2008-01-01から1年間の記事一覧

トニー滝谷と晴れた家

このところなんとなく市川準さんのことが気になっていて 「トニー滝谷」のDVDをアマゾンで購入して観る。 本編とともに村松正浩監督のメイキング・ドキュメンタリー 「晴れた家」がもう一枚のDVDに収録されている。 両方の作品をまとめて観ると、これがおも…

温める大吟醸、獺祭(だっさい)

少々寒くなってきたから 鍋に合う、お燗にしてうまい酒を探しにいった。 山口の山奥の小さな酒蔵・旭酒造で作っている 「獺祭(だっさい)」の温め酒。 ぬる燗と熱燗の中間くらいでつけて飲むと、 なんともふうわりとした味わいのいい酒ですね。 カワウソ(…

東京日常劇場とWeb2.0

休日だというのに 同居人がiMacの前でせっせとなにかやっている。 YouTubeに市川準さんの作品集をアップロードしているのだ。 いまではレアになった「市川準の東京日常劇場」、 来春ユーロスペース他で公開される遺作 「buy a suit スーツを買う」予告編、 …

デジタルノート版2008年極私的ベスト

ブロガー友だちのharuharuyさんが 毎年年末になると「2008年極私的ベスト」を発表する。 書籍、映画、舞台芸術、落語・演芸、アート・イベントと 実に多彩なリストで、僕はいつも興味津々である。 本業のさなかによくこれだけ観たり読んだりできるもんだと …

連休初日のハナ唄、居眠り

年末年始9連休初日。 いやぁ、うれしくてうれしくて、 ついハナ唄が出てしまうね。 朝は久々おとぼけくんが庭から登場。 普段より腹は空かしてないようだったが 一渡り食べて帰っていった。 きょうからミカンを枝に刺しておく。 メジロのつがいが現れた。 シ…

市川準『buy a suit(スーツを買う)』

クリスマスの夜、 忘年会の二次会の誘いを断って 赤坂のスタジオに向かったのは ある監督の遺作を仲間たちと観るためであった。 市川準監督作品『buy a suit(スーツを買う)』である。 クライアントから贈られた 最新のDVDハンディカムで遊んでいた市川監督…

クリスマスのセカクリ

会社の若手営業、新入社員と 世界のクリエーティブを学ぼうと始めた 「世界クリエーティブ塾」、 愛称セカクリの今年最後のセッション。 今年度のセカクリは グループワークの中間試験を入れて14回目。 僕が2005年秋に開講して68回目になった。 きょうのセカ…

小さな酒屋の「北のがんこ酒」

我が家御用達の北沢酒店の親父が 山形・米鶴酒造に造らせた純米酒が「北のがんこ酒」。 いまは亡き奥方が親父のがんこさにちなんで ストレートに命名した。 親父は4年間のシベリアの抑留生活を乗り越えて帰国し、 この街でいつからか酒屋を営むようになった…

年の瀬散歩

いくらクリスマスだからって こんな格好させられるのは迷惑じゃないかなぁ って思うんですよ。 飼い犬はいやだって言えないしなぁ。 少年野球チームは今年最後の練習を終えたらしく、 監督、コーチが来年早々の予定を発表していました。

生キ残レ 少年少女

作曲家の桜井順さんから電話があって 「野坂さんの本を送ったよ」と言う。 はて、新刊か、と思っていたら、 1989年に出版された『生キ残レ 少年少女』が、 岩波現代文庫で復刊したのだった。 (カバー 和田誠さん) 「檄」のタイトルで解説した桜井さんの檄…

ゆず湯と銭湯文化

きょうは冬至である。 冬至となればゆず湯である。 秘湯会のホームグラウンドであるE湯に 洗濯がてら出かける。 副会長は忘年会の約束があり、 せっかくのゆず湯であるが欠場である。 E湯はなかなかよくできていて 井戸水(軟水)を使用しているため 肌に湯…

ガラスを磨くと年末が見える

年末のガラス磨きはわが秘湯会にとって 一年の最後を締めくくる大事な行事のひとつである。 我が家のガラスというガラスを徹底的に磨く。 その仕事をテキパキと仕切るのは 日頃はどちらかと言えばのんぴりしている副会長である。 副会長の指示によって 昼食…

会社は遊ぶ場所でもある

昨日、小川隆之さんの写真作品を 見せてもらったと思ったら、 今日は自分が被写体になった。 会社全体をギャラリーにする企画を実行することになり、 ロンドンで5年間写真の勉強をしてきた後輩が 買ったばかりのデジタル一眼で 僕のポートレートを撮ってくれ…

小川隆之 New York Is

僕が駆け出しの頃、仕事を教えてくれた人が 今年はひとり、またひとりと亡くなった。 鈴木理雄さん、そして小川隆之さん。 カメラマンの小川隆之さんを偲ぶ会に顔を出した。 10月8日に72歳で旅立った。 シナリオハンティングから始める広告の仕事で 数年ご一…

おかみさんのル・レクチェ

築地の小料理屋Eのおかみさんから 同居人に届いた新潟産ル・レクチェ。 適度な酸味と上品な甘さ。 おかみさんの見立ての的確さには いつも感心するばかりです。 市井に達人は暮らしているものです。

うっかりを防ぐ「はてな」の新機能

この日、うっかり書くのを忘れていました。 「はてな」の新機能で連続更新記録が 表示されるようになったので気づいたのです。すごいね。 そこで、確かにこの日に撮影した写真を再掲載しておきます。 近頃は撮影データがきちんと残っているから便利ですね。 …

艱難、汝を甘くす

畑に霜が降りました。 寒さに耐えると野菜に甘みが増します。 艱難、汝を甘くす。 もちろん過ぎたるは及ばざるがごとしで、 ときには寒さよけも必要です。 人間も同じですね。

モルト宇宙を逍遥する

土曜日は銭湯ノザワランドに行き、 地元の台湾料理屋Fで食事をした後、 久しぶりにモルトクラブの開催となりました。 秘湯会副会長がこのクラブの会長、 同居人が副会長、僕が見習い会員です。 テイスティングしたのは6本。 左から順番に、 1. Ben Nevis (19…

12月の畑の様子

トンネルの中で絹サヤが少しずつ育っています。 これから寒くなることが予想されるので ワラを敷いて防寒対策をしてやりました。 カリフラワーは可食部だけで5.6kgに育ちました。 我が家のコトラン、黒兵衛よりも重たいです。 家までエッチラオッチラ運ぶだ…

師走を歩く僕

師走の街を歩いていると、 目に飛び込んでくるものがあります。 やはり、机の前のMacやPCに向かっているだけではダメで、 街に出て自分の肌で時代や世の中の動きを 感じていたいもんですね。 新宿駅で見かけたポスター広告。 写真は、まぁ、どうということは…

初冬のアルバム・ご近所篇

ここ二三日は暖かく過ごしやすかったけれど、 ご近所もすっかり初冬の風景になりました。

おばあちゃんの畑

区民農園のために土地を提供してくれている地主Sさんの畑。 おばあちゃんが世話をしています。 里芋を作っていた区域がすっかり耕されて整地されました。 本当に働き者のおばあちゃんです。 秘湯会はいつもおばあちゃんの仕事をお手本にしています。 さて、…

広尾に来たら、「遠藤」に寄ろう

広尾に所用で出かけた。 時分時ともなれば、そりゃ「大衆食堂遠藤」に 寄らないわけにはいかんでしょう。 親父がひとりで切り盛りしていて、 スーツ姿のサラリーマンやら自由業の人やら 男どもががっつり食べる店が「遠藤」である。 お茶はこの季節、でっか…

冬枯れに、ベルリンを想う

近所の景色が冬枯れてきた。 ベルリンスクールに通っていた一年前の風景を思い出す。 ストイックな生活でひたすら勉強を続けたが 学校への行き帰り、夕ご飯を食べる行き帰り、 あるいは半日休暇をもらえた日のそぞろ歩き。 葉を落とした木々の風景がベルリン…

師走初日のイッセーさん

原宿クエストホールに 「イッセー尾形これからの生活2008 in 冬の新ネタ」 初日を観に行く。8本の新作を森田雄三演出で発表。 仕草のディテール。 台本ともアドリブとも分からぬセリフ。 観客との阿吽の呼吸。 いつもながら古典落語の味わいである。 上演前…

絹サヤの芽が出てきたよ

ここ二三日の暖かい気候が幸いしたのか、 もうダメかなと思いかけていた絹サヤの芽がひょっこり出てきました。 「野口のタネ」の固定種 (伝統的な自家採種のタネ。健康な野菜を栽培できる)です。 ネットでトンネルをこしらえて、 寒気に直接さらされないよ…

映像職人、市川準の目線

市川準さんのお別れの会がありました。 9月19日に急逝したCMディレクター/映画監督です。 900人が集まりました。 CMディレクターとしての準さんは いくつかの記憶に残る名作を残しました。 映画監督としての準さんは 着実に21本を監督し、 一定数の市川準フ…

黄葉する理由

イチョウの葉には緑色の色素クロロフィルと 黄色の色素カロチノイドが含まれています。 普段はクロロフィルの量がカロチノイドより遥かに多いため、 葉は緑色に見えています。 秋になって気温が下がると葉が弱り、 クロロフィルが分解されます。 その結果、…

秋の配色、人生の持ち時間

この配色ときたらどうですか。 時間を止めることはできないけれど、 秋が過ぎ去っていくのが僕は惜しい。 せめて一日一日、人生の持ち時間を大切に使いたい。 それがあとどのくらい残っているか、 誰にも分からないんだから。

晩秋のかけら

きょう、明日と会社のミーティングで 品川某所に同僚たちと缶詰です(夜は幸い家に帰れます)。 都会のど真ん中にも 晩秋のかけらが落ちていました。