ACC入賞作品発表会2017を見に行く


本日午後は仕込みの日。
ACC(全日本シーエム放送連盟)入賞作品発表会2017を見に出掛ける。
シルバー以上の入賞作をいっぺんに見渡せるのと、
各部門審査委員長のコメントが聴けるのが勉強になる。
(入賞作品は下線部クリック。ACC公式サイトで期間限定で閲覧できる)



2017年はメディアクリエイティブ部門、
クリエイティブイノベーション部門を新設。
全部で6部門に拡張した。
カンヌライオンズを中途半端に後追いしているような
部門構成が気になる。
ACCはカンヌライオンズの下部組織ではないですよね。



澤本嘉光フィルム部門審査委員長。ACC公式サイトより)



案の定、審査委員長のコメント時間が大幅にカットされた。
5~10分程度では、表面をなでただけで終わりになる。
これだけの講師陣を呼んでおいて、
なんとももったいない。
全体で3時間半の長丁場だから
時間オーバーが気になるのは分かる。
けれども、そもそもこの会を何のためにやっているかを考えれば、
審査委員長のコメントには時間をかけてほしかった。



小山薫堂メディアクリエイティブ部門審査委員長。ACC公式サイトより)


部門を多くしたために全部が駆け足になるなら、
部門の拡張が必要だったのか、疑問だ。
(メディアクリエイティブ部門審査委員長
小山薫堂さんのビデオ講評はよかった。
「クリエーティブ制作者にきちんと報酬がいく業界であってほしい」と発言)
会場の都合はあるだろうが、1時間プラスして
審査委員長のコメントをたっぷり聴かせる手もある。
事前に予定を配信しておけば、聴衆は聴きたい時間帯に集まる。



(嶋浩一郎ラジオ部門審査委員長。ACC公式サイトより)


もっともラジオ部門審査委員長・嶋さんは
最前列に座ったスタッフが掲げていたボード(あと○分とか書いてある)を
まったく見ずに最後まで解説をやり切った。
あんまり面白いんでそちらの光景ばかり僕は見ていた。
運営側、講師、どっちもどっちの引き分け
というところなのかな。



500席の会場の入りは7割程度。
僕が観察する限り、毎年これくらいの観客数だ。
関係者席もガラガラで、スタッフが開始早々一般席に変更していた。
同じ団体が主催したカンヌライオンズ報告会は
チケット完売であった。
(関係者席も満席だったぞ)


国内広告クリエーティブ作品に対して
業界人の関心が低い状態が続いているのか、
見せ方、告知の仕方などに創意工夫が要るのか。
たぶん、両方だろうな。



終了後、1時間、時間休を取って
近所のH図書文化館ライブラリーカフェで休憩。
落ち着いた、いいカフェだ。