広尾に来たら、「遠藤」に寄ろう

広尾に所用で出かけた。
時分時ともなれば、そりゃ「大衆食堂遠藤」に
寄らないわけにはいかんでしょう。



親父がひとりで切り盛りしていて、
スーツ姿のサラリーマンやら自由業の人やら
男どもががっつり食べる店が「遠藤」である。


お茶はこの季節、でっかいやかんが
ストーブの上に乗せられていて
客は各自湯のみ茶碗にほうじ茶を注いで
自分の席に持っていく。
すべてセルフサービスなのである。




ごはん、味噌汁(わかめ)、コロッケ(2ヶ)刻みキャベツ添え、
きんぴらごぼう、ほうれん草おひたし、焼き海苔。
これだけ豪華に食べて、950円。
外食の割には、結構野菜も取れるんですね。
男どもも安心です。


食べた後、客は食器を親父に返して勘定を済ませる。
でないと、とてもひとりではやってられないし、
運びのお姉ちゃんを雇えば、
広尾でこれだけのものをこの料金では出せない。



男どもは腹を満たし「遠藤」を後にして、
再びそれぞれの戦場に帰っていく。