2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

1円と30円の古本

立川談志に関する資料を買おうと アマゾンマーケットプレイスを探した。 見つけた文庫の価格がなんと1円。 もちろん、送料とアマゾンの手数料の合計340円は僕の負担だが、 それにしても1円で売ってどうして商売になるんだろう。 届いた文庫は腰巻きもしっか…

ホームレスたちのベッドメイキング

仲間の送別会が終わって帰り道、 新宿駅にはホームレスの人たちが増えているようだった。 きょうは朝からみぞれまじりの一日。 この冬一番の冷え込みだったと聞く。 寒風を逃れてできる限りいいポジションを取りたいと、 段ボールなど使って、思い思いのベッ…

盟友Fがしたためた幻の弔辞

先月末、ニューヨークで客死した盟友Fの死を いまだに受け入れきれない僕たちは、 Fと一緒に最後にご飯を食べた築地のD亭に集まった。 ニューヨークでFの死を看取ったTが 東京にやってくるタイミングに合わせたのだ。 僕たちはFのことをF亭、F亭と呼んでいた…

雨の夜の、ある送別会

出向元の総務課で 以前お世話になったOさんの送別会が汐留で開かれる。 Oさんはもちろんだが、 普段なかなか会えない人にも会えるかなぁと思って 出かけていった。 参加した人、当日参加できなかった人たちから Oさんへ感謝のメッセージが寄せられたが、 そ…

守るも攻めるも、100円

以前ファミリーマートだった店が ローソンの100円ショップに変わりました。 野菜、果物、肉、総菜をはじめ食品類を100円で売るコンビニです。 生鮮食品に焦点を絞って先行していたチェーンがありますが、 いよいよ大手も進出。100円競争も激化していくのでし…

赤めだかと前座春秋

立川談春『赤めだか』を読む。 08年講談社エッセイ賞、 『本の雑誌』08年上半期ベスト1などを 軒並み受賞した話題作である。既に10万部を突破した。 赤めだか作者: 立川談春出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2008/04/11メディア: ハードカバー購入: 30人 クリ…

歴史とは何か

混迷の時代には古典が光を指して 行先を暗示してくれることもあるだろう。 E.H.カー著、清水幾太郎訳『歴史とは何か』を読む。 1962年に岩波新書として出版され、現在まで75刷を数える。 歴史とは何か (岩波新書)作者: E.H.カー,E.H. Carr,清水幾太郎出版社/…

イッセーさんのバースデイ公演

原宿クエストホールへ 今年初めてのイッセー尾形さんの公演に出かける。 今回はイッセーさんの誕生日を記念したシリーズ。 例によって演目に僕なりのタイトルをつけて記録しておく。 (秘湯会の畑。ブロッコリーの花) 1. 決起集会の男 2. ピザ配達の男 3. …

風呂上がりに、クリントン

ようやく金曜日。今週もたっぷり働きました。 景気が悪くなってもヒマになることもなく、 かえってドタバタするのはなぜなんでしょうね。 ふらり途中下車して 東京銭湯お遍路16湯目、「湯の楽代田橋」。 こぢんまりしたスペースだが、 肩こりに効くジェット…

ORYOから龍馬へハシゴ

週の半ばを越えるとようやく仕事を終えて 寄り道でもするかという気分になれる。 立ちのみ「龍馬」の姉妹店、 「龍ORYO」にまずは寄って黒生ギネスを注文。 こちらはちょっと小じゃれたスタンディング・バー。 この店のおつまみは柿の種と南京豆のみ。 ただ…

アールグレイな夜を「モカジャバ」で

我が家のコーヒー、紅茶のご用達の店、「モカジャバ」。 「やなか珈琲」の生豆焙煎は魅力だが、 100gあたり550円以上して しかも焙煎後はさらに10%から20%ほどグラム数が減る。 「モカジャバ」のハウスブレンドなら、 挽きたてで品質も納得がいって100g240円…

跳躍の前の静止

力を蓄えて蓄えて、 やがてその力が扉を開く。 開花の日がやってくる。

『蟹工船』より、『ポトスライムの舟』

第140回芥川賞受賞作、 津村記久子『ポトスライムの舟』を読む。 月給手取り138,000円の契約社員ナガセが 自分のほぼ年収に匹敵する163万円を貯め、 世界一周の船旅に出ることを夢見る物語だ。 と言っても、この小説には 夢見るような甘い箇所は少しもなく、…

「晩春」の嫉妬と孤独

小津安二郎「晩春」を観る。僕にとっての小津特集4作目。 能楽堂でのシーンが僕は一番気に入った。 父と能を鑑賞に来た娘。 父が目くばせであいさつした先には 父に後妻の話があった夫人の姿が見える。 父をこよなく愛する娘の顔が 能の謡とともに夜叉の顔に…

花粉とメディア芸術の土曜日

よく晴れて花粉が飛びかった土曜日、 六本木の新国立美術館に 第12回文化庁メディア芸術祭に出かけてきた。 昨年の第11回、仕事の相棒が広告業界からは唯一の優秀賞を クルマのクライアントのショートフィルムで受賞した。 それがきっかけで入賞作品展に行っ…

龍馬とくれば、おりょう

金曜日、仕事を21時までかかって一区切りつけ、 週末の立ち呑み「龍馬」へ。 休日前だから当然混んでいる。 店長はじめ4名のスタッフが今夜もてんてこ舞いの様子で 次から次へと客の注文をさばいている。 人がぎっしり詰まっていて あたりの会話が飛び込んで…

セカクリ最終講義/梅田望夫入門

僕が会社で新人4名、中堅5名と一緒に続けてきた勉強会 「世界クリエーティブ塾」、 通称セカクリ08-09クラスの最終回。 最後はいつも塾長の僕が最終講義を担当する。 本日の講義の概要は以下の通り。 この三年間、梅田望夫さんの著作、ブログ、 ブックマーク…

天然真鯛と九頭龍

清水の魚屋・魚としから同居人に連絡があり、 先日の請求分がまだ入金していないと言う。 いけないっ、先週も仕事やらなんやらでドタバタしていて すっかり送金した気になっていた。 魚とし続けて曰く、「天然の真鯛が入荷してるよ」。 同居人がすかさず注文…

バーチャル本棚の1,100万冊

もう知っている人はとっくに知っているんだろうけれど、 バーチャル本棚を作れる「ブクログ」、なかなか楽しいですね。 仲間たちと書いた『最新CMプランナー入門』に関するコメントを 検索して読んでいるときに何度か見かけました。 最新 CMプランナー入門作…

14分33秒のフォース

2008年11月4日、シカゴでの バラク・オバマの勝利演説と同じくらい記憶に残るスピーチがある。 アップルのスティーブ・ジョブズが2005年、 スタンフォード大学卒業式で行った14分33秒のスピーチである。 スクリプトや映像が人から人へ世界中に広がり、 YouTu…

寺田ヒロオとJ.D.サリンジャー

市川準監督『トキワ荘の青春』を観る。 DVDにはまだなっていないが YouTubeで13本に分割されていて観ることができる。 地味だが滋味のある映画だった。 それは主人公である寺田ヒロオの人柄のようだった。 wikipedia:寺田ヒロオ 僕はマンガ家になりたいと思…

市川準監督のこと

2月4日に市川準監督の情報を扱うブログ、 「市川準監督のこと」が立ち上がりました。 事務所のKさんが 監督のことをみなさんに伝えたい一心で 誰の手も借りず作ったものです。 ウェブリテラシーがさほどなくとも(失礼!) こうした情報発信ができるようにな…

ラーメン屋「虎之助」開店

会社の近所にまたまたラーメン屋が開店。 名を「虎之助」と言う。 ちょいと太めの麺を使った、 割にオーソドックスな支那そば。700円。 しゅうまい3ヶ、200円。 どの店もそれなりに客が入っているが、 西新橋一丁目、食べ物屋にとって本当に激戦である。

寄り道一時間

溜まりに溜まっていた仕事を片付けて会社を出る。 立ち呑み「龍馬」に出かけたらあいにく満席。 それならと、以前から気になっていた 新橋駅ガード下の串揚げ屋に寄ってみる。 運良くテーブル(もちろん立ち呑み)が空いていたが なかなか人気の店で、次から…

言葉と現実

大激変、陥落、壊滅。 扇情的な見出しが経済誌に踊る。 よせばいいのについ手を出したくなるから 編集者の勝ちである。 太平洋戦争末期にもしマスコミが機能していたとしたら、 やはり、こんなふうに書き立てただろうか。 年明けの出社三日目。 会社の仲間た…

佐渡の米と干し柿

25年くらい前にラジオCMのシナリオハンティングに チームで佐渡島に出かけたことがあった。 仕事が終わり、さて晩飯に繰り出そうかと部屋に戻ると、 夜食用におむすびが置いてある。 なんの気はなしに食べると、これがうまい。 三ヶくらいあったと思うが全部…

『ウェブ進化論』再読

世界クリエーティブ塾08-09クラスの最終講義準備のために 梅田望夫さんの『ウェブ進化論』を再読した。 ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/02/07メディア: 新書購入: 61人 クリッ…

百年に一度の、お茶漬の味

小津安二郎を観始めて三本目。 今週は『お茶漬の味』を借りてきた。 まず、題名がなんともいい。 お茶漬の味 [DVD] COS-023出版社/メーカー: Cosmo Contents発売日: 2007/08/20メディア: DVD購入: 3人 クリック: 79回この商品を含むブログ (21件) を見る 良…