情報/インテリジェンス

北村滋『外事警察秘録』(文藝春秋、2023)

北村滋『外事警察秘録』(文藝春秋、2023)を読む。 「あとがき」より引用する。 外事警察秘録 (文春e-book)作者:北村 滋文藝春秋Amazon(装丁/番 洋樹、装丁写真/黒田 寛(「東京タワー」より) 四〇年以上に及ぶ公務員生活の中で、 外事警察及びインテリ…

三好徹『小説ラストボロフ事件ーー赤い国から来たスパイ』(廣済堂文庫、1986)

三好徹『小説ラストボロフ事件ーー赤い国から来たスパイ』 (廣済堂文庫、1986)を読む。 佐藤優さん有料メルマガ「インテリジェンスの教室」 (Vol.262)2023年10月11日発行 <読書ノート>連読欄で紹介。 小説ラストボロフ事件―赤い国からきたスパイ (廣済…

手嶋龍一/佐藤優『ウクライナ戦争の嘘ーー米露中北の打算・野望・本音』(中公新書ラクレ、2023)

定期的に出版されるこの二人の対談本は見逃せない。 新聞・雑誌では得られない情報、識見がしばしば得られる。 手嶋龍一/佐藤優『ウクライナ戦争の嘘 ーー米露中北の打算・野望・本音』 (中公新書ラクレ、2023)を読む。 ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打…

その前にクリスマスがあるんです

ああ、もう年末なんだなぁ…… と思うサインが僕にはいくつかあります。 そのひとつ、ご近所のH牛肉店案内。 年末年始営業について書いてあります。 「もうそんな時期になったんだねぇ」 おかみさんに話しかけると、 「その前にクリスマスがあるんです」。 そ…

プロパガンダだと気付かれてはならない(ヨーゼフ・ゲッベルス)

クリッピングから 朝日新聞2022年9月10日朝刊 「テレビ時評」プロパガンダは過去か 大島新(ドキュメンタリー監督) (NHK「映像の世紀バタフライエフェクト」サイトより引用) 5日に放送されたNHK総合「映像の世紀 バタフライエフェクト」の 「映像プロパガ…

読書メモ:手嶋龍一『武漢コンフィデンシャル』(小学館、2022)

読書メモから 手嶋龍一『武漢コンフィデンシャル』(小学館、2022) 武漢コンフィデンシャル作者:手嶋龍一小学館Amazon 腰巻惹句: 「ウルトラ・ダラー」シリーズ最新作 感染爆発は、革命の聖地から始まった 舞台は香港、ワシントンD.C.、NY、東京、メルボル…

手嶋龍一『武漢コンフィデンシャル』(小学館、2022)

クリッピングから 毎日新聞2022年7月30日朝刊 小学館書籍広告 手嶋龍一『武漢コンフィデンシャル』 お、スティーブン・ブラッドレーシリーズの最新刊だ。 『ウルトラ・ダラー』『スギハラ・サバイバル』。 ジェットコースターのように話が展開するインテリジ…

読書メモ:島田雅彦『パンとサーカス』(講談社、2022)

557ページの大作。 図書館で借りたものの、中途までしか読めず、 続きがどうしても読みたくて購入。 島田雅彦『パンとサーカス』(講談社、2022)。 パンとサーカス作者:島田雅彦講談社Amazon(装画=「コントラ・ムンディ」/岡本瑛里、荻野夕奈、金子富之…

近衛は危機を予測できなかった面がある(加藤陽子)

クリッピングから 毎日新聞2021年8月21日朝刊 「加藤陽子の近代史の扉」 外部から調達される危機 [「人ごと感」漂う日本 ] 危機に際して「人ごと感」漂う日本人の意識の源流を 加藤は近代史を紐解きながら明らかにしていこうと試みる。 (略) 舞台は1919年…

佐藤優『「悪」の進化論 <同志社大学講義録>』(集英社インターナショナル、2021)

佐藤優さんの講義録はどれも面白い。 テーマ設定、アプローチの仕方が独特だ。 佐藤優『「悪」の進化論ーダーウィニズムはいかに悪用されてきたか』 <同志社大学講義録>(集英社インターナショナル、2021)を読む。 「悪」の進化論 ダーウィニズムはいかに…

佐藤優評:小林良樹『なぜ、インテリジェンスは必要なのか』(慶應義塾大学出版会、2021)

クリッピングから 毎日新聞2021年7月17日朝刊 「今週の本棚」佐藤優評(作家、元外務省主任分析官) 『なぜ、インテリジェンスは必要なのか』 小林良樹著(慶應義塾大学出版会・2970円) 小林良樹氏(1964年生まれ、明治大学公共政策大学院特任教授)は、 警…

佐藤優『還暦からの人生戦略』(青春新書インテリジェンス、2021)

インテリジェンス能力を日常でどう使いこなすか。 ひとつの応用例を見るようだった。 佐藤優『還暦からの人生戦略ー最高の人生に仕上げる”超実践的ヒント”』 (青春新書、2021)を読む。 還暦からの人生戦略 (青春新書INTELLIGENCE 622)作者:佐藤 優青春出版…

松岡正剛監修『情報の歴史21ー象形文字から仮想現実まで』(編集工学研究所、2021)

知的刺激をふんだんに与えてくれる世界同時年表・最新版が 25年ぶりに出版された。 松岡正剛監修/編集工学研究所&イシス編集学校構成 『情報の歴史21ー象形文字から仮想現実まで』 (編集工学研究所、2021)を読み、眺める。 情報の歴史21: 象形文字から仮…

手嶋龍一『鳴かずのカッコウ』(小学館、2021)

図書館の新着図書通知サービスを利用している。 本書購入のメールが届いて即予約を入れたが既に一年待ち! とても待ちきれない。 (同志社大学東京オフィスホームページより引用) 折から同志社カフカ講座(講師:佐藤優、中村うさぎ)が コロナ禍で休講して…

佐藤優評:手嶋龍一『鳴かずのカッコウ』(小学館、2021)

クリッピングから 毎日新聞2021年3月6日朝刊 「今週の本棚」佐藤優評(作家、元外務省主任分析官) 『鳴かずのカッコウ』手嶋龍一著(小学館・1870円) 鳴かずのカッコウ作者:手嶋龍一発売日: 2021/02/25メディア: Kindle版(イラストレーション/石原一博、…

手嶋龍一/佐藤優『菅政権と米中危機』(中公新書ラクレ、2020)

寝床で眠りに落ちるまでの深夜講義として読み継いできた。 『独裁の宴』『米中衝突』『日韓激突』『公安調査庁』に続く 中公新書ラクレの手嶋・佐藤対論シリーズ最新刊。 手嶋龍一/佐藤優『菅政権と米中危機 ー「大中華圏」と「日米豪印同盟』のはざまで』…

佐藤優さん、第68回菊池寛賞受賞!

月に一度、京橋まで出掛けます。 10月から再開した同志社講座に通っています。 僕が現在取っている講座は、 対論に学ぶ「佐藤優さん・中村うさぎさんと読む フランツ・カフカ『 城』」。 お二人とも同志社出身です。 城―カフカ・コレクション (白水uブックス…

手嶋龍一『スギハラ・サバイバル』(新潮文庫、2012/単行本、2010)

前作『ウルトラ・ダラー』(新潮文庫、2007)に続いて連読。 手嶋龍一『スギハラ・サバイバル』(新潮文庫、2012)を読む。 スギハラ・サバイバル (新潮文庫)作者:手嶋 龍一発売日: 2012/07/28メディア: 文庫(『スギハラ・ダラー』、新潮社、2010を改訂・改…

手嶋龍一『ウルトラ・ダラー』(新潮文庫2007/単行本2006)

手嶋龍一・佐藤優『公安調査庁—情報コミュニティの新たな地殻変動』 (中公新書ラクレ、2020)にこんな一節があった。 公安調査庁-情報コミュニティーの新たな地殻変動 (中公新書ラクレ)作者:手嶋 龍一,佐藤 優発売日: 2020/07/08メディア: 新書 手嶋 金正男…

手嶋龍一・佐藤優『公安調査庁』(中公新書ラクレ、2020)

佐藤優さんが会員制有料メルマガ「インテリジェンスの教室」 (Vol.184、2020年7月8日配信)でこう書いている。 外交ジャーナリストの手嶋龍一氏と 中公新書ラクレ『公安調査庁』を上梓しました。 一般によく知られていないこのインテリジェンス機関に関する…

モサドに検査キット調達を命じる

クリッピングから 讀賣新聞2020年3月23日朝刊 モサド 検査キット「隠密」調達 地元報道 10万人分 湾岸諸国から 【エルサレム=金子靖志】 イスラエルの対外情報機関「モサド」が、 新型コロナウイルス感染の有無を調べるための検査キット10万人分を 国交のな…

同志社女子大講義小テスト、合格しました!

佐藤優さんのメルマガ「インテリジェンスの教室」Vol.165 (2019年9月25日配信)に佐藤さんが8月末同志社女子大学で行った 集中講義の小テスト課題が掲載された。 メルマガ「質疑応答コーナー」に答案を送ると 佐藤さんがチェックしてコメントしてくれる。 …

佐藤優・副島隆彦『激変する世界を先読みする』(日本文芸社、2019)

小室直樹博士がこの二人をつなぐ 補助線になっているのが面白い。 佐藤優・副島隆彦『激変する世界を先読みする —沸き起こるファシズム』(日本文芸社、2019)を読む。 激変する世界を先読みする作者: 副島隆彦,佐藤優出版社/メーカー: 日本文芸社発売日: 20…

佐藤優・宮家邦彦『世界史の大逆転』(角川新書、2019)

ともに外務省OBで国際情勢分析の専門家。 手軽な新書だが読み応えがあった。 佐藤優・宮家邦彦『世界史の大逆転ー国際情勢のルールが変わった』 (角川新書、2019)を読む。 世界史の大逆転 国際情勢のルールが変わった (角川新書)作者: 佐藤優,宮家邦彦出版…

松岡正剛監修『増補・情報の歴史』(NTT出版、1996)

なんと面白い年表なのだろう。 松岡正剛監修/編集工学研究所構成 『増補・情報の歴史—象形文字から人工知能まで』 (NTT出版、1996)を眺めている。 「増補版に寄せて」に松岡が書いている。 この『情報の歴史』という風変わりな大年表が評判になった理由は…