疑惑報道のジャーナリスト、マルタで爆死


きょうのスクラップブックから。
朝日新聞2017年10月18日朝刊
パナマ文書報道の記者死亡」



   地中海の島国マルタで16日、
   タックスヘイブン租税回避地)をめぐる「パナマ文書」をもとに
   政府の疑惑を告発した女性ジャーナリスト、
   ダフネ・カルアナガリチア氏(53)の車が爆破され、
   同氏は即死した。
   (中略)


   カルアナガリチア氏の車は自宅を出た直後に爆発。
   当局は車に爆弾が仕掛けられていたとみている。
   カルアナガリチア氏はパナマ文書をもとに、
   同国のムスカット首相の妻や閣僚らがパナマに会社を置いて
   アゼルバイジャン大統領の家族から
   大金を得ていたとの疑惑を報道。


   首相は疑惑を否定。
   野党の追及をかわすため、
   今年6月に前倒し総選挙に踏み切っていた。
   (中略)


   9月初めにはブログ
   「命を脅かされている」と記していた。
                (奥山俊宏、ウィーン=喜田尚)



同記事によれば、
氏はパナマ文書報道を主導した非営利の調査報道機関
「国際調査報道ジャーナリスト連合」(ICIJ)と関わりが深かった。
氏の息子、マシュー・カルアナガリチア氏は、
ビッグデータ処理の専門家として
2013年からICIJのために働いている。