2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

坪内祐三『ストリートワイズ』(1997/2009文庫版)

ストリートワイズ (講談社文庫)作者: 坪内祐三出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/04/15メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 10回この商品を含むブログ (13件) を見る 坪内祐三『ストリートワイズ』を読む。 坪内のストリートワイズの定義はこうである。 し…

夢遊病者のトライアスロン

旅が重なると身体がどこの土地の時間に対応したらいいのか 迷ってしまうものらしい。 夜中、おかしな時間に目が覚めるとなかなか眠れない。 そんなときは経験上抵抗しても仕方ないので 本を読んだり、ノートのメモを整理して過ごす。 今回のジャカルタでは …

旅の身体にやさしい道具

海外の旅は身軽に限る。 あれもこれもと欲張ってスーツケースに詰め込むのは避けたい。 多少不足のものがあっても現地調達したり、 いっそ我慢してしまう方が確実に荷物を減らすことができる。 とは言え移動が続き肉体に負担をかけているのは事実だ。 かさば…

乱気流と大渋滞

乱気流できょうの飛行機はかなり揺れた。 ガルーダ航空に初めて乗って、ジャカルタに来ている。 この一年、仕事で三度目の訪問だ。 空港からホテルまでは相変わらずの大渋滞。 いつたどり着くとも知れない。

メニューは物語る(カンヌ篇)

焼き海苔、取っていい?

久々に我が家に戻って一杯やっております。 小生の相手をしてくれるのは Tora's Barナンバーワンのこの方ですな。 ハエタロウと申します。女子でございます。 今宵の小生の仕上げは キハダマグロの漬け丼に焼き海苔をパラリ。 床に落ちた一片をこの方が気に…

梅田望夫『ウェブ進化論』(2006)(四読)

世の中には情報を得るための本と 自分の考えの骨格を作るための本がある。 この本は僕にとって後者に属する。 カンヌ・クリエティビティ・フェスティバルに通うかたわら、 梅田望夫『ウェブ進化論ー本当の大変化はこれから始まる』を読む。 2006年出版の本書…

カンヌの勝利と敗北の後で

カンヌ・クリエティビティ・フェスティバル終幕。 この一年の勝者とその数十倍の数の敗者が決まった。 敗北の後の一年はことさら長い。 勝利に酔うのも、敗北にうちひしがれるのも今宵限り。 一度二度三度、作品そのものに孤独で向き合い 研究し尽くす時間が…

予期せぬ出会いに会話が弾む

敬愛するクリエーティブの先輩Mさんに声をかけていただき ランチをともにする。 間に入ってくれた友人Kさんと三人だ。 Kさんが「ここのパスタはうまいんですよ」 と絶賛するイタリアンレストランに入る。 カンヌでアルデンテが食べられる店は数少ない。 いま…

へそ曲がりがカンヌをうろつく

今年のカンヌの目玉である ビル・クリントンのセッションはパス。 みなさんに大人気であればあるほど、 僕のへそ曲がりの性が顔を出す。 なんだっていまさらクリントン(しかも旦那)の話を カンヌで聴かなきゃいけないんだい? まぁ僕が何を言っても、会場…

カンヌの混沌と世代交代

第59回カンヌ・クリエティビティ・フェスティバルも いよいよ後半戦。 この数年カンヌはセミナー重視にだいぶんシフトしてきた。 参加者は少しでも新しい知見を持って帰ろうとするのか、 今年はどのセミナーもほとんど満員札止め。 確かに以前のように作品だ…

その声がドビッシーホールを充たした

朝から夕方まで7本のセミナーを聴く。 TED@カンヌでギター片手に二曲披露した エチオピアの若い女性、Meklit Haderoの唄声が一番素晴らしかった。 700人から800人は入るドビッシーホールが 彼女ひとりの声の響きで充たされた。 TEDはTechnology, Entertainme…

半ば尊敬、半ば嫉妬の授賞式

午前中、セミナーを二つ覗く。 JWTはこどもの天才3人をゲストに呼ぶ。 ゲーム開発、段ボールアート。 ふたりの少年の活動が興味深い。 ランチは同僚YさんとLa Farigouleに行く。 このレストランは16€のランチがとても充実している。 特に前菜が質量ともに素…

カンヌの市場で一息入れる

カンヌ会場に通うかたわら、 市内にふたつある市場のひとつ、Marché Forvilleを覗く。 野菜、果物、キノコ、魚貝、ハム、チーズ、生花。 人がその土地で暮らすことがどういうことか、 市場は食材や商いを通じて僕に教えてくれる。 笑顔が素敵な年配女性の店…

カンヌに来ている

昨年に続いてカンヌにやってきた。 カンヌは名称から「Advertising=広告」を捨てたから、 カンヌ国際クリエティビティ祭。 ちょっと語呂が悪いですね(苦笑)。 カンヌサイトから自分でGホテルを予約。 一泊170€。朝食8€。 華美なところはひとつもないが、 …

人の気を そぞろ集めて 人気者

Nテレビの前に行列ができている。 野次馬精神で覗くとスターたちが仮設舞台であいさつしている。 通路の壁に張られた巨大ポスターではご覧のとおりの光景。 なんだかんだ言って人気者は強いなぁ、と実感しますね。

猫と安らぐ日々

親バカと笑われるでしょうが、 可愛すぎる、ハエタロウ。

出し殻に効くTora's Bar

先月末から5本のクリエーティブ・セッションを企画実施し、 昨日で一区切り。 なんだか身体が出し殻みたいになったので 我が家のTora's Barで一息。 この頃お晩菜は、 帰り道にS駅O百貨店地下で買う。 19時を回ったあたりから閉店セールが始まり実に愉しい。…

「遠藤」が消えて「福田屋」に寄る

午前中所用があって広尾に寄る。 予想より早く用事が済み、 きょうこそ「遠藤」と意気込んでいたら ソフトバンクショップに変貌していた。 広尾商店街にあった大衆食堂「遠藤」が消えていた。 こんな日がいつかは来るだろうと予測しながらも消沈。 魚屋が経…

「銀座百点」編集部編『私の銀座』(2012)

「銀座百点」編集部編『私の銀座』を読む。 タウン誌の草分け「銀座百点」は 以前銀ブラの折りにときおり目にすることがあった。 広告だらけのそこらのタウン誌と異なり 品格と内容の充実はひと味もふた味も違った。 つまり手にすれば読むものがちゃんとある…

鎌倉スケッチ6月

人間が創らないものを見る

6月の鎌倉はアジサイ寺(名月院、成就院)が名高い。 僕は研修所やその近辺に咲くアジサイを愛でる。 昼休みは使い切った頭のクールダウンとエクササイズを兼ねて そこいらを30分ほど散歩する。 朝から雨が降るので研修所のビニール傘を借りてゆく。 学んだ…

その「生きもの」を創造するか殺すか

鎌倉で月一回二泊三日の合宿が始まった。 現場にちりぢりになっていたメンバーがこの朝再集合してくる。 ひとりひとりの個としての成長はもちろん、 グループとしてのダイナミズム、うねりを一年かけてどう創れるか。 それはまるで生きもののように上がった…

鎌倉でハムを買って帰ろう

毎月一回通っている研修とは別の研修に ゲスト講師で呼ばれた。 鎌倉に出かける。 朝6時半に家を出るから例によって少々眠たいが、 この時間でも通勤通学の人たちがたくさんいる。 みんな毎日頑張っているんだなぁ、と思う。 午前中で僕のお役目はおしまい。…

老眼鏡のクマが届いた

東京コピーライターズクラブ (TCC) で新人賞をいただき 入会を許されて30年。 30th会員の表彰を受けることになった。 本来なら司会進行のコピーライター谷山さんから いただけるはずだったトロフィーである。 僕はあいにく仕事の都合で式に間に合わなかった…

風刺リテラシーが下がったか

業界の大先輩ではあるが 友人としてもつきあっていただいているS氏から電話があった。 「久しぶりにメシでも食おうよ」というお誘いだった。 同居人と麻布十番まで出かけた。 S氏ご夫妻の住むマンションのそばにある うどん屋さんで一献傾けた。 S氏はコマー…

イノベーションとカイゼン

だいぶん気温の高い日が続くようになりました。 近頃気に入っているのが「柑橘ジャスミン」。 ジャスミンにオレンジ、レモンの甘味がほのかにするのが ベトナム風。朝飲むのに向いてます。 休肝日にはこれ。 ノンアルコールビールの黒です。 世界初の黒なん…

家事が僕のアスレチックジム

ハエタロウと朝寝を愉しんだ後は、 買い物、洗濯、掃除、料理と家の用事にせっせと取り組む一日。 なに、アスレチックジムになんぞ行かなくたって、 家事は結構運動になるもんです。 客人が来ない週末の日は同居人の分のご飯も僕が作ります。 全部の用事が済…

堤未香『政府は必ず嘘をつく』(2012)

堤未香『政府は必ず嘘をつくーアメリカの「失われた10年」が 私たちに警告すること』を読む。 僕は『ルポ 貧困大国アメリカ』以来、 堤に注目している。 主にアメリカをベースキャンプに 独自の視点を僕たちに提供してくれているジャーナリストのひとりだ。 …

TCC50周年二次会午前3時

今週分の仕事を全部終えて表参道に向かう。 閑静な住宅地に東京コピーライターズクラブ (TCC) クラブハウスがある。 年一回の総会・パーティには残念ながら間に合わなかったが 二次会に顔を出してみようと思ったのだ。 見知った顔もあれば、初めての顔もある…