冬枯れに、ベルリンを想う


近所の景色が冬枯れてきた。
ベルリンスクールに通っていた一年前の風景を思い出す。



ストイックな生活でひたすら勉強を続けたが
学校への行き帰り、夕ご飯を食べる行き帰り、
あるいは半日休暇をもらえた日のそぞろ歩き。
葉を落とした木々の風景がベルリンの街にいつもあった。



今朝は実に久しぶりにおとぼけくんが庭にやってきて
僕にご飯をせがんだ。
毛づや、耳のうしろのひっかきキズの状態を見るだに
まずまずの体調を維持しているようだ。



こう寒くなってくると
近所で暮らすフリーランスの猫たちは
暖をとるのにさぞや苦労するだろう。
せめてウチで腹いっぱい食べていってくれたまえ。


なに、暮れのボーナスがカットされたとは言え、
君らに食わすのに困るほどは貧乏しちゃいないぜ。
(と、ちょっと山口瞳先生風)