予期せぬ出会いに会話が弾む


敬愛するクリエーティブの先輩Mさんに声をかけていただき
ランチをともにする。
間に入ってくれた友人Kさんと三人だ。
Kさんが「ここのパスタはうまいんですよ」
と絶賛するイタリアンレストランに入る。
カンヌでアルデンテが食べられる店は数少ない。



いまの自分の仕事、今年のカンヌ、日本のこれから、
僕たちがプロフェッショナルとしてできるであろうこと。
Mさんとこんなにたっぷり話ができたのは
いつ以来のことだろう。
食事と会話を愉しんでいたら、
店の人が「そろそろ閉店です」とちょっと困った顔でやってきた。
お、3時間半も過ぎていた!



カンヌの一週間が時折りくれる、
予期せぬ出会いの時間が僕にはとてもありがたい。
目の前の仕事をしばし離れ、
気持ちが普段より大きくなっているとき弾む会話がある。



Mさん、Kさんと別れて
会場のスクリーニングルームに戻った。
週の前半はセミナー、後半はスクリーニング。
それがこの二年の僕のリズムであり時間の使い方だ。
小ぶりの映写室の暗闇で
終了時刻までショートリスト作品を見続けた。
11,000人の参加者が今年はいるのに
この部屋で最後まで見ていたのは6人だった。


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