桜の季節に友、遠方より来たる


本日、年休。
出張中2日予定していた休日出勤が1日で済んだので
代休が年休に化けたのだ。
モナコからやってきた20年来の友人Sさん、同居人と
晩ごはんを食べる約束をしている。



Sさんがご主人Bさんと前回日本に遊びに来たのは
2011年3月11日。
東日本大震災が発生した日だった。
幸い宿泊先のスタッフが沈着冷静で避難でき、
二人とも無事だった。


地震津波に続いて起きた原子力発電所爆発に
SさんもB さんもすっかり不安になって、
予定をすべて変更して帰国。
結局、このときは会えなかった。
二人の安全、心理状態を考えると最良の結論だった。



(僕の本日の賄い第一食。ポーク野菜カレーライス、
なめこおぼろ昆布うどん)


Bさんはそれから3年後、前立腺ガンでこの世を去った。
半身のようなパートナーを失ったSさんは心に穴が開き、
立ち直ることができなかった。
桜の季節にSさんは、
Bさんが大好きだった日本を訪れる気持ちになり、
僕たちに連絡してくれたのだった。