『60歳からも犬や猫と幸せにくらす本』(評:宮部みゆき)


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讀賣新聞2018年9月9日朝刊・書評欄
犬と猫とシニアのくらしを考える会
『60歳からも犬や猫と幸せにくらす本』
評・宮部みゆき(作家)


60歳からも犬や猫と幸せにくらす本

60歳からも犬や猫と幸せにくらす本


   一昨年、二十歳近くまで長生きしてくれた
   茶トラ猫を亡くし、
   しばらく泣き暮らした後、
   よく似た顔と毛並みの子猫に出会って飼い始めた。


   そのとき、このコも前の茶トラと同じように
   長命であって欲しいけれど、
   そうなったら私もニア八十代なのだ、
   ちゃんと世話してあげられるだろうかと
   一瞬だけ躊躇(ちゅうちょ)した。


   同様の理由で、
   シニアライフを豊かにしてくれるであろうペットを
   飼うことに踏み切れずにいる、
   あるいは既にペットと「老々共暮らし」の状態にあり、
   先々の不安が頭をよぎる、
   そんな方々に本書をお勧めしたい。
   (略)


   シニアとペットの問題を主に扱った本は
   ありそうでなかったから、
   本書は貴重だ。
   (略)


   (KADOKAWA、1400円)



あ、我が家も同じだ、と宮部さんの書評に目が止まった。
猫たちがいない暮らしはもはや考えられないけれど、
飼い主としての責任を自覚し、準備も必要になる。
災害時にペットとどう避難するかも、大事な知識です。



関連記事: 朝日新聞2018年9月14日朝刊
環境省『ペットも守ろう!防災対策』
(具体的なアドバイスが載っていて、使えそうなパンフレットです)