2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

茄子紺の夏

夕方、秘湯会の畑で茄子、胡瓜、ピーマン、トマトを収穫。 ツヤのある茄子をザックリ輪切りにして豚肉と炒め、 最後に食べるラー油を入れてちょいとピリ辛仕上げでできあがり。 夜の休日弁当のおかずの一品にしてみました。 十条の斉藤酒場にも「茄子みそ炒…

山椒は小粒で風刺する

まるで江戸の庶民がやるせない日々をうっちゃるために 戯作で遊んでいるような、そんな広告が目に飛び込んできた。 地下鉄の額面広告である。 もっと、こう、 イノベイティブにさ。 いや、グローバルな ソリューションが 必要でしょ。 ほんと、無駄な会議だ…

池井戸潤『下町ロケット』(2010)

池井戸潤『下町ロケット』を読む。 町工場・佃製作所の開発したバルブが 業界最大手・帝国重工の技術陣を出し抜き特許獲得。 そのバルブなしには国産ロケット打ち上げの成功確率を 上げることはできない。 技術者同士のプライドが激突し、 組織の論理が人を…

ポン・デ・ケイジョが恋しい人

ベルリンスクール級友、リオ・デ・ジャネイロのCláudiaは 番組コンテンツを買い付ける仕事をしていて世界中を旅している。 「そんなとき、なにが恋しいかって、 そりゃポン・デ・ケイジョよ」 と彼女は断固おっしゃる。その正体がこれである。 ポン・デ・ケイジ…

スイカと空海

秘湯会が10坪(2区画)使わせてもらっている区民農園で スイカを育てている人がいます。 ネットに入れて大事に育成中。 ちょっとうらやましいですね。 秘湯会はカボチャは育てたことがありますが、 スイカに挑戦したことはまだありません。 「空海と密教美術…

ジャズとシウマイ

このところ仕事で帰宅が遅くなりがちなので 夜食は簡単に作れて栄養のバランスがいいものを取りたい。 たっぷりレタスと崎陽軒のシウマイをまとめて蒸す。 レタスやキャベツの葉ものは蒸して食すと 生とはまったく違う味わいがある。 ゆでるのと違って栄養価…

夏休みの雲

空を見上げたら夏休みの雲でした。 そうだよね、こどもたちは先週から夏休みが 始まっているんだよね。 今年の夏は一度限り。 精いっぱい遊んできてくれよ。 こどもたちが元気に遊べる国が おじさんたちが自慢できる国なんだ。 おじさんはせいぜい自分の弁当…

我が家は180度リクライニング

旅から戻ってくると、 自分の家で寝るのはファーストクラス以上の待遇だなぁ、と気づく。 180度リクライニング。 これを導入している航空会社はまだ少ないが、 我が家ではとっくに導入している。 文庫本、マンガ、iPadなどを持参すれば 読書も音楽を聴くのも…

池井戸潤『果つる底なき』(1998/2001文庫版)

池井戸潤『果つる底なき』を読む。 著者は三菱銀行(当時)に7年間務めた経験を活かし、 銀行を舞台にしたミステリーを物にした。 果つる底なき (講談社文庫)作者: 池井戸潤出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/06/15メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 45…

止まり木のカレーライス

アジアへの旅を二つ終えて代休を一日取る。 「止まり木作戦」である。 ゴロゴロしているだけでは疲れが取れないので、 自分で作ったベスト・ウォーキング・コースに出かける。 幸いきのうきょうは秋のような涼しさである。 小一時間歩いてストレッチをすれば…

池井戸潤『空飛ぶタイヤ』(2006/2009文庫版)

本好き・読書好きならとっくにご存知だろうが、 「ブクログ」というコミュニティサイトがある。 僕もずいぶん前に偶然発見し以来愛用している。 自分の買った本を並べておけるバーチャル本棚が なかなか素晴らしいのだ。 「ブクログ」のランキング、レビュー…

旅の小道具

僕が旅をおもしろいと思うのは、 持っていける荷物の量に限りがあることだ。 小さなスーツケースとショルダーバッグにおさまる荷物となると はてなにを持っていくことにして、なにをあきらめようか、 毎回知恵を絞ることになる。 近頃はMacBook Air、iPad、i…

シンガポールの熱気を浴びて

数年ぶりにシンガポールにやってきて 経済の熱気とはこういうものなのか、と肌で実感する。 港にはコンテナが山積みになり、 工事している高層ビルディング屋上では二台のクレーン車が作業中。 夜は夜でまだ火曜日だというのに まるで週末のようなにぎわい。…

その人の小さな欠点を愛する

クアラルンプールに来るのは二度目である。 数年前の最初の訪問は友人Yさんがセミナーに招待してくれて実現した。 健在ならもちろんなにをさておいても会いに行くのだが、 二年前に人柄、才能を惜しまれながら 突然、永遠の旅に出てしまった。 彼女が最後に…

旅する国の通貨

空港から空港へと乗り継ぎ、 これから旅する国の通貨に両替していると まだまだ世界にはいろんなお金の単位があるんだなぁ、と感心する。 経済効率を考えると アジア圏もひとつの通貨に統一された方がいいんだろうけれど 実現にはまだまだ議論と時間が必要な…

「代休」の止まり木で

自分はワーカホリックとはほど遠いな、と思う。 このところ5週間ほど出張やら研修やらが続いて 通常の半分ほどしか休みが取れない。 なんだかバタバタ空を飛ぶ鳥が、 当てにしていた止まり木を見失ってジタバタしている感じである。 これではいかんね。 政府…

僕の伊東屋オリジナルノート

文房具ファンなら銀座伊東屋は見過ごせない。 この日(6月17日)もちょっと欲しいものがあったので立ち寄ったら 一階でオリジナルノートの制作販売という珍しい企画をやっていた。 店員のみなさんが 「こんなノートがあったら自分がうれしい」と企画して 数…

大竹文雄『競争と公平感』(2010)

大竹文雄『競争と公平感ー市場経済の本当のメリット』(2010)を読む。 タイトルがなかなかいいじゃない、というのが僕の第一印象。 題名の付け方が本の売れ行きを左右することがある。 (ま、ときには題名にだまされて購入してしまうこともある。) 腰巻のコ…

スターバックスでは足を投げ出して

先週は38℃を記録した上海も ここ数日、朝晩は風があり過ごしやすかった。 全家(ファミリーマート)で買う ローカルの天然水(500ml)は1.5元。 市内のあちこちで見かけるスターバックスで カフェ・ラ・テ(トール)を頼むと25元。 この価格の混在がいまの中…

あと数ヶ月で消える風景

僕が訪ねたオフィスの窓からの風景も おそらくはあと数ヶ月で消えてしまう。 目の前に建つビルディングが やがて視線をさえぎることが明らかだからだ。 中国の建築物はあっという間に建ってしまう。 手抜き工事はないのか。 地震の国からやってくると他人の…

足と目と胃袋で上海

仕事で上海に来ている。 7、8年ぶりだろうか。 その間ずいぶん変わったと言う人が多かったが、 僕の印象はさほどでもなかった。 変化するのが当然の都市として上海を認識しているからだろうか。 着いた初日は休日でさしせまった用事もなかった。 僕は足と目…

レッドムーン大収穫

秘湯会の畑はじゃがいも収穫で大忙し。 今年はレッドムーンという品種だ。 ちょうど小さなさつまいものように 皮が赤く実は黄色い。 すこし甘さがあって、なかなかおいしいいもである。 常連たちも珍しいそうに覗いていく。 風通しのよい自転車置き場で保存…

「青い夏」の女性がやってきた

この夏から我が家に ひまわりのような女性が下宿することになった。 平井美智子の作品「青い夏」の女性である。 涼しげな表情で気が強そうで、 でも見る角度によってはまだ少女のあどけなさを残している。 箱書きのひまわりは平井自らが描いてくれた。 陽光…

21世紀を生きる人たち

ひょんなことからある研修を手伝うことになった。 これまで僕が手がけてきた研修とはまったく異なって 声と身体を使う内容だ。 この日は新入社員8名が実験台となってくれ リハーサルを行った。 僕が通ったベルリンスクールの講義/ワークショップ "Leaders on…

この夏、空海が気になる

この夏、当たるんじゃないかと思う展覧会が、 「空海と密教美術展」。 まぁ、僕が見たいというのがそう思う一番の理由なんだけれど、 いま、日本人の多くはこうした美術を見たいように思う。 木の葉のように頼りなく時代の波に翻弄されているようでいて 歴史…

佐々木俊尚『キュレーションの時代』 (2011)

佐々木俊尚『キュレーションの時代 ー「つながり」の情報革命が始まる』(2011) を読む。 いまどきのテーマを安直に書き散らした 粗製濫造の新書群とは一線を画す内容である。 参考文献・コンテンツリストの充実ぶりを確かめるだけで 佐々木がどれほどの準備…

久しぶりに服を買った!

2008年9月のリーマンショック以降 衣料品にお金をかけることが少なくなったと実感する人は 結構多いのではないか。 我が家はそうだった。 (グラフはGarbagenews.comより引用) 大型小売店(百貨店+総合スーパー)の 衣料品販売動向のデータを調べてみる。 …

ネットワークからチェックアウト

週末に仕事をしたため本日は代休。 主に頭脳を使ってたくさんの情報を仕入れ、 その情報に基づきたくさん考えた後は、 情報から自分を遮断し身体を使うのがいい。 考えるのをいったんやめてみよう。 僕たちはオフラインのリアル世界にも オンラインのデジタ…

日本の60年代、フランスの80年代

6月あたまにアキレス腱を切断した副会長が しばらく前から娑婆に帰ってきている。 術後は幸い順調だ。 僕も三週間ほど週末のない生活を送っている。 久しぶりに家で一杯やることになった。 今宵は珍しい酒が二本ある。 右は、広告会社サン・アド創立40周年を…

ゾクゾクと悲鳴の三日間

学ぶ機会をつくることは、 組織にとって最良の投資のひとつになり得る。 未来を創り出す時間だからだ。 人が学び続けることはもっと大切で、 それは生涯続く、もっとも尊い人間の活動のひとつである と僕は思う。 きょうも後輩たちに交じって新しいことを学…