

桜の季節に友、遠方より来たる

本日、年休。 出張中2日予定していた休日出勤が1日で済んだので 代休が年休に化けたのだ。 モナコからやってきた20年来の友人Sさん、同居人と 晩ごはんを食べる約束をしている。 Sさんがご主人Bさんと前回日本に遊びに来たのは 2011年3月11日。 東日本大震災…

普段通りの日々に早く戻れますように

朝から強風、豪雨。 震度7の大地震、その後の余震で避難している 熊本やそれ以外の九州のみなさんのことを思います。 自分の生活、仕事に一所懸命取り組みながら、 みなさんが一日も早く、普段通りの日々に戻れることを祈ります。

14時46分

14時46分、その場で起立して1分間の黙祷に加わる。 東日本大震災から5年になる。 日頃は、日々のことに追われ、 被災地のために、被災した方々のために なにか活動する余裕が、時間もお金もない。 我が家は南相馬、浪江町から二匹の猫を引き取り、 一緒に暮…