2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

時刻表通りに動く、韓国の若者たち

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年10月31日朝刊 池上彰が歩く韓国 to平昌(第5回) 生きづらい 悩む韓国の若者 (前略)そんな韓国で、 いま個性的な書店が増加中だという。 今年6月に日本で出版された書籍 「本の未来を探す旅 ソウル」を手掛…

秋が深まる、この時期が好きだ

秋が深まってゆくこの時期が 一年の中でも一番好きだ。 11月が生まれ月のせいもあるのかな、と思う。 母の胎内から世界に出てきたときの記憶か。 まさかね。 でも、あるかもね。 食後は戸外で少し本を読む。 短時間のことだが睡りに落ちるときもある。 台風…

佐藤優『紳士協定—私のイギリス物語』(新潮社、2012/2014文庫)

本人の分類によれば、 当事者手記という形態の「告白」であり、 「アナトミー(分析)」の要素もある作品である。 一方、文庫解説者・鴻巣友季子(翻訳家)は 本作にディケンズの小説の手触りを感じたと書いている。 佐藤優『紳士協定—私のイギリス物語』を…

ヨゼフ・ルクル・フロマートカ『人間への途上にある福音』(2014)

どうもキリスト教は肌になじまず、 神学の本を読んでもなかなかピンとこない。 同志社大学・佐藤優通年講座「神学的思考とは何か?」教科書 ヨゼフ・ルクル・フロマートカ 『人間への途上にある福音—キリスト教信仰論』 (平野清美訳/佐藤優監訳)(新教出版…

コピー十日会が殿堂に入った夜

1958年から62年までの4年間、 93人の会員を擁した「コピー十日会」が日本に存在した。 62年の東京コピーライターズクラブ(TCC)設立、 翌63年「コピー年鑑」創刊の二つを遺産として 十日会は歴史の彼方に消え去った。 そのコピー十日会を 日本におけるコピ…

藤井箕吉句集『風のほとりに』(風力舎、2017)

十数年来の友人、藤井箕吉さん(俳号)さんから 初めての句集『風のほとりに』が届いた。 ほとりは辺、畔と書き 「川や池などの水際。きわ。ふち」の意味で 普通は「川のほとり」などと水に関連して使われる。 その言葉を「風」と組み合わせた着眼の新鮮さに…

静かで質素な生活は、多くの喜びをもたらす

きょうのスクラップブックから。 讀賣新聞2017年10月25日夕刊 「幸せの理論」1億7700万円落札 【エルサレム=金子靖志】 相対性理論で知られる物理学者アルバート・アインシュタイン (1879〜1955)が1922年11月に講演のため来日し、 東京の帝国ホテルに滞在…

流刑地の女王のようだ(仏紙フィガロ)

きょうのスクラップブックから。 讀賣新聞2017年10月24日 小池氏は「流刑地の女王」(仏紙フィガロ) 衆院選が投開票された22日、 希望の党の小池代表が 都知事公務で訪れたパリで敗北を認めたことについて、 23日付の仏紙フィガロは 「流刑地の女王のようだ…

猫と暮らすと心配の種も増える

どうも胡留さんの食欲がないので 我が家の主治医O先生の予約を取って診察してもらった。 血液検査では腎臓の数値が少々気になったが、 注射、投薬はなしで観察することになった。 このところ大王が食欲モリモリで 食べてはいけないもの、 スルメの皮、カリカ…

『佐藤優の集中講義 民族問題』(文春新書、2017)

出てほしかったような、ほしくなかったような そんな気持ちで手にした一冊。 『佐藤優の集中講義 民族問題』(文春新書、2017)を読む。 佐藤さんが2015年5月から16年2月まで 同志社大学東京サテライトキャンパスで講義したエッセンスが ぎっしり詰まった新…

みず色のしょっぱい涙

スクラップブックから。 讀賣新聞2017年10月20日朝刊 僕が楽しみにしている「こどもの詩」の一篇。 だきしめられる心 高橋 華 お母さんが 優しくだきしめてくれた 心が温かくなったと思ったら みず色のしょっぱい涙が 幸せそうに あふれていた (茨城県東海…

ごはんを炊けば、なんとかなる(土井善晴)

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年10月20日朝刊 象印マホービン南部鉄器極め羽釜広告コピー。 ごはんを炊けば、 なんとかなる。 どんなときでも ご飯を炊いてください。 ごはんを炊けばなんとかなります。 (中略) ハムレットが主役のシェイク…

今夜はカナギ(イカナゴ)の刺し身にしましょう

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年10月19日朝刊 塾経営・板坂敏子さん(熊本県 84)の投稿 (前略) 夫も「新聞大好き」人間で、 わが家は全国紙、地元紙、経済紙の3紙を購読しています。 私どものような老人2人の生活にはこたえる金額です。 …

疑惑報道のジャーナリスト、マルタで爆死

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年10月18日朝刊 「パナマ文書報道の記者死亡」 地中海の島国マルタで16日、 タックスヘイブン(租税回避地)をめぐる「パナマ文書」をもとに 政府の疑惑を告発した女性ジャーナリスト、 ダフネ・カルアナガリチ…

リハビリ四連休完了

本日でリハビリ四連休完了。 僕の場合、まぁ、どこに出掛けるというのでもないのです。 掃除して洗濯して猫のお世話をして、 あとは本を読んでDVDを見てコミックスを読んで。 会社のメールは遮断します。 (…と言うほどのことでもないですが) 写真は昨日の…

池内紀『すごいトシヨリBOOK』(毎日新聞出版、2017)

僕が著者に興味を持つようになったのは ドイツ語学者・関口存男の仕事を ウィトゲンシュタインの業績と比較した著書を読んでからだ。 今度の新刊はすでに3刷と好調の様子。 池内紀(おさむ)『すごいトシヨリBOOK— トシをとると楽しみがふえる』(毎日新聞出…

偶然に出会えた人情に絆(ほだ)されたい

きょうのスクラップブックから。 毎日新聞2017年10月15日朝刊(日曜版) 「今週の本棚」—オオゼキタク「昨日読んだ文庫」 発想のきっかけとなる言葉は旅先に落ちている、 とか何とか言い訳を見つけては 窮屈な部屋を抜けだし、ひとり鉄道旅に出かける。 (中…

菊姫ひやおろしとグレンリベット

タフな一週間を乗り切ったら、 週末に代休・年休を加えて 四日間の豪華リハビリ休暇を取ろうと前から決めていた。 人参を目の前にぶら下げてから走るタイプである。 築地小料理屋Eの女将から 同居人が送った酢橘の御礼にと 菊姫ひやおろしが届いた。 春に一…

失点があっても、しゃあないね

若いエネルギーというのは 自分は失った素晴らしいものだと思うと同時に 適切な制御がなければ方向を見失いがちになるものだとも思う。 20代を中心とした22人の多国籍の若者たちとの 三日間のワークショップを終えた感想だ。 予期していなかったトラブルがい…

福島ごと、引っ越したい(福島の小学生)

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年10月14日朝刊 折々のことば(鷲田清一選)901 福島ごと、引っ越したい。 福島の小学生 福島の小学生の一人がその中(=報道番組)で、 屈託もなくこう言った。 でも屈託がないわけはない。 そんなの無理だと判…

Enjoy the Pressure(プレッシャーを楽しんでください)

二日間のネットワーク作品選考会の後、 若者たちのためのワークショップを開いている。 3年目6回目。 今回を含めてこれまで114名が参加している。 参加者の国・地域は東京、大阪、香港、台北、デリー、ムンバイ、 グルガオン、メルボルン、オークランド、ト…

責任が自分を遠くに連れて行く(場合もある)

昨日から社の海外ネットワークで働く同僚8名、 香港の社外パートナー1名を東京に招いて実施する クリエーティブ作品選考会がスタートした。 年二回実施していて、今回も5ヶ月前から準備を重ね、 幾多の条件変更の困難にもチームで柔軟に対応して実現の運びと…

売れるか、新築戸建、6,990万円

夏前から続いていた 我が家の裏の建築工事が終わった。 (土曜日も作業するから人間にも猫にもうるさかった!) さっそく販売に出されている。 新築戸建で6,990万円。 この値段でいったいどなたが購入するのか、 お向かいYさんと同居人の女性首脳会談でも 「…

宇野弘蔵『資本論五十年(上)』(法政大学出版局、1970)

理論を説く人の人柄に触れることで 理論への興味が深まることがあるんだなぁ、と思う。 宇野弘蔵『資本論五十年(上)』(法政大学出版局、1970)を読む。 弟子たちによる聞き書きの自伝である。 資本論五十年〈上〉 (1970年)作者: 宇野弘蔵出版社/メーカー:…

宇野弘蔵『経済原論』(岩波文庫、2016)(再読)

粘り強く問題を考える持続力を持つ人だけが、 全体と細部を見通す展望を持てるのかと思う。 宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書1964、同文庫2016)を再読する。 宇野が書いた「序」の意味がようやく身に沁みてきた。 経済原論 (岩波文庫)作者: 宇野弘蔵出版社/…

石川林四郎編『コンサイス英和/和英辞典』(三省堂、1947/1950)

渡部昇一が『知的生活の準備』で 「日本で一番英語ができた人」と紹介したのが石川林四郎。 名前を記憶していたら神保町古書店Oオンラインショップで 石川が編んだ「三省堂コンサイス辞典」が出てきた。 (左朱色が英和、右深緑色が和英。いずれも当時の最新…

小さな幸福感を堪能しています(堰塚みや子)

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年10月5日朝刊「ひととき」 群馬県高崎市・堰塚みや子さん(主婦、72歳)の投稿 「小さな秋の幸せ」 秋晴れの日は、 台所の掃き出し口から玄関に至るまで、 家中を網戸にして新鮮な空気を通しています。 いま、…

きょうは十五夜(満月)です

一日の勤めを終えて最寄りの駅に着き ふと見上げると月が綺麗だ。 僕のiPhone4ではとてもとらえきれないが、 記録と記憶のために撮っておこう。 辺りの人はスマホ、携帯をいじるのに忙しい。 みなさん、小さな画面に中毒しすぎると 人生の大切なものを見落と…

『資本論』第2ラウンド、岡崎次郎訳で

『資本論』第2ラウンドは国民文庫(岡崎次郎訳)に挑戦。 高畠素之訳で全5巻通読した後で読みやすく感じる。 「岩波英和辞典」を編んだ田中菊雄先生の 「全体は部分の最良の註である」の言葉通り、 なにはともあれ通読してから二度目に入ると風景が開けてく…

サメが 悩めば ヒラメが 悔やむ(プレヴェール)

本日年休。 ゴロゴロしすぎないように注意して、 普段通り、洗濯(我が家はコインランドリー)、 買い物、掃除に勤しむ。 すきま時間に駅そばK図書館へ。 ここは月曜日も17時まで開いている。 スクラップブックから。 毎日新聞2017年9月24日「今週の本棚」 …