井上荒野『照子と瑠衣』(祥伝社、2023)

井上荒野『照子と瑠衣』(祥伝社、2023)を読む。


(装幀:大久保伸子/装画:サイトウユウスケ)


Googleブックスから概要を引用する。


  照子と瑠衣はともに七十歳。
  ふたりにはずっと我慢していたことがあった。
  照子は妻を使用人のように扱う夫に。
  瑠衣は老人マンションでの、
  陰湿な嫌がらせやつまらぬ派閥争いに。


  我慢の限界に達したある日、
  瑠衣は照子に助けを求める。
  親友からのSOSに、照子は車で瑠衣のもとに駆けつける。
  その足で照子が向かった先は彼女の自宅ではなく、長野の山奥だった。


  新天地に来て、お金の心配を除き、
  ストレスのない暮らしを手に入れたふたり。
  照子と瑠衣は少しずつ自分の人生を取り戻していく。
  照子がこの地に来たのは、夫との暮らしを見限り、解放されるため。
  そしてもう一つ、照子には瑠衣に内緒の目的があった―。


    祥伝社WEBマガジン「コフレ」にて
    2021年11月から2022年9月まで連載され、
    著者が刊行に際し、加筆、訂正した作品です。


(こちらは60代女殺し屋の物語)