2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

有馬哲夫『児玉誉士夫 巨魁の昭和史』(2013)

有馬哲夫『児玉誉士夫 巨魁の昭和史』を読む。 アメリカの公文書を史料としてふんだんに使い、 これまでの類書とは異なるアプローチを取っている。 それなのに児玉の自伝『悪政・銃声・乱世』(1974) に比べると 読後感が物足らないのはなぜだろう。 児玉誉士…

居酒屋ももクロZ開店

待ちに待った花見である。 朝起きると気温が12℃である。 寒さのおかげで花は保っているが、 シートを広げて飲み食いするにはさすがちと寒い。 みんなで相談して近所のS公園に花見散歩に出かけ、 しかるのち我が家で小宴となった。 この気温だと燗酒が売れる…

アンクルトリスの二ヶ月

アンクルトリスというキャラクターがある。 近頃はCMでもリバイバルしているので 若いみなさんもきっとご存知だろう。 (ⓒ柳原良平) 僕が好きなのはウィスキーを飲み干していくと、 顔の部分に水平線が現れ、下から次第に赤くなっていく様子である。 この二…

花粉とミツバチKellogg篇

本日午後はアメリカの名門MBAスクール Kelloggのみなさんとクリエーティブ・セッション。 事例を見せながら ソーシャルメディア時代のコミュニーションを読み解く試み "Pollen and Bees (花粉とミツバチ)"です。 さすがに世界各国から集結したKelloggの精鋭…

チーフ・シェルパは目撃する

一年間研修を通じて併走してきた後輩たちの 最終プレゼンテーションと終了式。 僕はチーフ・シェルパとして 彼ら19名(1名は出張でやむなく欠席)の登頂の瞬間を目撃しに 現場にやってきました。 未来への可能性の伸びしろがあるって素晴らしいねぇ。 せっか…

行ってみようかな、「梅佳代展」

そう言えば、 美術展も写真展もしばらく行ってないなぁ。 いかん、いかん。 どうだろ、これ。 東京オペラシティの「梅佳代展」。

仲間たちがやってきた

昨日からバンコク、ムンバイ、香港の同僚、仲間たちが 東京にやってきました。 彼らと一緒に今週を乗り切れば、 ようやく仕事山脈の、次の景色が見えてきそうです。 なんとかこのまま倒れずにいきたいもんだぜ、 なぁ、ハエタロウよ。

花見ウォーキング

近所の花見を兼ねてウォーキングに出かける。 ウォーキングが習慣化してから、 そう言えば肩こりは減った気がする。 自前の足裏マッサージですもんね。 我が家が毎年花見に出かけるS公園は まさにこの週末が大ピーク。 人が出ていました。 僕たちは来週、 葉…

火星人が書いた地球の歴史

宮崎市定『中国史(上)』(1977)を再読する。 先生、70代中盤の作品である。 筆に少しも衰えを感じないどころか、 既知数の研究者でなく未知数の世代を読者に想定した 本書の気迫はどうだろう。 中国史 上 (岩波全書 295)作者: 宮崎市定出版社/メーカー: 岩…

三分咲きあり、七分咲きあり

日当たりなのか樹齢なのか、 場所によって三分咲きあり、七分咲きありの桜です。 メトロS駅の注意書き。 下段は「2020年オリンピック、かけこみ禁止」 と読めました。

半径数百メートルに棲息する日

2013年が始まって3ヶ月。 香港、ベイルート、ムザール(レバノン)、 イスタンブール、バンコク、パタヤと出張が続いた。 ですので、本日は自主的代休に決定! 昨夜の小宴の後片付けをし出張の荷物を整理し、 コインランドリーに出かけ白洋舎に洗濯物を持っ…

気づけば春分の日

午前4時に同僚たちとパタヤを出発。 4時間後に機上の人となる。 東京に着くとすっかり春がやってきていて 気づけばきょうは春分の日。 そうか、祝日だったのか。 なんか一日損をした気になるな。 ふきみそ。グリーンピースといんげん豆の煮もの。 牡蠣のオイ…

自慢と嫉妬のコントラスト

AdFest最終日。 各カテゴリー審査委員長のパネルディスカッション、 Jury President Crossfire。 AdFest名物のひとつだ。 今年はマニラのDavid Guererroがモデレーター。 審査のプロセスや思いなどが 各審査委員長のコメント、事例で直接伝わる貴重なセッシ…

The Spirit Lives in the Place

ようやく終わりました。 イスタンブールで審査した大陸間国際広告賞The CUPの プレゼンテーション、"The Sprit Lives in the Place" です。 この一週間、準備を重ねてきました。 (撮影: Karen Chan) 朝一番のセッションだったにも関わらず大勢の人が来てく…

AdFest2013が始まった

AdFestが始まった。 2013年のテーマは"Connect the Dots(点と点をつなげ)"。 Steve Jobsのスタンフォード大学でのスピーチに インスピレーションを受けた言葉である。 AdFestでは参加者が一カ所に集まり食事も一緒にする。 ホスピタリティがしっかりしてい…

人間は勘違いし失敗する動物だ

バンコクからパタヤに移動する。 中途で道路工事をやっている区間があり渋滞している。 いつもより30分ほど余計に時間がかかり、 2時間半でアドフェスト会場に到着。 荷物を部屋に置き、スピーチのための機材チェックやら スタッフとの打ち合わせに入る。 ア…

ふかひれスープと古式マッサージ

19時少し前に本日のミーティングがすべて終わる。 夕方までは雷が光り、雨が降り続いた。 バンコクでは久しぶりの雨だった。 スカイトレインに乗ってSiam駅で降りる。 ふかひれスープの店Sがある。 この店のスープは身体を芯から温めてくれる。 疲れを癒して…

初めて英語でスピーチした街

バンコクに来ている。 トランジットでなくこの街に初めて滞在したのは 1999年だったろうか。 日本を含むアジア各国から集まったみなさんの前で 初めて英語でスピーチする機会だった。 事前にずいぶん練習したけれど それでも本番前は緊張したものだ。 いまで…

身辺がざわついている

4月からの組織改編に備えて 身辺がざわついている。 退社する人あり、出向する人あり、異動する人あり。 昇格人事がある。 かつて一緒に仕事をした人、 いま仕事をしている人にはお祝いメールを送る。 たいがいあっという間に返事が返ってくるのは お祝いご…

精霊はその土地に宿る。Genius Loci

先週イスタンブールで行われた 大陸間国際広告賞The CUPでなにをどう見てきたか。 僕を代表として派遣してくれた地域国際広告祭AdFestのために 45分のプレゼンテーションを準備している。 カンヌとは異なるThe CUPのコンセプト、 「精霊はその土地に宿る (Ge…

代休リハビリテーション

出張が続くと土曜も日曜もない。 一日代休をいただきリハビリテーション。 ハエタロウとトリの世話をして洗濯に出かける。 駅前商店街のH牛肉店でコロッケ、カレーコロッケ、 マカロニスパゲティを買ってきてキャベツを刻んで昼食。 特に根が働き者でもない…

宮崎市定『古代大和朝廷』(1988/1995ちくま学芸文庫)

宮崎市定『古代大和朝廷』を読む。 いまとなっては叶わぬ夢だが、 宮崎の日本史通史を読みたかったと思う。 アカデミズムの世界は 昔も今もつまらぬ壁や慣例があるようだ。 宮崎の知は歴史を読み解くためには アジア史、中国史、日本史、壁を越えて自由自在…

スパイスバザールを歩きまわる

帰り支度のパッキングを九割方終えて、 必要なメールを書き終えて、 ホテルを出発するまでまだ2時間半ある。 外の空気を吸いに出て少し歩こう。 トラムに乗って四つ目の駅 Eminonu、 Gaiata橋のたもとで降りる。 スパイスバザールがある一角だ。 土曜日。 人…

世界の肯定的な面を強化する力

Creative Summitと呼ばれる一日が始まる。 The CUP審査委員長 Amir Kassaei、 ベルリンスクール学長 Michael Conrad、 スロベニア前大統領 Dr. Danilo Türkに続いて僕が話す。 Daniloはトルコ対スロベニアのバスケットボール試合会場で、 トルコ大統領に直談…

7つの丘と300の坂を持つ街

イスタンブールは7つの丘を持ち、300の坂を持つ。 僕が歩く分には変化があって楽しいが、 お年寄りにはさぞかし厳しい環境なのだろう。 審査予備日が空いたので、地元のオフィスに顔を出す。 20人ほどの小さな会社で日本人はひとりもいない。 CDのErselとは…

危機を乗り切って信頼が生まれる

審査二日目。 ルールが整備されていないことが理由で混乱がひどくなり、 一度だけAmirが本気で切れた瞬間があった。 たとえ審査委員長でもその場で突然のルール変更はできず、 どうにも裁ききれない事柄だったからだ。 一方、非難を受けた事務局長Metaも 言…

景色を見渡す地図を作る

審査は朝9時に始まる。 終了時間は予定表には書いてあるが、 プロセスでなにが起こるか分からないのでそのとき次第だ。 今回のThe CUP12人の審査員を国籍で整理すると、 イラン、ドイツ、ロシア、アルゼンチン、イギリス、トルコ、 ポーランド、日本、オース…

ボスフォラス海峡の野良猫

時差を調整するために 一日早く現地に乗り込んでいる。 晩のウェルカムディナーまでは自分の時間だ。 街を歩き、トラムに乗り、 ボスフォラス海峡を越えてグランバザールを覗く。 どこもかしこも人いきれで、 うっかり土地の神さまとすれ違っても気づきそう…

イスタンブールにやってきた

イスタンブールに来ている。 ちょうど一ヶ月前にレバノンを往復する際、 トルコ航空、イスタンブールのラウンジのサービスの質に驚いた。 今度はトランジットでなく一週間ほど滞在する。 大陸間国際広告賞The CUPの審査、スピーチを頼まれやってきたのだ。 …

一足早く、春の小宴

僕の出張前に同居人、秘湯会副会長が 「会長壮行・春の小宴」を催してくれることになった。 朝のうちにハエタロウをO動物病院に連れて行き点滴を打ってもらう。 体重が50g増えて、4.95kg。 ハエタロウは歯肉炎がひどくなるとご飯が食べられなくなるので あっ…